会期中に実施予定の企画・行事の紹介

第92春季年会(2012) では一般講演のほかに、様々な企画・行事が予定されています。本ページではプログラム公開までの間に確定した情報を掲載し各企画を紹介いたします。情報は随時更新いたします。

本ページに掲載の情報は化学と工業1月号掲載内容(2011年11月25日現在の情報)で変更になる可能性もあります。

最新のプログラムはこちらでご確認下さい。

企画一覧

分類 企画タイトル 実施予定日
緊急企画 福島第一原子力発電所事故から1年:環境放射線(能)モニタリングデータの検証 3/28AM
アドバンスト・テクロノロジー・プログラム(ATP) ATP特別パネルディスカッション「新エネルギーに貢献する化学」 3/26PM
T1. 微細パターン化技術の多様化と永続性 3/26-3/28
T2. 先端エレクトロニクス材料 3/26-3/28
T3. 未来材料 3/25-3/27
T4. 未来を創る環境・資源テクノロジー 3/26-3/27
T5. 次世代エネルギー技術〜分散型エネルギー社会を目指して〜 3/26-3/28
T6. 未来志向の挑戦的バイオケミカルズ 3/27-3/28
中長期テーマシンポジウム 元素戦略:物質科学のジャンプによる課題解決を目指して 3/25PM
創薬リードのケミカルバイオロジー 3/27AM
生物無機化学の新たなる挑戦 -生体関連化学の新展開に向けて 3/26PM
プラズモニック化学の新展開 3/26PM
エネルギー・環境問題と材料化学構築学 3/25PM
直截的分子変換手法の開発:有機分子の新活性化法- 3/26PM
特別講演 Prof. Dr. Richard R. Ernst(ETH Zuerich, Switzerland) 3/26PM
Full Prof. Reiner ANWANDER(Universitaet Tuebingen, Germany) 3/27AM
特別企画 分子集合を利用した「柔らかい」電子デバイス 3/25PM
遷移金属元素と典型元素のマリアージュ 3/25AM
有機合成化学を起点とするものづくり戦略 3/25AM
エキゾチック自己組織化材料:特異な形態の構築と機能解析 3/28PM
液相高密度エネルギーナノ反応場の化学 3/25AM
フロンティア生命化学研究が拓く次世代低分子創薬 3/25AM
天然物ケミカルバイオロジー 3/25AM
ソフト界面を活かした先端化学 3/28AM
次元性がもたらす新しい分子機能 3/28AM
化学者のための放射光ことはじめ−粉末材料構造解析 基礎理論と測定の実際 3/28AM
化学者のための放射光ことはじめ−粉末材料構造解析 応用とその成果 3/28PM
無機−有機複合系光機能の最前線 3/25PM
分子デバイスと次元制御空間 3/28PM
持続可能な社会を支える化学と化学技術 3/25AM
ソーラ燃料生成を実現する人工光合成 3/28AM
有機スピントロニクスの新展開 3/28PM
グリーンケミストリーへの新戦略 3/25PM
アジア国際シンポジウム 理論化学・情報化学・計算化学ディビジョン 3/26PM
錯体化学・有機金属化学ディビジョン/無機化学ディビジョン 3/27PM
触媒化学ディビジョン 3/27PM
ナノテク・材料化学ディビジョン 3/26PM
実行委員会企画 市民公開講座〜科学で未来をきり拓く〜 3/25PM
委員会企画 中西シンポジウム2012 3/25PM
第6回化学遺産市民公開講座 3/25PM
企業で活躍する博士たち 3/25PM
未来を拓く社会からのメッセージ 〜あなたのキャリアデザインのために〜 3/25PM
第19回化学教育フォーラム 新教育課程への期待とその課題 3/25PM
イブニングセッション シングルセル解析による生命科学の新潮流 3/26PM
イブニングセッション 高次実在分子システムのための分子科学:実験と理論の挑戦 3/26PM
3.11被災地の復興への歩みー安全な教育・研究環境を求めて 3/26AM
新しい研究評価時代の情報発信とは 日本化学会論文誌シンポジウム2012 3/26AM
JST国際シンポジウム 「人類の危機に挑む研究開発:光と太陽エネルギー」 3/26-3/27
化学の夢ロードマップ 3/27PM
第29回化学クラブ研究発表会 3/27
ケミカルレコード・レクチャー Record Lecture 2012 3/27AM
Reaxysセミナー〜合成化学研究の効率化を目指して〜 3/25AM

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緊急企画

福島第一原子力発電所事故から1年:環境放射線(能)モニタリングデータの検証

東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生してからほぼ1年が経過した。事故発生当時,発表された環境モニタリングデータ の確からしさの確認がなされていなかったことも含め,いまだ事故直後の環境中の放射能の状況が詳細に把握されていない。そのような中で,環境モニタリングデータが埋もれないように,でき るだけ早い時期にデータの確からしさを検証し,データベース化することにより,確度の高い情報発信を世界に向けて発信する必要性がある。そこで日本放射化学会では「福島プロジェクト」を 昨年11 月に立ち上げ,データ収集を開始しているところである。本企画では,モニタリング結果にかかわるいくつかの報告を最新の情報を交えて行う。

実施日
3月28日(水) 09時30分〜11時30分
プログラム
  
09:30- 
趣旨説明 (日本放射化学会会長、原子力機構)永目諭一郎
09:35- 
文部科学省「福島土壌調査」:全国大学等の連携による土壌調査プロジェクトの経緯と概要(阪大)篠原 厚
10:05- 
放射性物質の環境における分布と農産物への移行:現地での調査から分かってきたこと(学習院大)村松康行
10:35- 
環境放射線モニタリングの方法と問題点および今後の見通し(京大炉)高宮幸一
10:50- 
雨水および水道水からの放射性物質の除去方法(原子力機構)安田健一郎
11:05- 
農作物のモニタリングと調理加工による除染方法(放医研)田上恵子
11:15- 
総合討論:どのようなモニタリングデータが求められているのか?
参加費 
年会参加登録者に限る。
申込方法 
事前申込み不要。直接会場にお越し下さい。
問い合わせ 
日本化学会 企画部 年会係
電話:03-3292-6163 E-mail:nenkai@chemistry.or.jp

