日本化学会

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Vol.60, No.3 2012年

ヘッドライン:望ましい高校生像 ―化学をどのように身につけるのか―

化学には,化学工業の基礎としての学問という面と,他分野,例えば薬学,建築,農業などにおいて,分子・原子レベルでものごとをとらえ研究を推進してゆく学問という面がある。物理との違いは,それぞれの物質の個性を大事にし,物質と物質の反応を常に意識する点にある。高校生が化学を学んで実社会に出たり大学へ進学したりした時,化学を専門として深く関わってゆくのみならず,化学的センスを他の分野でも活用することも多い。そのとき,高校生たちはどのような姿になっていることが望ましいか。化学を専門とする分野に進む場合,化学以外を専門とする理系へ進む場合,化学とは無関係な文系等へ進む場合に分類し,望ましいと考えられる高校生像をさぐる。

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