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【開催報告】関東支部講演会「構造材料開発による自動車、航空機、鉄道の省エネ」

2016年9月16日

 関東支部主催の講演会「構造材料開発による自動車、航空機、鉄道の省エネ」が16 日(金)、日本化学会 7 階ホールで開催された。産学から約 60 名が参加、国家プロジェクト概要から構造材料ユーザーのニーズ、材料の開発・ 事業化を進めるメーカーの取り組みなど最新の情報について熱心に聴講した。
 関東支部は産学で関心の高い領域、課題のなかからテーマを選定、ホットな情報、知見をもっている方を講師にお招きした講演会(年 2 回)を開催、情報収集とともに研究者間 の交流促進に取り組んでいる。今回は不断に材料革新が行われている 自動車、航空機、鉄 道などの輸送機械の構造材料に焦点 をあてた講演会を企画した。
 はじめに府省・分野を超えた横断型プログラムとして創設された「戦略的イノベーショ ン創造プログラム」(SIP)の革新的構造材料プロジェクトの樹脂・FRP 領域長である武田展雄東京大学大学院新領域創成科学研究科教授が話題提供を行った。現在、開発が進められている次世代航空機用炭素繊維強化樹脂複合材料(CFRP)の品質保証に重要基盤となる 成形プロセス中の物性変化などモニタリングについて詳細を説明した。
 続いて自動車材料について大庭敏之大庭塾代表(元日産自動車)が CFRP など次世代自動車で期待される高分子材料、曽根卓男JSR機能高分子研究所主任研究員が自動車タイヤに使用されるブタジエン系エラストマー開発の最新動向、フランス総合化学企業アルケマの宮保淳京都テクニカルセンタ一所長が高分子、ナノ構造アクリル、ヒマシ油由来ポリアミド、PEEK (ポリエ テルエ テルケトン)などについて自動車および航空機向け用途展開について具体的な事例を示した。
 また鉄道車両については川崎重工業が開発したCFRP 製のフレームを持つ新世代鉄道車 両用台車「efWING」について実際に開発を手掛けた津村洋祐車両カンパニー技術本部台車 設計部 efWING設計課基幹職が材料、構造設計、軽量化と効果などについて明らかにした。
 最終講は分野横断的に活用が期待される技術について 成富正徳大成プラス会長がとくに同社が開発した樹脂・金属ハイブリット接合(NMT)とその派生技術について詳細に解説した。
 講演の後には名刺交換会の場を設営した 。多くの参加者が参加し、研究と情報の交流が 行われていた。
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★ご案内 関東支部では 11月 5日東京理科大学で、化学への招待-講演会「スマートフォンをささえる化学」を開催致します。奮ってご参加ください。

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