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【開催報告】関東支部主催講演会「熱マネージメントに関わる化学技術」

2016年9月5日

関東支部主催の講演会「熱マネージメントに関わる化学技術」が2日10時から18時まで、日本化学会7階ホールで開催された。産官学から約100名が参加、熱心に聴講した。
 関東支部主催の講演会は関心の高いテーマを取り上げ、年2回開催されているもので、今回はエネルギー利用のポイントとなる「熱エネルギー」の制御について国家プロジェクトから伝熱、断熱、蓄熱、熱電などのキーテクノロジーについて各論を展開するもので、高分子学会、化学工学会、日本伝熱学会、日本熱電学会、石油学会 などの協賛を得て、開催した。
 はじめに「熱マネージメント技術開発に関する最近の動向・国のプロジェクトを中心に」をテーマとして小原春彦産業技術総合研究所 エネルギー・環境領域 研究戦略部長が平成25年にスタートた NEDOプロジェクト「未利用熱エネルギーの革新的活用技術研究開発プロジェクト」の概要とキーテクノロジーについて最近の動向を報告した。
 続いて関心の高い「自動車の熱管理技術」について松野孝充トヨタ自動車車両技術開発部熱・流体技術開発室プロフェッショナルパートナーがReduce, Reuse, Recycle技術についてプリウスなどに搭載されて事例など交え解説、今後の開発方向性などを示した。
 名刺交換会・昼食を終えて午後には竹澤由高日立化成コア技術革新センタ高耐圧担当部長が「高分子材料の熱伝導現象と高熱伝導コンポジット」、依田智産業技術総合研究所階層的構造材料プロセスグループ長が「ナノ多孔構造を持つ中~低温領域の高性能断熱材の開発」のテーマで講演した。
また大越慎一東京大学大学院 理学系研究科化学専攻教授が「長期的に熱エネルギーを保存できる蓄熱セラミックス」のテーマで、大越教授らが開発した長期間熱エネルギーを保存できる蓄熱セラミックス「ラムダ型-五酸化三チタン」について詳細に講演した。
最後に森孝雄物質・材料研究機構WPI国際ナノアーキテクトニクス研究拠点ネットワーク構造物質グループリーダーが「熱電高性能化へ向けた新規材料とプロセスの開発」のテーマでナノ構造プロセスによるフォノン制御など熱電材料の高性能化手法などについて講演、森グループの熱電デバイスの広範囲実用化へ向けた取り組みなどを示した。

★次回、関東支部の講演会は「構造材料開発による自動車、航空機、鉄道の省エネ」 をテーマに
9月16日(金)に開催される予定(協賛:高分子学会,日本ゴム協会,日本複合材料学会,プラスチック成形加工学会,日本接着学会)。
http://kanto.csj.jp/index.php?key=muo3qyff1-159#_159

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