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市民公開講座 そこが知りたい!〜身のまわりの化学〜
概要

配布用チラシ日本化学会第90春季年会(2010)実行委員会では、一般市民の方々を対象とする「市民公開講座」を下記の内容で企画いたしました。今回は市民の方々の生活に密接に関連した身近な話題を専門の先生方にやさしくお話していただきます。ふるってご参加下さい。


  • 主催: 日本化学会
  • 後援: 近畿大学(予定)、近畿化学協会
  • 日時: 2010年3月27日(土) 13時15分〜17時
  • 会場: 近畿大学本部キャンパス内 19号館 2階 001教室(S6会場) アクセスマップキャンパスマップ
  • 参加費: 無料
  • 申込: 不要(直接会場にお越し下さい。) お車でのご来場はご遠慮下さい。
  • お問合せ先: (社)日本化学会企画部年会係 TEL:03-3292-6163 E-mail:nenkai@chemistry.or.jp
  • プログラム:
    13:15-13:20 開会の辞 (カネカ) 中川 佳樹
    13:20-14:10 クロマグロの完全養殖
      村田 修 氏(近畿大学水産研究所・所長)

    国際的な資源管理への関心が高まっているクロマグロ増養殖の研究は,1970年に水産庁が3ヶ年のプロジェクト研究「マグロ類養殖技術開発試験」が始めである。当時「マグロの網生簀飼育は無理!」といわれたが,近畿大学ではその4年後に網生簀での長期飼育に成功した。その後25年目にして漸く人工孵化種苗生産に成功し,研究を始めて32年目に世界で初めて完全養殖を達成した。本講演では天然資源に依存しない,クロマグロ増養殖の来歴について紹介する。

    14:10-15:00 アルカリ乾電池EVOLTA(エボルタ)
      岡田 忠也 氏(パナソニック(株)エナジー社 乾電池BU・主事)

    小電流から大電流の色々な機器で長く使えて、使用推奨期限が10年と長い、新しいアルカリ乾電池「EVOLTA」を2008年に発売しました。本講演では従来のアルカリ乾電池に比べて性能を大きく向上させるための様々な技術(構造・材料・工法)を中心に紹介します。

    15:20-16:10 ダチョウ力(ぢから)
      塚本 康浩 氏 (京都府立大学生命環境科学研究科・教授)

    ダチョウの卵から抗体を低コストで大量に作製する技術を開発しました。これまでに、インフルエンザウイルスに対する抗体を大量に作製することに成功しました。すでに、ダチョウ抗体を使ったマスクや空間清浄機などが製品化され、インフルエンザ防御用として多くの病院などで使用されています。さらに、鳥インフルエンザウイルスの予防薬・治療薬としての研究開発も急ピッチで進めています。

    16:10-17:00 価値ある機能性食品素材 コエンザイムQ10(CoQ10)
      細江 和典 氏 ((株)カネカQOL事業部・幹部職)

    CoQ10は今から約50年前に発見された体内の物質である。CoQ10は私達の体にとって不可欠なエネルギーを作り出したり、活性酸素から細胞を守ったりする重要な働きを担っている。しかし、加齢に伴って体内の量が減少することから、欧米や日本ではCoQ10を機能性食品として摂取することが一般的になってきた。本講演ではCoQ10の体内での役割を中心に解説する。