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アドバンスト・テクノロジー・プログラム(ATP)

概要

 春季年会では産業界が注目する化学技術分野を中心とする研究発表を通じて広く産学官や産産の交流・連携の促進を図る目的で、2005年よりアドバンスト・テクノロジー・プログラム(ATP)を実施してきました。

 8年目を迎える今期のATP では,実施が叶わなかった前回の方針を継承するとともに、東日本大震災以降の社会において化学の果たすべき役割という視点も入れて、以下の方針のもと、このATPに参加される誰もが共感できる有用なプログラムを提供していくことを計画しております。


開催期間
2012年3月25日(日)〜28日(水)
※3月26日 13時〜14時30分 ATP特別パネルディスカッション
※3月27日 16時〜17時30分 ATPポスターセッション
※3月27日 18時〜19時30分 ATP交流会(参加無料)
※セッションにより実施日は異なります。
開催場所
慶應義塾大学日吉キャンパス・矢上キャンパス ※第92春季年会(2012)会場内
特色
1. 産業界が注目する社会ニーズにマッチした、最先端シーズ満載の6セッションを企画
2. 新しく衣替えしたATPポスター発表を新設
3. ATP特別パネルディスカッション「新エネルギーに貢献する化学」を開催

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産業界が注目する社会ニーズにマッチした、最先端シーズ満載の6セッションを企画

フィールド セッション
先端機能材料
環境・資源/新エネルギー
バイオケミカルズ

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T1. 微細パターン化技術の多様化と永続性

オーガナイザー:古澤孝弘(阪大産研・教授)、松井真二(兵庫県大高度産業科学技術研・教授)、
関 隆広(名大院工・教授)、大西廉伸(東芝・研究開発センター デバイスプロセス開発センター・研究主幹)

「A.次世代リソグラフィー」の有力技術であるEUVリソグラフィーが量産化目前ですが、光源の出力不足、アウトガス等の問題が顕在化しまだ未解決であり、その適用が遅れています。 またEUVリソグラフィーは装置/プロセスが高コストであり、最先端半導体用途に限定されています。

その一方で、従来のリソグラフィー技術とは一線を画する「B.ナノインプリント」、「C.自己組織化」による微細パターン形成技術に注目が集まっています。 「B.ナノインプリント」はリソグラフィー技術で克服すべきラインエッジラフネス(LER)パターンのナノ形状の制御に優れ、今後の発展が期待されています。 「C.自己組織化による微細パターン形成」は、高額な装置を用いる必要がないというメリットだけではなく、多様な新機能を付与できる可能性を秘めています。

各サブセッションでは、個別の技術に関する最近の動向、進捗について活発に議論する場を提供します。 また前回実施できなかった、3つのサブセッション共通のパネルディスカッションにおいて、産業界の使う側の視点から、各技術の長所、短所、永続性(適用範囲の広さ、一般化可能な技術か)を比較しながら議論したいと考えています。

予定内容
 
A. 次世代リソグラフィ

オーガナイザー:古澤孝弘(阪大産研・教授)

基調講演
  • 演題未定(EIDEC・取締役)森 一朗
招待講演
  • EUVリソグラフィーの実用化に向けて(EUV露光装置の最新開発動向)(エーエスエムエル・ジャパン・ディレクター)宮崎 順二
  • 極端紫外線(EUVL)用分子レジスト材料の開発(1Xnm以下の解像性をめざして)(神奈川大工・准教授)工藤 宏人
  • レジスト高分子の放射線化学(北大院工・助教)○岡本 一将・住吉 孝
依頼講演
  • EUVリソグラフィー材料の開発 -現状と今後-(JSR 精密電子研究所・主査)志水 誠
  • 次世代リソグラフィ材料の開発(東京応化工業 次世代材料開発部・部長)佐藤 和史
  • ハーフピッチ20nm以下に対応するEUVレジスト材料(富士フィルム・主任研究員)樽谷 晋司
  • EUV用レジスト下層膜材料の開発(日産化学工業 電子材料研究所 半導体材料研究部・副主任研究員)坂本 力丸
  • 極端紫外光領域における解像度の波長依存性と材料設計(阪大産研/EIDEC・教授)○古澤 孝弘・井谷 俊郎

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B. ナノインプリント

オーガナイザー:松井真二(兵庫県大高度産業科学技術研・教授)

基調講演
  • ナノインプリントの最新動向(兵県大高度研・教授)松井 真二
招待講演
  • ナノインプリントプロセスによるLED高輝度化(東芝機械 ナノ加工システム事業部・副事業部長/博士)後藤 博史
  • ロール光ナノインプリントによるモスアイ型無反射フィルムの作製(三菱レイヨン・リサーチフェロー)魚津 吉弘
  • 半導体量産対応インプリント・リソグラフィーの進展(Molecular Imprints, Inc.・Director of Applications Engineering, Japan)和田 英之
  • 光ナノインプリントにおける界面機能分子制御(東北大多元研・教授)中川 勝
  • ナノインプリントの物理化学とシミュレーション(阪府大院工・教授)平井 義彦
  • 光ナノインプリント(産総研マイクロシステム研究センター・JST-CREST・研究チーム長)廣島 洋
依頼講演
  • ナノインプリント材料(ダイセル・主任研究員)○湯川 隆生・三宅 弘人

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C. 自己組織化による微細パターン形成

オーガナイザー:関 隆広(名大院工・教授)

