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【化学の日イベント】理研DAY:研究者と話そう

2016年10月18日

理化学研究所主催の「理研DAY:研究者と話そう」が16日(日)、東京都千代田区北の丸公園の科学技術館シンドラードームで開催された。10月の理研DAYは日本化学会が「化学の日」の一環として後援している。今回は理研の仁科加速器研究センターの研究グループが発見した113番元素を中心に同センターRI応用チームの羽場宏光チームリーダーが話題提供し、「新しい元素ってどのように作るのか」などの質問に丁寧に答えていた。
 「理研DAY:研究者と話そう」は毎月第3日曜日に開催されているもので、さまざまなサイエンスについて専門家の研究者と直接、質疑応答できる。今回は「新元素の化学からがんの診断・治療まで」をテーマにRI(ラジオアイソトープ、放射性同位元素)が心臓病やがんの診断や治療に役立っていること、新しい元素の発見などについて話題提供があったあと参加者から多くの質問が相次いだ。
 小学生の参加者から「新しい元素ってどのように作るのか」という質問には「既知の元素の足し算です。新しい113番元素の場合は原子番号30の亜鉛(陽子数30)の原子核と83のビスマス(同83)の原子核を衝突させて融合すれば113個の陽子数をもつ元素ができるのです。ただ原子核を非常に小さいものですから衝突させること自体が難しい。理研も高性能の加速器、装置を使って、3個の113番元素を合成するのに9年間もかかりました」と丁寧に説明した。また女性から「なぜ新しい元素をつくるのですか」という質問には「新元素を発見するだけでなく、その性質を調べて社会に役立てたい。現在でもRIはがんの診断や治療に役立っています。未知の新元素によってさらに応用の可能性が広がるかもしれません」と答えていた。

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