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セミナー・講座

化学技術基礎講座2020 高分子化学(オンライン)-高分子の基礎から応用・加工までー

主催:日本化学会産学交流委員会
会期:2021年1月18日・19日(ライブ配信)  及び 1月18日・19日の講義のオンデマンド配信(2週間程度)
会場:オンライン開催(Zoomを利用したリアルタイム配信、2週間程度のオンデマンド配信の併用)

主査:西野 孝(神戸大院工)

趣旨:現代は「高分子の時代」といわれるほど、身の回りには高分子物質が溢れています。企業では高分子化学およびその関連テーマに従事する研究者・技術者が相当数にのぼる一方、学生時代に高分子化学を専攻しなかった方も少なくありません。本講座では、改めて高分子の基礎から応用技術までを学びたい方に、高分子の合成ならびに物性、機能、材料等の応用を解説します。また、本年度からトピックスとして「プラスチックによる環境汚染への最新ソリューション技術」について取り上げ解説します。

対象:当該分野の化学的知識を基礎から学びたいと考える技術系新入社員。人事異動や配置転換、新規事業の開始等によって、新たに当該技術の知識獲得を目指す中堅技術者および研究者。化学企業への就職を希望する化学系学生。

参加費:個人正会員(法人会員含む)29,000円、学生会員 10,000円、非会員 46,000円

 ※法人会員企業一覧はこちらよりご確認ください。
  法人会員企業のグループ会社、子会社、連結対象会社等は「非会員」となります。
  但し、非会員のグループ会社等にご在籍でも、出向元が法人会員であれば「法人会員」
  扱いとなりますので、その旨ご連絡下さい。

募集人数:50名(10名より催行)

申込方法:チケット申込サイト「Peatix」もしくは「化学会申込ページ」よりお申込みを行ってください。
尚、Peatixからのお申込みは「各種クレジットカード、コンビニ・ ATM (ペイジー)・Paypal」 でお支払い頂けます。
化学会申込ページからのお申込みは「請求書(銀行振込、郵便振替)」でのお支払いとなります。

オンラインでの開催にあたっての注意事項:
①1/14 17:00までに、お申込みをお済ませください。
②Web会議サービスZoomを使用します。(参加者の皆様の映像は共有されません。)
③1/17迄に、接続先の情報をメールにてご案内します。記載されたURLをクリックしてご参加ください。Zoomの接続テストサイト(https://zoom.us/test)にて、事前にご確認いただけると安心です。
④当日は参加者の方のお名前の確認をいたします。Zoomでの参加者名は、「氏名+ご所属名」としてください。お申込の「氏名」とZoomでの「氏名」は必ず同じ設定にしてください。セキュリティ上、一致しない方にはご参加いただけない場合がございますのでご了承ください。※接続の問題等で視聴できない場合のご返金はできません。
⑤ライブ配信の講義を視聴される場合は、講師に質問することができます。
⑥1/18,19のライブ配信の講義の動画をオンデマンドとして2週間程度公開致します。但し講師への質問については、ライブ配信での講義でのみ可能となりますのでご了承ください。
オンデマンド配信のURLは、参加者の皆様に会期後にご連絡致します。

【禁止事項】 本講座は、申込者本人のみの視聴に限らせていただきます。Zoomの接続先URLの転送、また、視聴中の録画・録音は固く禁じます。


プログラム(リアルタイム配信)

1月18日(月) 9時15分~17時15分 

9:15-9:20 はじめに                 西野 孝(神戸大院工)

9:20-10:20 高分子とは               中條善樹(京大院工)

我々の身のまわりをみると、高分子はそこら中に利用されている。いま着ている衣服はもちろん、台所用品、文房具、家電製品、自動車などの身近なものから、コンピュータ、人工臓器、宇宙船まで、まさに今の時代は高分子が氾濫していると言っても過言ではない。本講義では、高分子のおもしろさ、特に工業的材料としての利用に重点をおいて、高分子とは何かを、分かりやすく解説する。

10:35-11:55 高分子のレオロジーと力学的性質   浦山健治(京工繊大)

ゴムやゲルが可逆的に大変形ができたり、プラスチックが自在に成形加工できる特徴は、高分子材料が固体と液体の両方の性質をもつ粘弾性体であることに由来する。高分子材料の粘弾性(レオロジー)では、繰り返し単位の化学構造よりも、鎖状構造に由来する特徴(絡み合いや分岐構造など)が支配因子になることも多い。ここでは、高分子材料のレオロジーと力学的性質について、鎖状構造の特徴との関係を中心に基礎的な事項を解説する。