基調講演
  • Dewetting現象を利用した微細パターン化とフォトニクスへの展開(千歳科技大・教授)オラフ カートハウス
招待講演
  • 超微細インクジェットによるマイクロメートル領域の微細パターン形成(産総研 フレキシブルエレクトロニクス研究センター・機能発現プロセスチーム長)村田 和広
  • ナノ粒子の形状と配列制御(北大院工・教授)米澤 徹
  • シルセスキオキサンを導入したブロック共重合体材料の開発と精密ナノパターン形成(東工大院理工・准教授)早川 晃鏡
依頼講演
  • 自己組織化による階層構造形成と表面・光機能への展開(東北大多元研・准教授)藪 浩
  • 光を用いた分子拡散制御によるレリーフ形成(横国大院工・助教)生方 俊
  • 有機/無機複合体における自己組織パターン構造の形成とその制御(東大院工・助教)○西村 達也・坂本 健・加藤 隆史
  • 半導体製造プロセス用自己組織化材料について(JSR 精密電子研究所・主事)下川 努・永井 智樹・峯岸 信也・○浪江 祐司
  • 有機無機ハイブリッド材料の光配向操作とレリーフ形成(名大院工・教授)関 隆広

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T2. 先端エレクトロニクス材料

オーガナイザー:森 竜雄(名大院工・准教授),前田秀一(東海大工・教授),菅沼克昭(阪大産研・教授)

エレクトロニクス分野の技術革新は著しく、市場構造も激しく変化しています。本セッションでは、ディスプレイ分野で注目されている「OLED」、「電子ペーパー」に、今年は新たに、着々と応用分野を広げつつある「プリンテッドエレクトロニクス」をサブセッションに加え、最新動向と将来展望まで幅広く議論します。

A.OLED:OLEDディスプレイの本体から周辺材料まで、さらに照明用途に期待が持てる白色OLEDにも焦点を当てて、特に実用化された機器の最新動向とそれを支える技術について討論します。

B.電子ペーパー:紙メディア/電子ペーパーを対比するとともに、カラー電子ペーパー向け表示技術の最新動向,さらに災害時にも活用されるデジタルサイネージとしての電子ペーパーの可能性についても討論し、電子ペーパーの幅広いポテンシャルについて活発に議論する場を提供します。

C.プリンテッドエレクトロニクス:印刷とエレクトロニクスの新たな融合技術が実現する、大面積、フレキシブル、高速、高精細などの魅力的なデバイスを実現するために、有機半導体インク、金属配線インク、無機デバイスインク、フィルム基板・封止・接着技術などの最新技術について討論し、今後の新技術開発指針を探索します。

予定内容
 
A. OLED

オーガナイザー:森 竜雄(名大院工・准教授)

基調講演
  • 有機半導体材料の新展開とELへの展開(九大OPERA・センター長・教授)安達 千波矢
招待講演
  • 国家プロジェクト「次世代大型有機ELディスプレイ基盤技術の開発」の現状と展望(NEDO プロジェクト・プロジェクトリーダー)占部 哲夫
  • 高分子OLED材料の最新開発状況(住友化学 筑波開発研究所 有機EL材料開発グループ・グループマネジャー)山田 武
  • 有機ELを配列した大型表示装置の開発と応用(三菱電機・主席技師長)○原 善一郎・寺崎 信夫
依頼講演
  • 全燐光型OLED照明パネルの製品開発(コニカミノルタテクノロジーセンター 材料技術研究所 有機EL製品開発室・係長)○古川 慶一・辻村 隆俊
  • 塗布型りん光材料を用いた有機EL照明(昭和電工 研究開発センター・シニアリサーチャー)近藤 邦夫
  • フッ素化自己組織化単分子膜の有機ELへの応用(名大院工・准教授)森 竜雄
  • 有機ELにおける非晶凝集構造とデバイス特性(京大化研・教授)梶 弘典
  • 光学シミュレーションによる非破壊界面評価(産総研フレキシブルエレクトロニクス研究センター・研究チーム長)高田 徳幸
  • 時間分解光導波路分光法による青燐光材料(CBP/Firpic)の逆エネルギー移動の直接観測(富士フイルム・東北大)○平山 平二郎・菅原 美博・藤村 秀俊・宮下 陽介・三ツ石 方也・宮下 徳治
  • 有機EL中の分子配向−単分子による描像を超えた議論へ−(山形大院理工・助教)横山 大輔
  • プラスック基材への高品質ITO薄膜の作製(仮題)(三容真空工業・顧問)小川 倉一
  • 有機ELの照明応用〜ここまで来た照明用有機ELのかたち〜(NECライティング・開発マネージャー)川島 康貴

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B. 電子ペーパー

オーガナイザー:前田秀一(東海大工・教授)

招待講演
  • ヒューマンインタフェースからみた紙メディアのポテンシャル(東大名誉教授/前日本印刷学会会長)尾鍋 史彦
依頼講演
  • 画像における色知覚(千葉大院融合科学・助教)溝上 陽子
  • 防災・災害時の電子ペーパーの利用(建設技術研究所 道路・交通部・部長)野村 貢
  • “On Site Visualization”の提案と新材料・技術への期待(神戸大院工・教授)芥川 真一
  • 電子ペーパーサイネージ(大日本印刷 研究開発センター エレクトロデバイス研究所・シニアエキスパート)小林 弘典
  • 紙と電子メディア:読みの作業効率と環境負荷の比較(仮題)(富士ゼロックス 研究技術開発本部・シニアリサーチャー/博士)柴田 博仁
  • フルカラーエレクトロクロミックディスプレイ(リコー 研究開発本部 先端技術研究センター・スペシャリスト)○平野 成伸・八代 徹・内城 禎久・岡田 吉智・辻 和明・金 碩燦・高橋 裕幸・藤村 浩・近藤 均

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C. プリンテッドエレクトロニクス

オーガナイザー:菅沼克昭(阪大産研・教授)

招待講演
  • 有機エレクトロニクス材料とCEREBA(次世代化学材料評価技術研究組合・理事)富安 寛
  • 塗布可能な高移動度有機半導体と高性能のトランジスタ(阪大産研・教授)竹谷 純一
  • 塗布型有機トランジスタの低温作製技術(山形大・教授)時任 静士
  • 演題未定(東大先端研・教授)瀬川 浩司

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T3. 未来材料

オーガナイザー:小池康博(慶大理工・教授),山元公寿(東工大資源研・教授),下村政嗣(東北大WPI-AIMR/東北大多元研・教授)

