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化学技術基礎講座2018 知っておきたい化学プラントの基本原理,工業化プロセスの要諦を学ぶ―化学技術者のための化学工学―

主 催 日本化学会

会 期 12月17日(月),18日(火)
会 場 化学会館(千代田区神田駿河台1-5)〔交通〕「御茶ノ水」駅徒歩5分

主 査:霜垣幸浩(東大)

趣 旨 ラボでの研究開発成果を工業化しようとする場合、単位操作、スケールアップといった化学工学の知識が重要になってきます。逆に言うと、工業化の概念のないまま研究を進めた場合、商業生産上の課題を抱えたプロセスや条件をひたすら追求するということにもなりかねません。本講座では、化学技術者に身に付けて欲しい化学プラントの基本原理を、化学工業における化学工学の意義や魅力を俯瞰する講座や主要単位操作の講座、エネルギーや環境など出口を意識した講座を交え多面的に解説します。また、化学工学を利用した最新のトピックスについても適宜ご紹介します。

対象:当該分野の化学的知識を基礎から学びたいと考える技術系新入社員。人事異動や配置転換、新規事業の開始等によって、新たに当該技術の知識獲得を目指す中堅技術者および研究者。化学企業への就職を希望する化学系学生。

参加費:個人正会員(法人会員含む)28,000円、学生会員 10,000円、非会員 45,000円
     ※会期初日夕刻の懇親会費は無料、2日間の昼食代は上記参加費に含みます。
     ※請求書は申込受理通知メールに記載のURLより発行ください。
     ※開催月の月末までにお振込ください。

募 集 50名

申 込 フォームよりお申込ください

プログラム

12月17日(月) 10時00分~18時20分 (終了後懇親会)

10:00-10:10 挨拶、趣旨説明          霜垣幸浩(東京大学)

10:10-11:30 化学工学の基礎と活用例~吸着繊維を使った汚染水処理を例にして~         斎藤恭一(千葉大学)

東電福島第⼀原発では、メルトダウン事故から7年以上経った現在でも汚染⽔の処理が続けられています。わたしたちの研究室では放射性のセシウムやストロンチウム除去⽤吸着繊維(組み紐やワインドフィルター)をベンチャー企業と協⼒して製造し、現場の⼀部に供給しています。そのときに「何kgの吸着繊維を、何⽇間、汚染⽔に浸せばいいんだ?」という設計論が現場から求められました。これに応えるための化学⼯学的アプローチを通して化学⼯学の考え⽅を理解してもらいたいと思います。

11:30-11:40 インキュベーションタイム

11:40-13:00 晶析操作の基礎と応用          松岡正邦(東京農工大)

主に溶液から結晶性の粒子群を取り出す晶析操作は、狭い粒径分布をもつ粒子群の製造目的以外にも、高度な分離・精製や多形の制御などを目的として多くの産業分野で用いられています。これらに共通するのは固液平衡関係の理解、そして粒子の核化と粒子群の成長です。実例に基づいてこれらの基礎事項を中心に学び、最後に最近の話題や装置を紹介します。

13:00-14:00 ランチミーティング

14:00-15:20 装置内輸送現象の基礎          羽深 等(横浜国立大学)

反応装置を取り扱う化学工学の基礎として輸送現象を紹介し、その捉え方を解説します。そして、輸送が分かれば、目指す現象と為すべき操作の本質を把握できることを説明します。主な内容は次の通りです。(1)輸送現象とは、(2)法則(流れ、熱、物質の輸送)、(3)流れ(粘度と慣性、層流・乱流) 、(4)熱(対流・伝導・放射・反応熱)、(5)物質の動き(対流・拡散・消費・生成)、(6)反応装置内諸輸送現象の解析例・設計例と活用例。

15:20-15:30 インキュベーションタイム

15:30-16:50 攪拌・混合操作の基礎      小林大祐(東京電機大学)

撹拌・混合操作は、化学工業において製品化するための製造・生産プロセスの重要な要素技術の一つです。しかしながら、実用的な技術は現場のノウハウで対応されている例が多いのが実情です。本講座では、攪拌・混合操作に関する基礎事項から始め、撹拌装置のスケールアップ設計に係わる基本的な考え方までを紹介いたします。