12:45-14:05 高分子の電子機能          西出宏之(早大理工)

有機高分子での導電およびイオン伝導の機作を分子構造との相関もあわせ解説する。 究極の導電・伝導性への挑戦、また電子機能デバイスでのこれら有機材料の適用と課題も紹介する。

14:20-15:40 高分子の成形加工         大嶋正裕(京大院工)

高分子を"溶かす"、"流す"、"固める"のが、高分子成形加工の基本である。講義の前半では、"流す"に焦点をあて、流れの基本系を学んだあと、応用として押出機・射出機など各種成形装置内で生じている流れについて可視化映像を利用しながら解説する。後半は、発泡成形プロセスを通して、高分子の物性を活かした成形加工技術を使うことにより初めて、高機能部材ができることを紹介する。

15:55-17:15 循環型社会に貢献する高分子    千葉 健(㈱カネカ)

プラスチックによる環境汚染問題、特にマイクロプラスチックによる海洋汚染問題が、社会的に大きな課題となっている。カネカ生分解性ポリマーPHBHは植物を原料として微生物発酵プロセスにより製造され、通常のプラスチックと同様に成形加工が可能であり、通常のプラスチック製品と同様に使用可能である。さらにPHBHは海洋中を含む幅広い自然環境においても優れた生分解性を発揮する。現在、プラスチックによる環境汚染問題に対するソリューションとして社会実装を進めている。

1月19日(火) 9時15分~17時20分

09:15-10:35 高分子の熱物性・表面物性      西野 孝(神戸大院工)

高分子には、天然、人工を問わず合成された段階でさまざまな性能が備わっている。また、各種性能を新たに賦与するための研究が進められている。それらの性能を最大限発現させるためには、内包する性能の極限を見極め、その性能発現のための構造を理解する必要がある。ここでは、高分子材料の基本的な物性であり、かつ実用上の利用を進める上で重要な熱物性と表面物性を取り上げ、高分子の構造との関わりから眺めてみたい。

10:50-12:20 ラジカル重合、イオン重合      上垣外正己(名大院工)

本講義では、ビニルモノマーのラジカル重合、アニオン重合、カチオン重合、配位重合に関して、各重合系におけるモノマーや開始剤の特徴、開始・成長・停止・移動の4つの素反応の機構など、付加重合の基礎を説明する。また、ラジカル重合においては、工業製品にも広く用いられている共重合反応の基礎についても述べる。さらに、機能性高分子の合成法として重要なリビング重合、立体規則性重合の原理と代表例を各重合系において示し、最近の精密重合の進展も概説する。

13:20-14:50 重縮合、重付加、付加縮合      早川晃鏡(東工大)

本講義では、重縮合・重付加の基礎として、動力学、分子量と反応度、分子量と平衡、分子量の調整方法、および分子量分布などについて説明する。また、重縮合、重付加、付加縮合系高分子合成について、その重合方法と代表的ポリマーの合成について述べる。さらに、最後には最新の研究例を紹介し、本分野の進展を概説しながら聴講者の皆さんとその面白さを共有させて頂きたい。

15:05-16:35 高分子のキャラクタリゼーション   田代孝二(豊田工大院工)

新たに高分子を合成した場合、あるいは既存の高分子を使って何らかの研究をしたい場合、必ずしなければならないのがキャラクタリゼーション(特性解析)である。分子量は?分子量分布の広さは?枝分かれの程度は?立体規則性は?分子鎖の立体構造は?非晶中では?結晶領域中での分子鎖の充填は?高次構造は?等々、化学構造から3次元立体構造まで知るべきことは非常に多い。本講義では、高分子のキャラクタリゼーションを行う上で代表的な分析装置を取り上げ、各装置の特徴、利用法、得られる情報を具体的に解き明かしてみたい。

16:50-17:20 まとめ               西野 孝(神戸大院工)

会期 2021年1月18日(月)19日(火)
行事名 化学技術基礎講座2020 高分子化学(オンライン)-高分子の基礎から応用・加工までー
会場 オンライン開催
連絡先 日本化学会企画部 担当:高塚/矢部/河瀬
E-mail: sangaku@chemistry.or.jp
電話03-3292-6163