科学技術が進展する中、より豊かな未来を創造するための新機能材料開発に対する社会の期待はますます高まっています。本セッションでは、こうした中で注目されている以下の三領域を取り上げ、最先端の話題と共に、それぞれの切り口における「未来材料」を議論する機会を提供します。

A. 次世代フォトニクス材料:超高速伝送、高画質ディスプレイの急速な発展に伴い、従来のエレクトロニクス材料の延長では対応が難しくなりつつあります。それを超えるイノベーションはフォトニクスであると考えられます。本サブセッションでは、近年注目を浴びる有機フォトニクス材料を中心に、光ファイバー、光導波路、液晶ディスプレイのためのフォトニクス材料、光アクティブ素子などの最前線を探ります。

B. 超分子素子の開発へ向けた挑戦:本サブセッションでは、近年、生体系に見られるような特異機能を連動・増幅を目指し、思いどおりに自在に物質を組み上げる 「超分子プログラミング」による機能階層的な精密超構造体が注目をされている。この超分子プログラミングを駆使したナノサイズの超構造体から、革新的な機能を連動・増幅して高収率で取り出せる未来型素子「超分子素子」の開発へ向けた挑戦を紹介します。

C. バイオミメティック材料とネイチャーテクノロジー:生物は、汎用元素を使い、自己組織化などの省エネルギープロセスで構造をつくり機能を発現しています。人間の技術体系とは異なる技術体系によって、その多様性を保持してきました。これは長い進化と適応によって達成されたものにほかなりません。東日本大震災と福島原発事故は、人間の技術体系が内包するエネルギー、資源そして環境の問題を改めてクローズアップしました。生物の多様性を支えてきた技術体系は、これから材料やシステムを設計し開発するにあたって、私たちに良いお手本を示してくれています。欧米では、ナノテクノロジーと生物学・博物学、環境科学などの幅広い学際的な連携融合を基盤とする新しい研究潮流が、省資源、省エネルギーを可能とする生産技術の革新をもたらすものとして産官学連携のもとに着実に成長しています。本セッションでは、日本における研究開発の現状と課題について討議します。

予定内容
 
A. 次世代フォトニクス材料

オーガナイザー:小池康博(慶大理工・教授)

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B. 超分子素子の開発へ向けた挑戦

オーガナイザー:山元公寿(東工大資源研・教授)

基調講演
  • 配位プログラミングによる分子ネットワークの創製と化学素子へのアプローチ(東大院理・教授)西原 寛
招待講演
  • ボトムアップ手法で精密に単電子トランジスタを組み上げる(東工大応セラ研・教授)真島 豊
  • 自己形成による溶液からの有機結晶成長とトランジスタ応用(物材機構・MANA主任研究者)塚越 一仁
  • 化学集積素子―化学と半導体との融合デバイス(名大院工・教授)中里 和郎
  • セミウエットバイオ素子を目指した超分子ヒドロゲル(京大院工・教授)浜地 格
依頼講演
  • 1分子科学と1分子技術(阪大産研・教授)谷口 正輝
  • 階層構造形成のための2次元超構造プラットホームの作製(熊本大院先導・特任助教)吉本 惣一郎
  • 導電性高分子の自己組織化によるナノファイバー形成と分子素子への応用展開(東農工大院BASE・准教授)下村 武史
  • ヘムタンパク質階層プログラミング:機能性バイオデバイスの創製(阪大院工・助教)○小野田 晃・林 高史

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C. バイオミメティック材料とネイチャーテクノロジー

オーガナイザー:下村政嗣(東北大WPI-AIMR/東北大多元研・教授)

基調講演
  • バイオミメティクスから生物規範工学へ:持続可能性へのゲームチェンジャー(東北大WPI-AIMR・東北大多元研・教授)下村 政嗣
  • 自然のすごさを賢く活かすものつくり −ネイチャー・テクノロジー−(東北大院環境・教授)石田 秀輝
招待講演
  • 生物規範光学材料:森の宝石の秘密(浜松医科大・教授)針山 孝彦
  • 自然に学ぶものづくりと企業活動(積水インテグレーテッドリサーチ・主席研究員)佐野 健三
  • バイオミメティクスと植物保護(京大院農・森林総研・東大先端研・准教授)○森 直樹・奥本 裕・三瀬 和之・高梨 琢磨・光野 秀文・神崎 亮平
  • 生物規範飛行システム(千葉大院工・教授)劉 浩
  • 生物規範感覚システム:昆虫の化学センシングを規範にして(神戸大院理・教授)尾崎 まみこ
依頼講演
  • 自己組織化を応用したモスアイ構造の作製(三菱レイヨン・リサーチフェロー)魚津 吉弘
  • ネムリユスリカに学ぶ極限環境耐性システム(農業生物資源研究所・上級研究員)奥田 隆
  • ナノインプリントによる表面微細構造の形成(日立日立研・主管研究員)宮内 昭浩
  • 汎用元素を用いた動的はっ水/はつ油性表面の創製(産総研サステナブルマテリアル・研究グループ長)浦田 千尋・Dalton F. Cheng・○穂積 篤
  • 生物規範親水材料(LIXIL 水まわり総合技術研究所・室長)井須 紀文
  • 昆虫インベントリーに基づくバイオミメティック・データベース構築の試み(国立科学博物館・研究主幹)野村 周平
  • 自己組織化プロセスの発生遺伝学的検討(北教大札幌・教授)木村 賢一
  • 自己組織化マイクロリンクルと応用(産総研ナノシステム・研究グループ長)大園 拓哉
  • 生体の水潤滑を規範としたポリマーブラシによる低摩擦表面(JST ERATO・九大先導研・グループリーダー)○小林 元康・高原 淳
  • 幹細胞メカノバイオミメティックス:微視的培養力 学場設計に基づく幹細胞分化フラストレーションの誘導(九大先導研・教授)木戸秋 悟
  • モスアイ構造と逆問題について(東北大院情報・教授)久保 英夫
  • チューナブル構造色を有するオパールフォトニック結晶薄膜(物材機構・主幹研究員)不動寺 浩
  • バイオミメティック・データベースとオントロジー(阪大産研・准教授)古崎 晃司
  • バイオTRIZを利用した新規な機能材料の設計(新潟大工・教授)山内 健
  • 生物規範技術をどう展開するか、ナノテクノロジーからの教訓(産総研ナノシステム・ナノテクノロジー戦略室長)○阿多 誠文・関谷 瑞木・安 順花
  • 魚類標本とバイオミメティック・データベース(国立科学博物館・研究主幹)篠原 現人
  • 生物から学ぶマイクロ接着(物材機構)細田 奈麻絵
  • 海洋生物に学ぶ防汚材料の設計と創製(北大院先端生命)室ア 喬之・黒川 孝幸・○E 剣萍

