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化学技術基礎講座2018「高分子キャラクタリゼーション」―複雑な構造もやり方一つでここまで分かる!入門から応用まで徹底講義―

主催:日本化学会産学交流委員会
会期:2018年11月29日・30日
会場:化学会館 アクセス

主査:田代孝二(豊田工大)

趣旨:高分子材料の物性を深く理解しようとする場合、最も基本的な、重要な構造情報(化学構造、分子量、 分子立体構造、分子鎖集合状態など)の詳細を知ることが不可欠です。皆さんは、そのために様々の装置を駆使して沢山のデータ収集を行なっておられると想像します。しかし、その山積みのデータをきっちり定量的に「解析」できていますか?解析結果を上手く「解釈」できていますか?この講座は、単なる入門講座ではありません。キャラクタリゼーションもうまく行えば、ここまで深く突っ込んだ情報が得られる!この点を強く実感していただくことを念頭に、基礎概念導入を皮切りに、とことん突っ込んだキャラクタリゼーションテクニックまでを系統的に教授します。

対象:人事異動や配置転換、新規事業の開始等によって、新たに当該技術の知識獲得を目指す中堅技術者 およびプロの研究者。当該分野の化学的知識を基礎から学びたいと考える技術系新入社員。化学企業への就職を希望する化学系学生。

参加費:個人正会員(法人会員含む)28,000円、学生会員 10,000円、非会員 45,000円

 ※会期初日夕刻の懇親会費は無料、2日間の昼食代は上記参加費に含みます。
 ※請求書は申込受理通知メールに記載のURLより発行ください。
 ※開催翌月の月末までにお振込ください。
 ※法人会員企業一覧は化学会HPにてご確認ください。

申込方法:申込フォームからお申込み下さい。
募集人数:50名(10名より催行)

プログラム

11月29日 10時~16時50分 (終了後懇親会)

10:00-10:10 講座の開始にあたって
      田代 孝二(豊田工大)

10:10-11:10 製品開発のための高分子キャラクタリゼーション
      加藤 信子(元(株)ブリヂストン)

有機材料、高分子材料はさまざまな分野の製品として使われている。新機能を発現する材料の開発では、ますます高度な分子設計、金属・無機材料との複合化、ハイブリッド化が進められ、多くのイノベーションを起こしている。これら材料発のイノベーションを支えてきた高分子キャラクタリゼーションについて、事例紹介も交え、新製品開発に携わる方に必要なマインドセットを解説する。

11:10-12:00 分子量と分子量分布(質量分析・クロマトグラフィー・光散乱)[基礎]
      中村 洋(京大)

高分子を性格づける特徴量である分子量と分子量分布についてその定義と概念について説明する。その上で分子量とその分布の種々の決定方法について、それぞれの測定原理と特徴を示す。

12:00-13:00 ランチミーティング

13:00-13:40 分子量と分子量分布(質量分析・クロマトグラフィー・光散乱)[応用]
      中村 洋(京大)

高分子を分子量の観点からどのように理解するのか、分子量と分子量分布と物性とのかかわりについてその基礎から最先端までを分かりやすく解説する。

13:40-15:10 高分子の結晶、非晶、高次構造解析(広角・小角X線散乱)[基礎・応用]

      佐々木 園 (京都工芸繊維大)  

分子レベルから高次構造まで高分子のもつ階層構造を明確にすることは、高分子材料のマクロスコピックな特性をミクロスコピックな分子設計によって実現するための鍵といえる。広角および小角X線散乱法は、そのような高分子の複雑な凝集構造を調べる上で不可欠である。X線散乱法の基礎を解説するとともに、放射光を用いた最先端の構造研究にまで言及する。

15:10-15:30 インキュベーションタイム

15:30-16:15 分子量と分子量分布(質量分析・クロマトグラフィー・光散乱)[実践]
      中村 洋(京大)

分子量および分子量分布が物性に及ぼす影響について,いくつかの例について概説する.

16:15-17:00 高分子の結晶、非晶、高次構造解析(広角・小角X線散乱)[実践]

      佐々木 園 (京都工芸繊維大)  

17:10-18:30 懇親会

11月30日 9時00分~16時50分

09:00-10:30 固体NMR測定 Nuts & Bolts [基礎・応用]
      浅野 敦志(防大)

固体NMR法の原理と測定法、および測定に関する注意点やちょっとしたノウハウについて解説する。高分解能化と高感度化により、固体NMRスペクトルを測定する際の注意するべきパラメータや、緩和時間の測定法について基礎から講義し、固体NMR法の特徴について概説する。

10:30-10:40 インキュベーションタイム

10:40-12:10 分子鎖の形態と原子間・分子間相互作用(振動分光)[基礎・応用]

      田代 孝二(豊田工大)

赤外ラマンスペクトルは高分子の官能基の同定にだけ使われるのではない。高分子鎖の形態や集合状態、さらに驚くことにはナノスケールのモルフォロジーをも敏感に反映する。振動分光の基本ならびに高分子への応用について分かりやすく、かつ高度なレベルで解説するとともに、試料づくり、測定法ならびにデータ解析・解釈法について、実践的ノウハウを教示する。

12:10-13:10 ランチミーティング

13:10-13:55 高分子の構造と運動性(溶液および固体NMR) [実践]
      浅野 敦志(防大)

高分子混合体や無機物などを混合した複合体の構造/モルフォロジー解析、運動性解析、および結晶相/非晶相の分離法など、固体NMR法による特徴を駆使して高分子材料の静的構造や動的構造を理解する解析方法を2~3種類の事例を提示しながらノウハウを詳述する。また、溶液NMR法の最近の動向についても概説する。

13:55-14:40 分子鎖の形態と原子間・分子間相互作用(振動分光)[実践]

      田代 孝二(豊田工大)

14:40-14:50 インキュベーションタイム

14:50-16:20 ここまでわかる最先端の高分子キャラクタリゼーション
      田代 孝二(豊田工大)

高分子は分子量の定まらない、かつ極めて複雑な集合組織を呈する「不可思議な」材料である。従って構造の詳細など分かるはずがない...そんな風に初めからあきらめている人が数多くいる。残念ながら、それは誤解である。高分子の複雑な構造と運動性そして物性との関わりを様々のレベルから明らかにすること、これこそがキャラクタリゼーションの本命である。高分子材料の高度化と高分子キャラクタリゼーション技術の進展は車の両輪のように相まって今日に至っている。ここでは最先端の高分子キャラクタリゼーションの応用事例を紹介する。

16:20-16:50 総合ディスカッション「高分子キャラクタリゼーション実践における注意点」

      田代 孝二(豊田工大)

会期 2018年2018年11月29日(木)・30日(金)
行事名 化学技術基礎講座2018「高分子キャラクタリゼーション」―複雑な構造もやり方一つでここまで分かる!入門から応用まで徹底講義―
会場 化学会館
連絡先 日本化学会企画部 担当:河瀬・矢部
E-mail: sangaku@chemistry.or.jp、電話03-3292-6163
URL https://event.csj.jp/form/view.php?id=285966