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第81春季年会プログラム 抜粋(「化学と工業」掲載)


年会会期中の公開行事です。春季年会の参加登録とは関係なくどなたでも参加できます。多数のみなさまのご来場をお待ち申し上げます。

:JIS以外の文字につきましては●で掲載されております。

日本化学会春季年会とは:
 化学に関する、日本最大の研究集会です。本年は3月26日(火)〜29日(金)、早稲田大学 西早稲田(本部)キャンパスを会場に、全国から約9000名の研究者が集まり研究成果の発表と討論を行います。この集会(年会)開催にあわせて行われる行事のうち、会員以外の方にもご参加いただける企画をここにまとめました。

日本化学会全般についてはこちらをご覧ください。


  • 国際会議場
    〔科学技術から古代歴史の謎に迫る【市民公開講座】〕〔私達がつくるエコ社会 ―循環型社会へ向けたリサイクルと環境材料―【市民公開講座】〕(国際会議場井深大 記念ホール)
  • 国際会議場4階特設展示室
    宇田川榕庵『舎密開宗』 特別展示
  • 研究開発センター120-5号館アリーナ
    第5回「化学テクノフォーラム21」ポスターセッション:産学連携の基本―企業の現在を知る
  • 14号館102教室
    第10回化学教育フォーラム 21世紀の理科教育
  • 14号館102教室
    環境・安全シンポジウム いま大学等が問われる環境・安全管理―PRTR法および労働安全衛生法への対応―
  • 研究開発センター120-5号館アリーナ
    付設展示会

    国際会議場 井深大 記念ホール

    市民公開講座

    主 催 日本化学会
    後 援 新宿区教育委員会、早稲田大学
    会 場 早稲田大学西早稲田キャンパス 国際会議場

    〔科学技術から古代歴史の謎に迫る【市民公開講座】〕

     昔の人はどんな生活をしていたのだろう? 子供の頃、誰もが一度は考えたことでしょう。私たちがタイムマシーンに乗ってその時代に行ければ簡単なのですが、現在の科学技術ではタイムマシーンは作れません。幸いなことに、ピラミッドに代表されるようにその当時作られた歴史遺産はタイムカプセルに乗って逆に私たちの前に現れてくれています。しかしながら、これまで、その当時のことを簡単には教えてくれませんでした。
     最近、科学技術の進歩によって、ようやく彼等と会話できるようになり、これまで謎だったことを語りはじめてくれています。本講座では、4人の先生をお招きし、どんな謎がわかってきたのかをご紹介していただきます。一緒に古代歴史にタイムスリップしてみませんか?

    3月28日午後

    座長 尾上 順(13:00〜17:00)

    3S1-05 特別講演 科学技術によるピラミッド調査(早大人間科学)吉村 作治
    3S1-06 特別講演 X線分光法を用いて古代エジプト文明の交易ルートの謎に迫る(早大理工)宇田 応之
    3S1-07 特別講演 仏教文献の自動認識による仏教の歴史解明および炭素14年代測定による日持上人の中国布教の真実に迫る(東北大金材研)川添 良幸
    3S1-08 特別講演 古代DNAから昔の農業を語る(静岡大農)佐藤 洋一郎

    〔私達がつくるエコ社会 ―循環型社会へ向けたリサイクルと環境材料―【市民公開講座】〕

     人類が生き残り持続可能な21世紀を築くためには、天然資源の大量消費を抑制し、環境への負荷が出来るだけ低減された社会を目指さなければなりません。日本でも国策として循環型社会形成基本法を含め各リサイクル法が施行されて、社会的基盤が築かれつつあります。法的整備が整い市民レベルから産業界までの環境・リサイクル活動が活発になっていく現状では、正しい知識と指針を持つために化学の果す役割は極めて重大であります。日本化学会では特別講演企画として、化学的な立場からの環境・リサイクル材料の具体的な話題を含め、産官学の取組と戦略へ至る話題ついて議論を深めるため、市民講座として開催いたします。
     本企画では21世紀の循環型社会を展望し、産官学一体となった具体的な活動指針を得たいと目論んでいます。さらに化学に裏打ちされた環境へ配慮したリサイクルの考え方を市民的レベルまで浸透させたいと考えています。