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T4. 未来を創る環境・資源テクノロジー

オーガナイザー:辰巳 敬(東工大資源研・教授),岡部 徹(東大生研・教授),原 亨和(東工大応セラ研・教授)

「環境」および「資源」はあらゆる生産活動において今や最優先の課題であり,これらの課題を解決する上で化学が担うべき役割は極めて大きいものがあります。
 そこで本セッションでは,3つのサブセッションを設定してそれぞれ注目度の高いテーマについて議論を深める場とします。

A.革新的省エネ・省資源技術:反応,分離,熱利用等の種々プロセスにおける技術革新や材料、システム等における省エネルギー・省資源を目指した革新的な取り組みを紹介します。

B.資源を考慮した材料戦略:枯渇が危惧されるレアメタルやその他の元素の3Rおよびユビキタス元素への代替に関する最新の技術について議論します。

C.多様化する炭素資源にどう対応するか:地球温暖化や石油資源の枯渇などが危惧される中で,これまで化学工業原料あるいはエネルギーの中心的役割を担ってきた炭素資源の将来像を議論します。

これらの問題について関心を持つ様々な分野の方々の参加を歓迎します。

予定内容
 
A. 革新的省エネ・省資源技術

オーガナイザー:辰巳 敬(東工大資源研・教授)

基調講演
  • 地球と社会のSustainability向上のための技術(地球快適化インスティテュート(TKI)・取締役副所長)田中 栄司
招待講演
  • 粒子・粉体接合による省エネ・省資源へのアプローチ(阪大接合研・教授)○内藤 牧男・阿部 浩也・近藤 光
  • 航空機・自動車軽量化に向けた炭素繊維複合材料の研究開発(東レ 複合材料研究所・リサーチ・フェロー/研究所長)北野 彰彦
  • 波長選択性を有する高透明高遮熱フィルム(住友スリーエム)五十嵐 麻ヤ
依頼講演
  • ガス拡散電極食塩電解法の開発(カネカ 化成事業部 技術統括部研究グループ・主任)杉山 幹人

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B. 資源を考慮した材料戦略

オーガナイザー:岡部 徹(東大生研・教授)

基調講演
  • NdFeB磁石と環境・資源テクノロジー(インターメタリックス・代表取締役社長)佐川 眞人
招待講演
  • レアメタルリサイクル技術の開発(産総研環境管理技術・主幹研究員)田中 幹也
  • Nd磁石から考えるエネルギー・材料戦略(信越化学工業 磁性材料研究所・所長)美濃輪 武久
  • 希土類ハロゲン化物を利用した材料プロセス(京大院工・准教授)宇田 哲也
  • 溶融弗化物を用いた希土類磁石合金の精製型リサイクル(東北大工・助教)○竹田 修・中野 清貴・佐藤 讓

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C. 多様化する炭素資源にどう対応するか

オーガナイザー:原 亨和(東工大応セラ研・教授)

基調講演
  • バイオリファイナリー産業の将来像(地球環境産業技術研究機構・理事/グループリーダー)湯川 英明
招待講演
  • 水を水素源に用いた光触媒による水素製造と二酸化炭素固定化反応(東理大理・東理大総研光触媒・教授)工藤 昭彦
  • 九州大学における炭素資源研究への取り組み -炭素資源国際教育研究センターの活動を中心として-(九大炭素資源国際教育研究センター・副センター長)○林 潤一郎・平島 剛・松下 洋介・寺岡 靖剛
  • 次世代液体バイオ燃料の現状と展望(京大院エネルギー・教授)坂 志朗
  • 非在来型石油天然ガス資源の現状(石油天然ガス・金属鉱物資源機構・上席研究員)伊原 賢
依頼講演
  • 砂糖の工業化学原料としての過去・現在と今後,その可能性(精糖工業会・理事)斎藤 祥治
  • 二酸化炭素由来脂肪族ポリカーボネートの研究開発動向と実用化への課題(東理大工・准教授)杉本 裕
  • エネルギー植物栽培からエタノール製造までの一貫生産プロセス開発(バイオエタノール革新技術研究組合・技術開発本部長)杉原 正樹

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T5. 次世代エネルギー技術 〜分散型エネルギー社会を目指して〜

オーガナイザー:安部武志(京大院工・教授)、 佐々木 一成(九大水素エネルギー国際研究センター・教授)、瀬川浩司(東大先端研・教授)

地球温暖化対策と安定したエネルギー供給の実現に対して、分散型エネルギー社会にも対応可能な新しいエネルギー創生・貯蔵・変換デバイスが求められており、化学が担うべき役割は極めて大きいものがあります。本セッションは、下記3つのサブセッションを設定し、最新技術の紹介、企業間の情報交換、或いは産学連携のきっかけとなる場を提供致します。多数の参加と熱気溢れる議論を期待しています。

A. 次世代蓄電技術/システム:近年、再生エネルギー技術の発展・普及に伴い、定置用電力貯蔵技術に注目が集まっています。本セッションでは、蓄電技術に発電・送電技術も加え、幅広く議論します。

B. 燃料電池・水素エネルギー技術: 高い環境性能・分散型エネルギー社会にもマッチした実用性能が魅力ですが、本格的に普及させる為には、低コスト化、耐久性向上等、まだまだいくつかのブレークスルーが必要な課題が残されています。産官学のニーズとシーズの出会い・融合から生まれる新たな展開・連携を目指します。

