(2008. 7. 13 掲載)
第89春季年会「優秀講演賞(産業)」表彰 |
産学交流委員会
日本化学会産学交流委員会では、平成8年度開催の第72春季年会から若い世代の講演発表者の研究活動の奨励を目的に、Academic Programのうち、高分子、材料化学、材料の機能、材料の応用、資源利用化学の5部門、及びAdvanced Technology Program (ATP)部門の一般講演に限定し、「講演奨励賞」を贈り顕彰しておりました。平成20年度からは名称を「優秀講演賞(産業)」と改称し、表彰しております。
この「優秀講演賞(産業)」は、「(1)産業に対して、現在、または将来に亘り大いに寄与すると期待される基礎的または応用的な概念、アイディア、実験手法、実験結果などについて優れた講演でかつ講演者の今後の一層の研究活動発展の可能性を有すると期待されるもの、(2)探索研究から製品開発の過程で、化学に基づく技術がかかわり、それがブレークスルーや特徴ある製品性能を生み出すなど、製品開発に大いなる寄与をもたらした、優れた技術内容を含むもの」に対して社団法人 日本化学会 会長名で表彰するものです。
平成21年度の第89春季年会は平成21年3月27日(金)〜30日(月)までの4日間、日本大学理工学部船橋キャンパスで開催され、審査希望のあった若手研究者(40歳以下の会員)の講演を対象に産業界の審査員が審査致しました。産学交流委員会による選考委員会で慎重に選考の結果、今年度の受賞者として、申請のあった153件の中から下記の11名が選出されました。選考委員会で高い評価を得て表彰に値すると認定されたこれらの受賞者には、その栄誉をたたえ、さらに一層の研鑽を積まれますことを期待致しまして、受賞者の所属機関長を経由して表彰状をお届けいたしました。
優秀講演賞(産業) 受 賞 者 |
[高分子化学] |
○アルブレヒト建氏(慶応義塾大学 理工学部) 2C1-09「ポテンシャル勾配を有する新規樹状高分子の創製」 |
○小山靖人氏(東京工業大学 大学院理工学研究科) 2C1-27「ニトリルオキシドを用いたグラフト法及び架橋法の開発」 |
○安原主馬氏(奈良先端科学技術大学院大学 物資創成科学研究科) 3C2-39「抗菌活性をもつ両親媒性ポリメタクリレート誘導体と脂質膜の相互作用機構」 |
[材料化学] |
○牧浦理恵氏(九州大学 大学院理学研究院) 2L3-05「ヨウ化銀ナノ粒子のイオン伝導性と相転移挙動」 |
○森下直樹氏(日本電気(株)ナノエレクトロニクス研究所) 2L3-35「3層構造のナノ粒子の変性アルコキシシリコーンからの形成とポリエステル系樹脂の強靭化効果」 |
[材料の機能] |
○池上 彩氏(慶応義塾大学 理工学部) 1L1-36「自己組織化有機単分子膜による超伝導特性の制御と光機能化」 |
○永野修作氏(名古屋大学 大学院工学研究科) 3L1-42「水面を利用したブロック共重合体ミセルの構造制御とナノパターン材料への展開」 |
[材料の応用] |
○村上貴哉氏(早稲田大学 理工学述院) 2L2-09「TEMPO誘導体を電荷輸送媒体とする色素増感太陽電池」 |
○森田有香氏(北海道大学 創成科学共同研究機構) 3L2-05「マイクロパターン化表面によるラット骨髄由来間葉系幹細胞の増殖促進」 |
[ディスプレイ用材料の開発最前線] |
○平野成伸氏((株)リコー オフィスソリューション技術開発センター) 2B1-15「反射型リアルフルカラー表示技術〜新規積層エレクトロクロミック方式〜」 |
[未来材料] |
○井田清信氏(石原産業(株) 開発企画研究本部機能材料商品開発室)
1B3-11「低温焼結可能な銅超微粒子の合成とその導電材料への応用」 |
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