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川合眞紀理化学研究所理事長特別補佐・東京大学教授IUPAC 2015 Distinguished Women in Chemistry/Chemical Engineering受賞

2015年6月23日

川合眞紀理化学研究所理事長特別補佐・東京大学教授が化学および化学工学分野で貢献した世界の女性化学者に贈られる「IUPAC 2015 Distinguished Women in Chemistry/Chemical Engineering」に選ばれた。今年8月、韓国・釜山で開催されるIUPAC(国際純正・応用化学連合、Mark C. Cesa会長)総会で表彰され、受賞講演を行う予定。

「IUPAC Distinguished Women in Chemistry/Chemical Engineering」はIUPAC が2011年の世界化学年プロジェクトのひとつとして創設したもので、2011年、2013年にそれぞれ23名、12名が表彰されている。今回は川合教授をはじめ12名が選ばれた。日本からは2011年に相馬芳枝日本化学会フェロー、2013年には栗原和枝東北大学教授が選ばれており、川合教授は3人目。

    【川合眞紀教授の略歴】
    1975年東京大学理学部化学科卒業、1980年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了(理学博士)、1985年理化学研究所研究員、1988年東京工業大学工業材料研究所客員教授(TDK寄付研究部門担当)、1991年理化学研究所主任研究員(表面化学研究室を主催)を経て2004年から東京大学大学院新領域創成化学研究科教授(現職)。また2010年理化学研究所理事に就任、2015年から理化学研究所理事長特別補佐。2011年より日本学術会議会員、2013年より内閣府教育再生実行会議有識者委員、2014年から日本化学会理事を務めている(いずれも現職)。

    【研究領域と業績】
    固体の表面や界面で起きる化学現象を中心に、反応のダイナミクスや物質合成結晶成長、界面での物性解明などが専門。主な業績は以下のとおり。
     ・ V2O5脱硝触媒の反応機構の解明
     ・ 銅酸化物薄膜のエピタキシャル成長法の開発
     ・ 金属表面上の吸着分子の拡散にかかるポテンシャルエネルギー面の取得
     ・ 走査トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscope: STM)を用いた単一分子の振動分光:
        アクションスペクトル解析から吸着分子系の振動スペクトルを取得する手法を開発
     ・ 単一分子のスピン状態の研究

    【主な受賞】
    1996年猿橋賞、2005年日本表面科学会賞、2007年文部科学大臣表彰、2008年日本化学会賞、2010年American Physical Society (APS) fellow、同年向井賞。