C. 次世代太陽光発電技術:低炭素社会の実現に向けて再生可能エネルギーの利用拡大は必須である。なかでも日本では太陽光発電がその本命として大きく期待されてきた。また、これに加えて東日本大震災以降顕在化したエネルギー問題への対応も求められている。本セッションでは、太陽電池の変換効率の向上と低コスト化をキーワードに、今後の可能性について議論します。

予定内容
 
A. 次世代蓄電技術/システム

オーガナイザー:安部武志(京大院工・教授)

基調講演
  • リチウムイオン電池技術と未来社会(旭化成 吉野研究室・室長/旭化成フェロー)吉野 彰
依頼講演
  • イオン液体電解液を用いたリチウム二次電池の電極反応(慶大理工・准教授)○片山 靖・石井 みか・堀 祐己・美浦 隆
  • リチウム二次電池用負極カーボン単粒子の高速充放電特性(横国大院工・准教授)獨古 薫
  • 低融点溶融塩を用いた新しい蓄電池(京大院エネルギー・住友電工・教授)○萩原 理加・野平 俊之・福永 篤史・酒井 将一郎・新田 耕司・稲澤 信二
  • 講演者調整中

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B. 燃料電池・水素エネルギー技術

オーガナイザー:佐々木 一成(九大水素エネルギー国際研究センター・教授)

基調講演
  • トヨタの燃料電池自動車の開発と挑戦(仮題)(トヨタ自動車 第2技術開発本部 FC開発部・部長)河合 大洋
  • エネファームの事業動向と最新開発状況(パナソニック 燃料電池プロジェクト・理事/ガス事業担当(兼)プロジェクトリーダー)清水 俊克
招待講演
  • FCV普及と水素インフラ構築に向けて(水素供給・利用技術研究組合・理事長)吉田 正寛
  • 太陽光による水分解光触媒の開発(東大院工・教授)堂免 一成
  • 燃料電池用高活性触媒開発(同志社大理工・教授)稲葉 稔
  • JX日鉱日石エネルギーにおける家庭用SOFCの開発状況(JX日鉱日石エネルギー 新エネルギーシステム事業本部 システムインテグレート推進事業部・副部長)南條 敦
  • SOFCトリプルコンバインドサイクルシステムの開発状況(三菱重工業 原動機事業本部 新エネルギー事業推進部・次長)小林 由則
依頼講演
  • 再生可能エネルギー対応を目指した水電解技術(横国大院工・教授)○光島 重徳・高橋 健一・市川 裕紀・松澤 幸一
  • ナノ構造制御材料を用いる高出力燃料電池と水蒸気電解への展開(九大院工・教授)石原 達己
  • PEFC無加湿運転を可能にするフッ素系電解質材料開発状況(旭化成イーマテリアルズ 新事業開発総部 燃料電池材料事業推進部・部長)三宅 直人
  • 燃料電池の高性能化を目指した新型高分子電解質への挑戦(山梨大クリーンエネルギー研究センター・教授)宮武 健治
  • 固体酸化物形燃料電池の耐久性向上とその評価方法(産総研エネルギー技術・研究グループ長)堀田 照久

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C. 次世代太陽光発電技術

オーガナイザー:瀬川浩司(東大先端研・教授)

基調講演
  • 大規模発電を狙う超高効率太陽電池(豊田工大・教授)山口 真史
  • 講演者調整中
招待講演
  • 色素増感太陽電池の高性能化に関するアプローチ(九工大生命体工・教授)早瀬 修二
  • 有機薄膜太陽電池の新展開(東大院理・教授)中村 栄一
依頼講演
  • 高効率色素増感太陽電池実現に向けた色素開発(産総研・招聘研究員)杉原 秀樹
  • 逆オパールTiO2電極に吸着したCdSe量子ドットの光増感機能と光電変換特性(電通大院情報理工学・教授)○豊田 太郎・沈 青
  • 時間分解分光で探る色素増感太陽電池の動作機構(日大工・教授)加藤 隆二
  • 色素増感太陽電池の電解液開発(メルク・マネージャー)○川田 健太郎・吉崎 浩樹・後藤 智久・加藤 一弘・レンカー ザビネ
  • 有機系太陽電池によるエネルギーハーベスティング(ラピスセミコンダクタ デバイス開発部・担当課長)渡辺 実
  • 有機蓄電・創電ポリマーとデバイス設計(早大理工・准教授)○小柳津 研一・西出 宏之
  • 全可視光利用を可能とする近赤外変換色素の開発(仮題) (信州大繊維・准教授)木村 睦
  • 高分子薄膜太陽電池の近赤外色素増感(京大院工・准教授)○大北 英生・本田 哲士・横家 星一郎・辨天 宏明・伊藤 紳三郎
  • 有機薄膜太陽電池のためのバンドギャップサイエンス(分子研・教授)平本 昌宏
  • 鎖状スルホン電解液を用いた色素増感太陽電池の高性能化(日本カーリット)○梁田 風人・千葉 一美
  • 酸化チタンとジシアノメチレン化合物がつくる界面錯体を用いた有機系太陽電池(東大教養・特任准教授)藤沢 潤一
  • ポリマー太陽電池用キノキサリン系共役ポリマー(東レ)○北澤 大輔・渡辺 伸博・山本 修平・塚本 遵
  • 講演者調整中
  • 講演者調整中
  • 講演者調整中
  • 講演者調整中
  • 講演者調整中

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T6. 未来志向の挑戦的バイオケミカルズ

オーガナイザー:秋吉一成(京大院工・教授),跡見晴幸(京大院工・教授),上嶋康秀(帝人ファーマ創薬推進部・技術戦略・プロジェクトマネジメント統括),
鴻池敏郎(塩野義製薬),菅 裕明(東大院理・教授),須貝 威(慶大薬・教授),高柳輝夫(第一三共・相談役),
冨ヶ原祥隆(住友化学),深瀬浩一(阪大院理・教授),渡邉英一(東北大NICHes・産学官連携研究員)