    3月29日午前

    座長 山元 公寿(9:45 〜12:00)

    4S1-01 特別講演 リサイクルと環境(芝浦工大工)武田 邦彦
    4S1-02 特別講演 プラスチックリサイクルの動向(元プラスチック処理促進協会)勝亦 毅
    4S1-03 特別講演 生分解性プラスチックを巡って−現状と基盤資材に向けての課題−(生分解性プラスチック研究会)大島 一史

    3月29日午後

    座長 中山 安弘(13:30〜14:15)

    4S1-04 特別講演 循環型社会を目指した戦略(早大理工)永田 勝也

    座長 小原 義夫(14:15〜15:45)

    4S1-05 特別講演 家電用プラスチック材料のリサイクル技術(ソニー社会環境部)野口 勉
    4S1-06 特別講演 循環型社会実現のための富士フィルムの活動状況(富士写真フイルム環境・製品安全推進部)中山 安弘

    座長 新井 智(15:45〜17:00)

    4S1-07 特別講演 循環型社会をめざして−新宿区のとりくみ−(新宿区環境土木部)楠見 惠子
    4S1-08 特別講演 循環型社会への構築を目指した学生の取り組み(早稲田大理工環境資源工学科 学生環境NPO「環境ロドリゲス」会員)織田 竜輔

    参加費 無料。当日、直接会場においで下さい(各日先着500名)
    問合先 社団法人日本化学会 第81春季年会公開講座係 101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5 TEL:(03)3292-6163 FAX:(03)3292-6318


    宇田川榕庵『舎密開宗』特別展示

    国際会議場4階特設展示室

    主 催 早稲田大学・日本化学会
    日 時 3月26日(火)〜3月28日(木)午前9時〜午後5時(26日は午後1時〜)
    会 場 早稲田大学国際会議場4階 特設展示室
    入場料 無料
     早稲田大学図書館所蔵のわが国化学の祖,宇田川榕庵に関する資料『舎密開宗』の刊行本・自筆稿本・校正本などとともに,原書であるIjpeijの化学書,Trommsdorf, Smallenburgなどの参考書,関連著書のほか,榕庵が用いた宇田川家伝来の理化学実験器具などを特別展示いたします。

    第5回
    「化学テクノフォーラム21」

    ポスターセッション:
    産学連携の基本―企業の現在を知る

    研究開発センター120-5号館アリーナ

    主 催 日本化学会産業懇談会 シンポジウム分科会
    日 時 3月27日(水) 午前(ポスター貼付),午後(発表・討論)
    会 場 研究開発センター120-5号館アリーナ(一般のポスター発表の一画)
     今回も昨年と同様,特別なテーマによる特別講演は設けず,従来のコンセプトどおり技術的な視点を取り入れながら,できるだけ多くの企業に参加していただくためにポスターセッションを企画いたしました。
     年会というまたとない機会を利用し,「産」と「学」の互いの垣根を乗り越えて,融合する場を設けました。皆様の積極的なご参加をお待ちしております。
    1) 宇部興産(株):宇宙用有機材料
    2) コニカ(株):既知の情報見直しにより新技術創出事例,とそれを達成するために評価技術を”学”と連携して進めた事例
    3) JSR(株):電着ポリイミドの開発
    4) 東レ(株):パラ系アラミドフィルムの研究開発
    5) 富士写真フイルム(株):水系塗布型乾式熱現像感光材料"FUJIMEDICAL Dry Imaging Film"の開発
    6) 三井化学(株):新規非金属分子触媒の開発
    7) ライオン(株):自社技術開発トピックス―新柔軟剤「しわスッキリソフランC」の開発
    他,数十社。
    申込先 日本化学会産業懇談会シンポジウム分科会担当 101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5 TEL:03-3292-6163 FAX:03-3292-6318 E-mail:
    sangyo@chemistry.or.jp
    責任者 東京大学総合研究機構ナノマテリアセンター(化学工学会)渡邉英一
    TEL:03-5841-7677 FAX:03-5841-7679E-mail:wataei@sogo.t.u-tokyo.ac.jp
    企画者 早稲田大学理工学部応用化学科 竜田邦明

