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第96春季年会開催報告 [ 3月26日(土)]

2016年4月1日

春季年会3日目 日本化学会第96春季年会は3日目、会長講演、表彰式、懇親会などの公式行事や論説フォーラム、日米国際交流シンポジウム、化学教育フォーラムなど多彩な委員会企画、元素戦略など中長期テーマシンポジウムが開催された。また土曜日ということもあって市民公開講座、化学遺産市民講座など広く市民に開かれたイベントも行われた。

★会長講演・表彰式
榊原定征会長の会長講演は「Chemistry-based Innovation ― the Key to Japan Revitalization ―」をテーマに化学のイノベーションの重要性と方向性を示した。またジャーナル戦略、国際化など日本化学会の重点戦略について説明し、迅速に実行することを明らかにし、協力を訴えた。  表彰式では、はじめに平成27年度の名誉会員に推戴された鈴木啓介東京工業大学教授、細野秀雄東京工業大学教授に榊原会長から名誉会員証が贈られた。なお同時に推戴された天野浩名古屋大学教授は所要のためご欠席となった。  続いて日本化学会賞、学術賞、進歩賞、女性化学者奨励賞、化学技術賞、化学教育賞、化学教育有功賞選ばれた各氏にそれぞれ賞が贈呈された。CSJ化学フェスタの実行委員長を第1回から第5回まで務めた多田啓司氏(旭化成)に「産学官交流深耕と活性化に関する長年にわたる顕著な貢献」に対し功労賞が贈られた。 また日本化学会フェロー、吉野彰研究助成、第7回化学遺産認定(第34号~38号)に認定書が贈呈された。
日本化学会各賞 
化学遺産認定 

★論説フォーラム
「徹底討論!これからの人材育成」をテーマに熱っぽい討議が行われた。玉尾皓平論説委員会委員長が「論説では人材育成、科学思想、政策提言、化学産業競争力、大学・研究機関の体制、科学と社会などが多くテーマに取り上げられてきた。これらの論点は突きつめれば人材育成に集約される。そこで人材育成をキーワードにあらゆる問題、視点から徹底討議することにした」と主旨説明を行った。「若者たちへ」「大学人、研究者へ」「企業人へ」 の視点から研究者、企業、メディアの論説委員およびゲストライターが5分で主張を述べ、それぞれのテーマについて20~30分、フロアの参加者も巻き込みながら問題の所在、課題解決に取り組んでいくのかなどについて文字通り徹底的に討議した。

★化学教育フォーラム
日本化学会教育・普及部門主催で「アクティブラーニング」をテーマに開催された。「アクティブラーニング」は全面改訂となる学習指導要領で導入が予定されている学習・指導方法だが、詳細どのようなものになるかについては不透明な状況。このため教育現場からの関心も高い。今回の教育フォーラムでは文部科学省、教科書会社、高校・大学の実践者が講演、パネルディスカッションが企画された。このため多くの高校、大学教員が参加、現状の共有と真剣な議論が行われた。

★市民公開講座
第96春季年会実行委員会の企画で市民公開講座が開催された。「市民公開講座」では市民の方々の生活に密接に関連した身近な話題を専門家がやさしく講演するもので、「自然と科学の調和」がテーマ。冒頭、鞍掛孝京田辺市副市長があいさつした。この後、染司よしおか五代目当主の吉岡幸雄氏の染めの匠の世界を紹介する「日本の色を染める」をはじめ、サントリーの健康科学、大阪ガスの技術開発による天然ガス普及、尾池和夫京都造形芸術大学学長(元京都大学総長)の「季語をめぐる列島の自然」など興味ある話題に傾聴した。

★化学遺産市民公開講座
日本化学会化学遺産委員会、化学史学会主催、日本化学工業協会共催の第10回化学遺産市民公開講座が開催された。本年度第7回化学遺産として認定(第34号~第38号)された「日本の写真化学の始祖「上野彦馬」関連資料」、「明治期日本の化学の先駆者・化学会初代会長 久原躬弦関係資料」、「野副鐵男の化学遺産―非ベンゼン系芳香族化合物資料と化学者サイン帳」、「日本の高圧法ポリエチレン工業の発祥を示す資料」、「日本の近代的陶磁器産業の発展に貢献したG. ワグネル関係資料」について写真、資料を多用し、歴史的、文化的、産業的価値などについて講演があった。
第7回化学遺産認定

★第96春季年会懇親会
18:00からカフェテリアFUJIYAで懇親会が開催された。冒頭、三浦雅博実行委員長が春季年会会場を提供していただいた同志社大学に御礼を述べ、年会が成功裡に進んでいると中間報告した。主催者を代表して榊原定征会長のあいさつの後、来賓としてご出席いただいた辻幹男同志社大学副学長・研究開発推進機構長が「同志社大学は創設時から化学と密接な関係にあり、わが国の理化学教育の拠点として役割を果たしてきた。同志社で日本化学会春季年会が開催されたことは誠に喜ばしい。今出川キャンパスには拠点となった歴史的建物であるハリス理化学館は重要文化財となっており、貴重資料や展示物を見ることができる。機会があったら是非訪問して欲しい」とあいさつした。  山本尚次期会長最終候補・戦略企画委員長の音頭で乾杯、和やかな歓談に移り、8時ころ慶應義塾大学で開催される第97春季年会の実行委員長を務める鈴木孝治慶應義塾大学教授の中締めのあいさつで、盛況のうちに散会した。

★Chem-Station イブニングミキサー
懇親会と同じ時間帯に学生や若手研究者の交流会「Chem-Station イブニングミキサー」が行われた。途中、サプライズゲストとしてChem-Station イブニングミキサー提案である玉尾皓平理化学研究所研究顧問があいさつに立ち、「ジャーナルに論文を投稿しよう、友達をいっぱい作ろう」など若手研究者にメッセージを贈った。

3日目のポスター会場3日目のポスター会場 榊原定征会長の講演榊原定征会長の講演
日本化学会賞を授賞された各氏日本化学会賞を授賞された各氏 鈴木啓介東京工業大学教授、細野秀雄東京工業大学教授に名誉会員証鈴木啓介東京工業大学教授、
細野秀雄東京工業大学教授に名誉会員証
論説委員会の論客論説委員会の論客 論説フォーラムで徹底討論論説フォーラムで徹底討論
企業はどのような人材を求めているのか - 産学交流委員会企業はどのような人材を求めているのか
-産学交流委員会
化学教育フォーラム化学教育フォーラム
教育フォーラム教育フォーラム 立ち見の出る化学教育フォーラム立ち見の出る化学教育フォーラム
市民公開講座市民公開講座 市民公開講座で鞍掛孝京田辺市副市長があいさつ市民公開講座で鞍掛孝京田辺市副市長があいさつ
懇親会で榊原会長挨拶懇親会で榊原会長挨拶 懇親会であいさつする三浦雅博第96春季年会実行委員長懇親会であいさつする三浦雅博
第96春季年会実行委員長
ご来賓の辻幹男同志社大学副学長・研究開発推進機構長ご来賓の辻幹男同志社大学副学長・研究開発推進機構長 山本尚次期会長最終候補の音頭で乾杯山本尚次期会長最終候補の音頭で乾杯
Chem-Station イブニングミキサー - サプライズゲストの玉尾皓平理研研究顧問Chem-Station イブニングミキサー
サプライズゲストの玉尾皓平理研研究顧問
Chem-Station イブニングミキサーChem-Station イブニングミキサー