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【化学の日イベント】化学の日@茗溪学園中学高等学校

2016年11月2日

 日本化学会、茗溪学園中学高等学校主催、「夢・化学-21」委員会後援の「化学の日@茗溪学園中学高等学校」が24 日(月)、茨城県つくば市の同校で行われた。中高校生にわが国のトップ研究者が授業をするというもので、2000年にノーベル化学賞を受賞された白川英樹筑波大学名誉教授、玉尾皓平理化学研究所グローバル研究クラスタ長・研究顧問、長谷川美貴青山学院大学教授が講演した。
 白川先生は「学ぶということ」をテーマとする基調講演で化学者になった理由、ノーベル化学賞の受賞につながったポリアセチレンの開発経緯などを披露した。この経験に基づき、セレンディピティについて約900名の生徒たちに語りかけた。「セレンディピティとは思いがけない偶然や失敗によって目的以上の素晴らしい大きな成果を得ることだ。しかし失敗や偶然を期待するのは邪道で、偶然を積極的にもとめることには意味がある。どうすれば偶然に多く出会うためには旺盛な好奇心と認知力が必要。このためにはできるだけ多くを学ぶこと、たくさんの経験をすること、何にでも興味を持つこと、努力を怠らないことだ。チャンスは待ちかまえた知性の持ち主だけに好意を示す。皆さんも努力して知性を磨こう」とメッセージを贈った。
 玉尾先生は「一家に1枚周期表にみるわが国科学技術の底力」をテーマに講演、化学の日10月23日の由来である(アボガドロ定数:1molの物質中に存在する粒子の数=6.02×10の23乗)の10の23乗がどれだけ大きい数字であるのか身近なものに例えて示し、中高校生を驚かせた。また玉尾先生が監修している「一家に1枚周期表」を示し、多くの元素が社会に役立っていること、新元素「ニホニウム」について理研の挑戦、わが国の多くの研究者、企業、若者が頑張っている、「皆も頑張ろう」と檄を飛ばした。
 また長谷川先生は「Hey! It's so cool! 未来を照らすレアアース」でまず、趣味である世界の元素周期表のコレクションで興味を誘った。希土類の発光の仕組み、世界の紙幣に希土類の発光体が使われていること、温度で発光色が変わる最先端材料を世界で初めて開発したこと、円偏光発光を示す分子の開発に成功したことなどを具体的に示し、将来に向けても新しい機能性材料の研究が重要だと述べた。"ポキポキと折ると光だす棒"を配り、皆で発光させ、盛り上がったあと、ケミカルルミネッセンスの原理を紹介した。最後に「化学者は夢のある素敵な職業。皆さんもワクワクを大事に、自分を大切に生きよう」とエールを贈った。

kagakunohi@meikei201610-2.jpg                    玉尾皓平元会長

kagakunohi@meikei201610-3.jpg                      白川英樹先生

kagakunohi@meikei201610-4.jpg                  長谷川美貴青山学院大学教授

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