遺産化学認定 第001号

 認定化学遺産 第001号

杏雨書屋蔵 宇田川榕菴化学関係資料

 宇田川榕菴(1798-1846)は『舎密開宗』(1838〜1846)を著わし、それまでこの国に知られていなかった化学という学問をはじめて体系的に紹介した。
 榕菴がその『舎密開宗』を著わすに当って渉猟した多くの蘭書の覚書やその稿本類など、多くの貴重な資料が一括して杏雨書屋に所蔵されている。
 本認定化学遺産は、刊行手沢本、自書稿本類、肖像画、宇田川家伝来の蘭引等、延べ50点に及ぶ。  これに含まれる榕菴の肖像画は現存する唯一のものである。

 これらの資料のうち多くのものは、慶応大学医学部教授藤浪剛一博士旧蔵のコレクションであり、現在は財団法人 武田科学振興財団 杏雨書屋(大阪市淀川区十三本町)に所蔵され、一般にも公開されている。



左:宇田川榕菴自ら描いたと推定されるキップの装置 (『舎密器械図彙』)

右:宇田川榕菴肖像画(1845(弘化2)年6月)


参考文献
芝哲夫「杏雨書屋蔵宇田川榕菴資料(1)化学」『杏雨創刊号』、 55-102頁、 1998。
   「杏雨書屋蔵書に見る宇田川榕菴の世界」『杏雨』、 5、 117-125頁、 2002。
   「日本の化学を創めた宇田川榕菴と杏雨蔵書」『杏雨』、 12、 150-165頁、 2009。

所蔵者情報
財団法人 武田科学振興財団 杏雨書屋
〒532-8686 大阪市淀川区十三本町2-17-85
電話 06-6300-6815
http://www.takeda-sci.or.jp/06_library/index.html


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2010年3月作成
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