ヒト全ゲノムが解明され、まさにポストゲノム時代のまっただ中、新しいバイオ技術を生かし、あらゆる科学・産業・社会のイノベーションが期待されています。本グループは、グリーンバイオ、フロンティアバイオを中心に、今注目を集めているバイオ技術に関する最先端の産官学のシーズとニーズを紹介し、未来産業を築くためのバイオケミカルズの創生につなげようという願いをこめ、2日間にわたるシンポジウムを企画いたしました。第一線で活躍する講演者と参加者が一堂に会し、未来を志向するバイオ技術の研究開発と産業化への挑戦について、講演やミキサーを通じ、現状と将来を議論する場を提供いたします。以下の2つのカテゴリーをトピックといたしますが、講演は同一会場で行い、広く深いアイディア・知恵と技がぶつかり合うシンポジウムとします。

A. グリーンバイオ:人と自然が共生する世界に不可欠なグリーンケミストリーを実現するバイオ技術として、バイオコンバージョン・バイオマス・バイオポリマー・植物バイオなどを中心に取り上げます。これらの技術はいずれも、環境調和、省エネルギー、廃棄物削減、健康・安全・QOL向上、創薬などに寄与する一方、産官学一体となった技術構築が強く望まれており、最前線技術の産業化も視野に含んでいます。

B)フロンティアバイオ:わが国の基礎研究の中でも、世界的に非常に高いレベルにあるバイオ分野で、その技術を応用する領域・範囲を考える場とします。バイオマテリアル・先端医工学、バイオ計測、ナノバイオテクノロジーなどを対象として、具体的な産業利用と産業化の可能性を議論します。

サブセッション
A.グリーンバイオ,B.フロンティアバイオ
予定内容
 
基調講演
  • 生物分子を基盤とした統合創薬科学(長浜バイオ大・教授)木曽 良明
  • コンスーマーエレクトロニクス技術が拓く未来の医療(ソニー先端マテ研・統括部長)安田 章夫
  • 自然に学ぶものづくりーーー高炭素技術が世界を救う!(産総研関西センター・所長)田口 隆久
招待講演
  • 微細藻類ユーグレナによる有用物質生産について(ユーグレナ・代表取締役社長)出雲 充
  • セルロソーム生産菌(三重大院生物資源・准教授)田丸 浩
  • 講演者調整中
  • 講演者調整中
依頼講演
  • ダイソーのバイオケミカルズ開発(ダイソー・次長)鈴木 利雄
  • 合成微生物由来分子群による自然免疫応答の解析と制御(阪大院理・教授)深瀬 浩一
  • 進化理論を元に新しい技術と産業を切り開く〜ネオ・モルガン研究所の技術と実績〜(ネオ・モルガン研究所・代表取締役社長)藤田 朋宏
  • セルロース系バイオマス糖化技術開発(三菱重工・主席技師)源田 稔

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新しく衣替えしたATPポスター発表を新設

第92春季年会(2012)のATPでは以下の特色を持つ『ATPポスター』を新設し、発表を募集しております。是非奮ってお申込み下さい。

  • 既に発表した内容、特許化や製品化済みの内容、APやATPの口頭B講演やC講演と同一内容でも、発表できます。
  • 日本化学会非会員も発表できます。
  • 研究成果の展示実演を希望する人には、ポスター前に机を用意します。
  • ポスター発表(3/27 16:00-)の時間は他会場での企画は設定せず、多くのATP参加者が来場するようにし、活発な議論と交流の場をつくります。
  • 産業界の審査員が「ATP注目ポスター」を選出し、発表者にはATP交流会(参加無料、3/27 18:00-)で有志企業から記念品が贈呈されます。

発表申込はこちらから ※申込期間 11/16-12/1

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ATP特別パネルディスカッション『新エネルギーに貢献する化学』

 東日本大震災以降、日本におけるエネルギー問題は益々喫緊の最重要課題となっており、如何に「経済的に」、「安全に」且つ「環境への負荷が少ない」形でエネルギーを創生するかは重要な課題である。一方でアメリカ発の「世界中で数百年分のシェールガスの埋蔵を確認」というビッグな話題も飛び込んできている。

 石油・石炭などの在来型のエネルギー、シェールガスのような新たに見出され、大きなインパクトを与えるかもしれない新たなエネルギー源、およびバイオマス、太陽光を中心とする再生可能エネルギー分野などの各方面の専門家の方々に一同に会していただき、日本の将来における「エネルギーのベストミックス」とは一体どのようなものか、今後重点的に開発すべき科学技術開発の方向性は如何なるものか− について議論していただく。

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中長期テーマシンポジウム

中・長期戦略に基づくシンポジウムを春季年会実行委員会と学術研究活性化委員会の合同企画として継続的に実施しております。第92春季年会(2012) では下記6テーマを実施予定です。

  1. 元素戦略:物質科学のジャンプによる課題解決を目指して
  2. 創薬リードのケミカルバイオロジー
  3. 生物無機化学の新たなる挑戦 -生体関連化学の新展開に向けて
  4. プラズモニック化学の新展開
  5. エネルギー・環境問題と材料化学構築学
  6. 有機合成の最先端-直截的分子変換手法の開発:有機分子の新活性化法-

元素戦略:物質科学のジャンプによる課題解決を目指して

趣旨 希少元素の需要と供給の急激な変化に起因する元素危機に際し、有用な物質機能を支配している根源の理解とそれに基づく新たなアプローチの創出が、科学者コミュニティーに求められている。この課題の解決には、現在 使われている希少元素の役割をしっかり理解し、汎用の元素を駆使してその機能を実現する方法を考案する必要がある。本シンポジウムでは、元素戦略のあり方を様々な角度から論じることを目的に、元素戦略を大所高所から論じられる研究者による講演と、化学に留まらない分野横断型のパネルディスカッションを企画している。