    第10回化学教育フォーラム
    21世紀の理科教育

    14号館102教室

    日 時 平成14年3月26日(火) 13時〜17時
    主 催 日本化学会化学教育協議会
    会 場 日本化学会第81春季年会S8会場(14号館102教室)
     学習指導要領の実施にあたって文部科学省は,この学習指導要領は,児童・生徒に等しく教えることの最低限を示すものであり,その範囲を超えて教えることも可であると述べています。しかし,新聞報道によれば,小・中・高合わせて全国で2000校の理科教育拠点校を,またスーパーサイエンスハイスクール(スーパー科学高校)を20校作ると言われています。小・中学校における30%内容削減といわれる学習指導要領の実施と,一方でエリート校を作るということは矛盾しないのでしょうか。うがった見方をすれば一般国民の理科素養は下がろうともエリートだけを養成すればそれでよいということにもなります。
     21世紀の日本は,科学技術創造国を目指すのだと言われています。そのためには,21世紀の理科教育をどのようにするのがよいのか,どのようなものにしようとするのか,今回のフォーラムでは,政治家としてのお考え,ご意見をお聞きしたいと思います。また同時に,小・中・高の先生方の現場からの報告と新学習指導要領をどう受けとめているのかについてのお話をいただきます。
     フォーラムに是非ご参加いただき,21世紀の理科教育のために,皆様のご意見をお聞かせください。
    《13:00〜15:05》
    司会 中尾 安男【岡山大学教育学部】
    《開会挨拶》細矢治夫【日本化学会化学教育協議会議長,お茶の水女子大学理学部】
    《基調講演》『理科教育は青少年に生きる力を教えられるか〜ロボフェスタを通じて感じ考えたこと〜』小野晋也【衆議院議員】
    《基調講演》『現在の理科教育の問題点と今後のあり方』山谷えり子【衆議院議員】
    《15:10〜16:10》
    《話題提供》
    主題:『21世紀の理科教育』
    司会 加茂 光一【大阪府立四条畷高等学校】
    1.「今の小学生と理科(シンガポールの理科)」 城戸律雄【東京学芸大学教育学部附属小金井小学校】
    2.「授業を変える―21世紀の理科教育〜教科書検定と少人数指導の視点から〜」佐々木和枝【お茶の水女子大学附属中学校】
    3.「セントラルサイエンスとしての化学の教育はどうあるべきか」 守本昭彦【東京都立砂川高等学校】
    《16:15〜17:00》
    《総括討論》
    司会 隈 弘夫【大阪大学大学院理学研究科】
    《閉会挨拶》柄山正樹【日本化学会化学教育協議会副議長,東京女学館中・高等学校】
    参加費 無料,日本化学会第81春季年会参加登録の有無にかかわらず参加できます。直接会場においで下さい。講演資料は当日配布いたします。
    問合先 社団法人日本化学会 化学教育フォーラム係 小林・太田 101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5 TEL:(03)3292-6163 FAX:(03)3292-6318

    環境・安全シンポジウム
    いま大学等が問われる環境・安全管理
    ―PRTR法および労働安全衛生法への対応―

    14号館102教室

    主 催 日本化学会 環境・安全推進委員会
         日本化学会 将来構想委員会教育研究基盤WG
    日 時 平成14年3月28日(木)9:00〜12:00
    会 場 早稲田大学西早稲田(本部)キャンパス 14号館102教室(S8会場)

