『環境動態研究会』『グリーンケミストリー研究会』の設置ならびに研究会への参加について(お知らせ)

環境と化学推進委員会

 すでに機関誌”化学と工業(本年4月号516ページ)”でお知らせいたしましたように、本会では人類にとって極めて重要な課題である環境問題に対して、化学者・化学技術者ならびに専門家集団として今後どのように取り組むべきかを改めて検討するため、昨年度『環境と化学特別委員会』を設置し、一年間にわたって具体的な方策を審議してきました。
 その結果、化学物質の総合安全管理に関する学際的研究と、環境にやさしいものづくり(グリーンケミストリー)の推進の二つを柱とし、人類の発展と地球生態系保存の調和をはかる化学の創造をめざすことを決め、その活動方針を“環境憲章'99”(本会ホームぺージハイライト参照)として策定するとともに、今後5年間の具体的な行動計画をまとめました。
 また、この問題に積極的に取り組むため、本会の環境安全関係の従来組織を再編し、今年度より新たに本会の中枢機関である運営会議に『環境と化学推進委員会』(委員長:御園生 誠)を設置し、人類にとって極めて重要な課題に総力を挙げて取り組むことにいたしました。
 環境と化学推進委員会では上記5カ年計画の一環として、環境領域の研究活動を積極的に推進するため、今年度より当面下記2つの研究会を発足させ、本格的に活動を開始することといたしました。この2つの研究会の活動内容は下記のとおり予定されており、現在、研究会に参加する会員を公募しております。研究会への参加を希望される方は下記ご参照のうえ、本会事務局(下記)あてお申し出いただきたくお知らせいたします。

『日本化学会環境動態研究会(略称)』
(環境中の微量化学物質とくに内分泌攪乱化合物とその分解・代謝物の検出・分析研究会)

1. 目的
環境中に見いだされる化学物質の生物影響については、野生生物を含む各種生態系から人体に至るまで様々な懸念が指摘されており、最近にわかにとりざたされている内分泌攪乱作用を持つ化合物もその一つである。これらに関する種々の研究の中で盲点になっているのは、環境中の微量化学物質の検出や定性・定量分析が問題とされている親化合物に集中していることである。たとえばDDTの分解であるDDE、類縁の殺虫剤であるmethoxychloroの酸化的脱メチル体、界面活性剤としてのポリエチレングリコールエーテルとの結合が環境中で切断されて生じるp-nonylphenolなどが内分泌攪乱作用をもつと指摘されている。
 ここでの提案は、そのような親化合物のほかに代謝、分解を受けて生じた化合物をなるべく完全に網羅して分析できるような技術・方法の開発・研究を推進することである。最近、微量化学物質の分析手段は進歩が著しく、混合多成分の微量化学物質や分解物の生成経路の解明、分析法の確立を行うことは緊急かつ重要であると同時に、非常にチャレンジングな課題であるといえる。本研究会では、その上記研究法の確立とともに現実の検出・分析の場における広い活用をめざしたいと考えている。

2. 事業計画
研究会 年3〜4回、総会・シンポジウム年1回

3. 参加費
年間2,000円の予定。

4. 申込方法
1)氏名、2)会員番号、3)所属、4)連絡先(住所、電話、FAX、e-mail)、5)環境動態研究会への意見・企画案、6)その他希望、を明記し、日本化学会事務局あてお申し込みください。

5. 代表世話人
  541-8550 大阪市中央区北浜4-3-33 住友化学工業(株)顧問 宮本 純之 
 (電話06-6220-3152、FAX 06-6220-3350)

  
『日本化学会グリーンケミストリー研究会』

1. 目的
前文に記載のように、本会は環境安全と化学の問題に積極的に取り組むべく本年3月より環境と化学推進委員会を発足させた。“環境憲章99”にあるように、その活動の2本柱の一つが『グリーンケミストリー』である。本研究会はこれに呼応して推進委員会の活動の一翼を担うべくスタートするもので、当面3年程度の活動を予定している。
 グリーンケミストリーとは、一言でいえば環境に優しいものづくりの化学である。現在のものと物づくりを環境に優しいものに転換していかなければ、来世紀の持続的な社会の発展はあり得ない。言うまでもなく現在、転換のためのアイデアが色々提示され議論されている。すでに新しい方向に向け活動を始めている方、これから始めようとしている方が多くおられることと思う。本研究会では、これらの方々それぞれの立場を生かしながら、アイデアを結集して議論し、本当に良い方向が何であるかを提示するフォーラムになることを期待しており、関心のある会員諸氏の参加およびアイデアを募集する。 

2. 事業計画
年間2回程度のシンポジウム、勉強会などを通じて企画。応募者を勘案して幹事会で相談予定。

3. 会費
年間2,000円。

4. 申込締切・申込方法
随時可能であるが、第I期として本年7月31日までに、1)氏名、2)会員番号、3)所属、4)連絡先(住所、電話、FAX、e-mail)、5)グリーンケミストリーへの意見・企画案、6)その他希望、を明記し、日本化学会事務局あてお申し込みください。

5. 代表世話人
160-0023東京都新宿区西新宿1-24-2 工学院大学工学部環境化学工学科  御園生 誠
(電話:03-342-1211(内2523)、FAX:03-3340-0147  e-mail:bt12175@ccs.kogakuin.ac.jp
 

上記2研究会への参加申込先
101-8307 東京都千代田区神田駿河台1-5 (社)日本化学会 環境と化学推進委員会係
(電話:03?3292-6161  FAX:03-3292-6318  e-mail:tamaki@chemistry.or.jp)