日本化学会

閉じる

トップ>新着情報 >お知らせ >【開催報告】化学技術基礎講座―製品開発に必要な有機合成化学の基礎

【開催報告】化学技術基礎講座―製品開発に必要な有機合成化学の基礎

2016年10月13日

 産学交流委員会主催の「化学技術基礎講座―製品開発に必要な有機合成化学の基礎」(主査・岩澤伸治東京工業大学理工学研究科教授)が10月6日(木)、7日(金)の2日間、東京都千代田区神田駿河台の化学会館で行われた。
 有機合成化学は、電子材料分野、医薬品分野、環境・エネルギー分野などの幅広い分野において、機能性素材を製造するための重要な基盤技術となっている。2日間にわたる講座には化学、医薬品、繊維などの企業研究者・技術者、大学から40名が参加し、熱心に聴講した。
 本講座は、企業の若手社員、あらためて有機合成化学を勉強しようという方、就職予定の学生を対象に2012年から開講され、今年で4年目になる。2016年は高井和彦岡山大学自然科学研究科教授の「有機合成化学の基礎・炭素―炭素結合形成反応」を皮切りに、岩澤伸治東京工業大学理工学研究科教授「有機合成化学の基礎・実験室での酸化・還元から工業的な酸化まで」、秋山隆彦学習院大学理学部教授「炭素―炭素結合形成:アルドール反応から有機分子触媒まで」、徳山英利東北大学薬学研究科教授「医薬品・電子材料で注目されるヘテロ環の化学」、内山真伸東京大学薬学研究科教授/理化学研究所主任研究員・チームリーダー「理論計算で切り拓くものづくりの化学」、井上将行東京大学薬学系研究科教授「複雑な化合物を合成するときの合成戦略」、小澤文幸京都大学化学研究所教授「有機金属化学の基礎とクロスカップリング反応」、滝山博志東京農工大工学研究科教授「有機合成と晶析との接点―再沈操作・結晶粒子群製造のコツ―」などのテーマで講義が行われた。
 また、初日に行われたランチミーティングでは、参加者ひとりひとりが緊張した面持ちで本講座への参加目的や意気込み、自身の業務内容を交えた自己紹介をしていたが、夜の懇親会では予定時間を大幅に超えて積極的に講師への質問や受講者間の異業種交流を楽しんだ。参加者からは「学校で学んだことと仕事で使う知識に相違があったため参加したが大変有意義だった」「普段はお話できないような教授が丁寧に質問に答えて下さり有難かった」などの声が寄せられた。本講座は来年度も開催を予定している。

なお、今年度の化学技術基礎講座は残り2講座。いずれも受講者受付中。

kisokoza201610-1.jpgkisokoza201610-3.jpgkisokoza201610-2.jpg