     化学物質の総合安全管理の一環として,化学物質管理促進法(PRTR法)が施行され,また,2003年より,大学等は独立行政法人化に伴い労働安全衛生法の適用を受ける。いま大学等は人材育成と研究の場として,また,社会の一員として,環境・安全への社会的責任を果たすことが問われている。このシンポジウムではこれらの問題を取り上げ,その対応に向けての大学等の環境・安全管理のあり方について考える。
    (9:00〜9:15)
    1.開会挨拶 日本化学会から大学等への提案(日本化学会環境・安全推進委員会委員長―工学院大学工学部教授) 御園生 誠
    (9:15〜9:30)
    2.大学等における安全教育と管理に関するスクーリング事業(東京大学大学院新領域創成科学研究科教授)田村 昌三
      大学等における安全の教育と管理体制が立ち遅れている現状に鑑み,21世紀の環境・安全調和型社会の大学等が担う役割を先導する日本化学会の活動を紹介し,安全教育・管理活動の活性化の一助としたい。
     (9:30〜10:10)
    3.大学等における化学物質管理促進法(PRTR法)への取り組み(東京大学大学院工学系研究科助教授)土橋 律
      同法施行により対象事業所に該当する大学等は事業者として昨年度の化学物質の排出量等の届出開始を4日後の4月1日に控え,同法への対応に猶予はならない「今」何をすべきか提言を行う。
     (10:10〜10:50)
    4.独立行政法人化にともなう大学等における労働安全衛生法対応(東京工業大学炭素循環素材研究センター教授)玉浦 裕
      同法は事業者責任(両罰規定)を定めている。1年後の同法適用時には多岐にわたる安全衛生管理の開始が必須であり,大学等が取り組むべき準備への提言を行う。
     (10:55〜11:55)
    5.総合討論「大学等の環境・安全管理の新たな対応へ向けて」パネリスト:講師全員
    (11:55〜12:00)閉会挨拶
    参加申込方法 日本化学会第81春季年会参加登録の有無にかかわらず参加できます。シンポジウムは無料ですので直接会場においで下さい。
    講演資料は1,000円で当日会場にて頒布致します。
    問合先 社団法人日本化学会事務局企画部(黒川)TEL:(03)3292-6163 FAX:(03)3292-6318 E-mail:
    kurokawa@chemistry.or.jp

    付設展示会

    研究開発センター120-5号館アリーナ

    主 催 日本化学会 化学工業日報社
    日 時 3月26日(火)〜3月28日(木)午前9時〜午後5時(26日は午後1時〜)
    会 場 早稲田大学研究開発センター120-5号館アリーナ(旧早稲田実業)
    参加費 無料
    出展社(1月31日現在)
    ISI-Thomson アヅマックス(株) (株)岩波書店 インフォコム(株)英国王立化学会 (株)エスエムテー エルゼビア・サイエンス(株) オックスフォード大学出版局 オルテック ジャパン(株) (株)化学工業日報社 (社)化学情報協会 化学同人 関東化学(株) キシダ化学(株)(株)旭光技研 (有)桐山製作所 国産化学(株) コンフレックス(株)(株)CRCソリューションズ シグマアルドリッチジャパン(株) ジャパンハイテック(株) 純正化学(株) 住商エレクトロニクス(株) (株)ゼネラルサイエンスコーポレーション ダイセル化学工業(株) THIEME VERLAG (株)ディジタルデータマネジメント (株)デジラボ・ジャパン 東京化学同人 東京化成工業(株) トムソンラーニング・トムソンコーポレーション(株) 長瀬産業(株)メディカルケア製品部 ナカライテスク(株) 日東●圧(株) 日本MDLインフォメーションシステムズ(株) (財)日本学会事務センター 事業部 (社)日本化学会 日本電気(株) 日本電子ハイテック(株) 日本分光(株) ネイチャー・ジャパン(株) (株)バイオット (株)ハイテック (株)バキューブランド サイエンティフィック ジャパン 浜松ホトニクス(株) ビー・エー・エス(株) ヒドラス化学(株) (株)ヒューリンクス 富士シリシア化学(株) 富士通(株)(株)富士通九州システムエンジニアリング (株)藤原製作所 (株)ベストシステムズ 北斗電工(株) (株)マクミラン出版社 丸善(株)e-プロダクツ部 丸善(株)出版事業部 武蔵エンジニアリング(株) メルク・ジャパン(株) 山善(株) ユサコ(株) (有)ユナイテッドインストルメンツ (株)ライトストーン (株)リガク (株)ワイエムシィ ワイリー・ジャパン 早稲田大学知的財産センター 和光純薬工業(株) 

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