2015年7月21日
第47回国際化学オリンピックアゼルバイジャン大会の壮行会が18日(土)13時30分から東京・千代田区の化学会館で開催された。日本代表団は20日から29日までの10日間の会期のなかで、理論試験、実験試験に臨むほか、エクスカーションなどで世界の高校生と交流する。
アゼルバイジャン大会には約80数カ国・地域から約300名の各国高校生代表が参加、ロモノーソフ・モスクワ国立大学バクー校舎、ヘイダル・アリエフ・センターなどで理論試験、実験試験に挑戦する。また会期中にアゼルバイジャンの文化交流、レクリエションなどが多彩な行事が行われる予定で、世界の同世代の高校生と交歓することになっている。
壮行会では冒頭、主催者側を代表して西出徹雄「夢・化学‐21」委員会事務局長(日本化学工業協会専務理事)が「化学は夢のある分野。現在、世界が抱える問題、課題を解決できるのも化学で、世界を変える力をもっている。日本はその学問としての化学、化学産業ともに世界のトップにある。代表の皆さんは若い世代のトップにいるのです。国際化学オリンピックでは悔いなきよう力を出し切ってほしい。またエンジョイしてきてほしい。
また今回のアゼルバイジャン大会で日本は2021年に国際化学オリンピックを日本に招致する立候補します。その意味でも重要な大会だといってよいでしょう。皆さんのご健闘を祈っています」とあいさつした。
来賓として岸本康夫文部科学省科学技術・学術政策局次長、茂木正経済産業省製造産業局化学課長が出席し、それぞれ代表を激励した。橋本正人日本化学会化学グランプリ・オリンピック委員会オリンピック小委員会委員長(和歌山大学教授)からアゼルバイジャン大会の概要説明のと、小坂田耕太郎化学会副会長・教育普及部門長(東京工業大学教授)から花束の贈呈、歴代代表から託された国旗が手渡された。代表の生徒4名はそれぞれ決意を表明、参加者から拍手で送られた。