16:50-17:00 インキュベーションタイム

17:00-18:20 粉体の取扱いと粒子物性,粉体特性の基礎         後藤邦彰(岡山大学)

化学プロセスでは粉(こな)や粒(つぶ)の状態で固体材料を扱う場合が多く、その取扱いはプロセスを安定に操作、制御する上で重要となります。本講座では、粒子状物質の取り扱いの考え方と、取り扱う上で基礎となる粒子径分布を中心とした粒子状物質の物性、および、固体粒子が集合体となったときの粉体特性の基礎について講じます。

18:30-19:30 懇親会

12月18日(火) 9時00分~17時00分

09:00-10:20 反応⼯学講座          霜垣幸浩(東京⼤学)

「反応」は化学品製造プロセスの中核となる単位操作であり、⼯業化の成否の鍵を握るものです。本講座では、バッチ/連続、管型/槽型、押し出し流れ/完全混合といった反応器の基本理論を解説するとともに、ラボでの反応の特徴を踏まえた反応形式の選定等、実践に役⽴つ知識や最新のトピックスについて紹介していきます。

10:20-10:30 インキュベーションタイム

10:30-11:50 スケールアップ講座    渡辺和則(株式会社クラレ)

研究の工業化はスケールアップそのものです。単に器を大きくするだけでもスケールアップの技術が必要ですが、工業化はそれにとどまらず、方式や手段の変更さえも要求することがあります。研究を商業生産へと進展させるためには、化学反応や単位操作等の知識を背景に工業化の概念を持った研究者であることが望ましく、自らがプロセスの組立やその解析を実行できることです。本講座では、その基礎となる部分を具体的な事例で学びます。

11:50-12:40 ランチミーティング

12:40-13:40 蒸留の基礎          橋谷元由(化学工学会)

反応によって製品を作る場合、必ず副生物が生成されます。また、製品中には未反応の原料も含まれますので、化学プロセスにおいてこれらの混合物から製品を分離することは極めて重要な操作です。分離操作には蒸留、吸収、吸着、抽出、晶析、膜分離などありますが、化学プラントの分離操作の中で蒸留は7~8割を占めております。蒸留の原理、蒸留計算、蒸留塔の設計の基礎についてお話しします。また、蒸留塔内部の気液挙動の映像をお見せします。

13:40-13:50 インキュベーションタイム

13:50-15:10 環境配慮プロセス設計講座 -化学プロセスの環境影響評価と設計-         杉山弘和(東京大学)

化学プロセスは、原料から目的製品を製造するために、反応や分離など様々な単位操作や制御装置を組み合わせたシステムです。その設計においては、原料から製品への転換効率を最大にし、スチームなどのユーティリティ消費を最小にし、さらに運転性、安全性を確保しなければなりません。近年は、廃棄物や温室効果ガス排出の削減など環境配慮設計も欠かせない視点となっています。本講座では、化学プロセスおよび製品の環境影響評価の考え方やそれを考慮した設計方法を学びます。

15:10-15:20 インキュベーションタイム

15:20-16:40 物性推算講座      下山裕介(東京工業大学)

化学プロセスの設計や、操作条件を最適化する際には、配管内での流動や熱移動、反応容器内における相状態(均一相・不均一相)や拡散、分離容器内における相分離や拡散といった平衡物性や輸送物性を把握することが不可欠であります。本講座では、プロセス設計・最適化を行う際に重要となる物性推算について、(1) 圧力-密度-温度の関係、(2) 平衡物性、(3)輸送物性、(4) 界面物性の推算モデルと、その選定方法について紹介します。

16:40-16:50 インキュベーションタイム

16:50-17:00 まとめ          霜垣幸浩(東京大学)



会期 2018年2018年12月17日(月)・18日(火)
行事名 化学技術基礎講座2018 知っておきたい化学プラントの基本原理,工業化プロセスの要諦を学ぶ―化学技術者のための化学工学―
会場 化学会館
連絡先 〒101-8307 千代田区神田駿河台1-5 日本化学会 齊藤・河瀨 
電話(03)3292-6163 FAX(03)3292-6318 
E-mail: sangaku@chemistry.or.jp 
URL https://event.csj.jp/form/view.php?id=286905