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講演会・シンポジウム

第11回 技術開発フォーラム マテリアルズインフォマティクス-超スマート社会の実現に貢献する新しい材料研究開発法-

【企画趣旨】

2016年1月22日に閣議決定された第5期の科学技術基本計画では,超スマート社会「Society5.0」の実現に貢献する11のシステムの1つとして,統合型材料開発システムが挙げられています。この統合型材料開発システムでは,計算科学・データ科学を駆使した革新的な機能性材料,構造材料などの創製を進めるとともに,その開発期間の大幅な短縮を実現することが目指されています。今回のセミナーでは,このようなデータ駆動型材料研究(マテリアルズ・インフォマティクス)に焦点をあて,超スマート社会実現におけるその役割の解説をいただき,具体的な材料開発に関する研究事例を取り上げ,マテリアルズ・インフォマティクスについて議論する機会としたいと考えます。

【講演】

13:00-13:05 開会挨拶

  (懇話会企画小委員会委員長/東京大学)菊地 隆司

13:05-13:50 1. Society5.0の推進と総合科学技術・イノベーション会議の取組

 第5期科学技術基本計画において提唱された「Society5.0」について,これまでの経緯やそのコンセプト,その構成要素(システム)の一つである「統合型材料開発システム」について紹介するとともに,総合科学技術・イノベーション会議の取組として,「戦略的イノベーション創造事業(SIP)」と平成30年度に創設する予定の「官民研究開発投資拡大プログラム(PRISM)」を紹介する。 (内閣府 政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付 企画官(予算システム改革担当))武田 憲昌

13:50-14:35 2. マテリアルズ・インフォマティクスに基づく新物質や機能の探索

 近年,材料開発や生産現場,あるいは基礎研究において多種多様なデータ収集が可能となり,またそれらを活用するためのデータ科学手法に大きな進歩が見られている。本講演では,網羅的な第一原理計算結果や,無機物質の結晶構造データベースICSDを活用して,新物質や機能を探索した演者らの研究成果を紹介する。具体的には,リチウムイオン電池正極材料,超低熱伝導度材料,光触媒材料等であり,効率的に候補材料を見つけ出すことに成功した。 (京都大学大学院工学研究科 材料工学専攻・教授)田中 功

14:35-14:45 -休憩-   

14:45-15:30 3.理論計算を活用したイオン伝導体酸化ビスマスの安定化元素の効率的探索

 酸素センサーや燃料電池に利用される酸化物イオン伝導体の1つに,希土類元素で安定化させた安定化Bi2O3が存在する。この材料は高い酸化物イオン伝導度を示すが,500℃付近の中温域で保持するとイオン伝導度が1桁以上低下してしまう。この解決策として他元素を添加することが挙げられる。本研究では理論計算を活用して添加元素の効率的な探索を行い,その実証実験を行うことで,高イオン伝導度を維持する安定化Bi2O3を設計した。 (国立研究開発法人 物質・材料研究機構(NIMS)統合型材料開発・情報基盤部門(MaDIS)情報統合型物質・材料研究拠点(CMI2)・NIMSポスドク研究員/
ファインセラミックスセンター・客員研究員)設樂 一希

15:30-16:15 4. NIMS物質・材料データベース(MatNavi),ー特に高分子データの収集から蓄積,共有についてー

 物質・材料研究機構がインターネットで無料公開している材料データベース群であるMatNavi (http://mits.nims.go.jp/) には,無機材料,高分子,金属材料,電子構造計算などの十数種類のデータベースとアプリケーションを含んでいる。今回は,特に高分子データベース (PoLyInfo) について,取り巻く環境,論文からのデータ収集,格納方法,データの共有・提供,マテリアルズ・インフォマティクス (MI) との連携など,現状と今後の展開についてについて紹介する。 (国立研究開発法人 物質・材料研究機構 統合型材料開発・情報基盤部門 材料データプラットフォームセンター 材料先進データベースグループ・エンジニア)桑島 功

16:15-16:25 -休憩-   

16:25-17:10 5. 高分子材料インフォマティクスの現状と課題

  近年,人工知能やビッグデータに対する社会的な関心の高まりとともに,その材料研究への応用とも言えるマテリアルズインフォマティクスが注目を集めている。本講演では,高分子材料をシミュレーションで扱う方法論とその応用例について紹介した後,MIの現状について,欧米の状況も参照しながら紹介する。その後,高分子材料にMIを適用する上での課題について考察し,高分子材料研究者にとってのMIとのつきあい方について考えてみたい。(東レ株式会社 先端材料研究所・主任研究員)茂本 勇

17:10-18:10 交流会   

【参加費】 

 ・R&D懇話会会員・同法人会員 6,000 円(R&D懇話会 無料参加券が利用できます)
 ・日本化学会会員・法人会員 8,000 円
 ・一般 10,000 円
  ※ いずれも当日 現金でのお支払いです。お支払い後,領収書を手渡し致します。

【申込方法】 

 事前の参加申込が必要です。以下URLにある申込フォームよりお申込みください。
  URL:https://event.csj.jp/form/view.php?id=269800

会期 平成29年11月10日(金)
行事名 第11回 技術開発フォーラム マテリアルズインフォマティクス-超スマート社会の実現に貢献する新しい材料研究開発法-
会場 化学会館(東京都千代田区神田駿河台1-5、JR御茶ノ水駅徒歩5分)
連絡先 公益社団法人日本化学会企画部 担当:久後
E-mail: sangaku@chemistry.or.jp,電話: 03-3292-6163
URL https://event.csj.jp/form/view.php?id=269800