実施日時 
3月25日(日) 午後
プログラム 
 
13:30- 
元素戦略:歴史観・世界観に基づいた科学研究(東大院理)中村栄一
14:15- 
元素戦略―持続可能社会への新しい視点(奈良先端大)村井眞二
15:00- 
"現代の錬金術"を目指す材料ユビキタス元素戦略(東工大応セラ研)細野秀雄
15:45- 
資源リスクの中の物質科学(物材機構)原田幸明
16:30- 
俯瞰的視野とエビデンスに基づく我が国の科学技術の現状分析と元素戦略(科学技術振興機構)中山智弘

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創薬リードのケミカルバイオロジー

趣旨 ケミカルバイオロジーの将来に向けての展望を推し量る上で、創薬リードの議論は避けることが出来ない。実際に開発されつつある医薬品の中には、すでにケミカルバイオロジー研究によって育まれ成長したものが多くある。本シンポジウムでは日本独特の天然物を起源とした創薬リードの議論をケミカルバイオロジー研究の視点で議論し、化学の貢献をいかに大きくしていくか、協力体制をどう図るかについて、率直な意見をアカデミアは勿論のこと、むしろ創薬に直接携わった企業の研究者の参加によってより緊張感を持って交換したい。

実施日時  
3月27日(火) 午前
プログラム
 
09:00-
挨拶(慶大理工)戸嶋 一敦
09:05-
ハリコンドリンBをリードとした新規抗がん剤ハラヴェンの開発研究(エーザイ株式会社・エーザイインク)田上克也
09:45-
難病克服への挑戦:ペプチド科学を基盤とする創薬科学(長浜バイオ大)木曽 良明
10:25-
植物由来のGPCR拮抗薬:発見からプロセス開発まで(塩野義製薬CMC研)鴻池 敏郎
11:05-
抗菌剤の研究開発とケミカルバイオロジー(Meiji Seika ファルマ株式会社)味戸 慶一
11:45-
天然物をリードとした創薬研究(味の素製薬(株))辻 尚志
12:25-
挨拶(神大理)上村 大輔

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生物無機化学の新たなる挑戦-生体関連化学の新展開に向けて

趣旨 呼吸、代謝、光合成、神経・生体信号伝達、遺伝情報伝達、窒素固定等の生物界において決定的に重要なプロセスは、生体金属イオンとタンパク質や核酸との複合体によってはじめて可能になることはよく知られている。比較的単純なタンパク機能を模倣する金属錯体小分子の設計や合成研究を主流としてスタートした生物無機化学は、金属タンパク質や生体金属イオンの構造と反応性の解明を中心課題として著しい進展を成し遂げた。近年ではX線結晶構造解析や分光法の進展に伴って、酸素添加酵素をはじめとする金属酵素が関与する複雑な反応機構が解明され、またそれらの機能モデル錯体の創成も進みつつある。更に長年の課題であった生体金属イオンの多様な機能発現機構解明さえ可能となり、生物無機化学は「成熟期」を迎えている。最近では生体信号伝達機構・遺伝情報伝達機構解明などの複雑な生命現象理解に不可欠なツールの創製、光合成・メタンの酸化等を可能にする複合系金属タンパク集合体の解析や、それらのモデル作成などの新展開が見られている。これらの領域で、独創的研究を展開している我が国の研究グループは世界的な注目を集めている。  本シンポジウムでは、ホットな生物無機化学研究で世界をリードする研究者を招聘し、最新の研究成果、その意義と将来への展望を講演していただく。この講演を契機として、世代や領域を超えた多くの研究者とともに今後の化学が目指すべき生物無機化学研究の夢と展望を議論したい。

実施日時 
3月26日(月) 午後
プログラム
 
13:30-
人工光合成による化学燃料製造(阪大院工)福住 俊一
14:10-
非ヘム型酸化酵素の機能モデル錯体の化学(金沢大理工学域)鈴木 正樹
14:50-
呼吸酵素の機能の変換を分子レベルで見る(理研播磨)城 宜嗣
15:30-
術中in vivo微小がんイメージングを可能とする有機小分子蛍光プローブの開発(東大院医)浦野 泰照
16:10-
脱ワトソン・クリック二重らせん-核酸の構造と機能に及ぼす分子環境効果(甲南大先端生命研,フロンティアサイエンス)杉本 直己
16:50-
蛋白質ラベリングを基盤とする生細胞化学(京大院工)浜地 格

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プラズモニック化学の新展開

趣旨 銀塩写真の分光増感剤、フォトリソグラフィーのレジスト材料、有機エレクトロルミネッセンスの発光材料、光触媒、湿式太陽電池、有機太陽電池など、種々の光システムや光デバイスにおいて欠くことのできない光化学プロセスは枚挙に暇がなく、これまでの光科学技術の発展に光化学の学理と技術が果たしてきた役割は大きい。これらの高効率化を実現するためには「光子の有効利用」という概念を取り入れた光化学の研究を展開する必要があり、 反応系に投入された光エネルギーを余すところなく利用できる革新的な「光反応場」を構築することが極めて重要となる。プラズモニック化学においては、1)光の回折限界を越えるナノ空間に光を局在化させること、2)そのようなナノ空間に光をある程度の時間閉じ込めること、すなわち、光を空間的・時間的に閉じ込めて分子と強く結合させるということが可能となる。プラズモニック化学反応場の構築や、それを用いた光化学反応の研究が、我が国の研究グループより数多く発信されており、世界的にも注目を集めている。本シンポジウムにおいては本研究分野において世界をリードし、第一線で活躍する研究者を招聘して理論・実験・応用に関する最新の研究成果について講演して頂き、全く新しい原理に基づく高効率光エネルギー変換系構築の将来展望を集中的に討論する。

実施日時  
3月26日(月) 午後
プログラム
 
13:30-
趣旨説明(北大電子研)三澤 弘明
13:40-
無機ナノ構造による表面プラズモン共鳴波長制御(京大化研)寺西 利治
14:15-
金属-半導体ナノ複合体の作製とプラズモニック光触媒への応用(名大院工)鳥本 司
14:50-
局所光電場による分子の異方電場分極・光励起プロセス(北大院理)村越 敬
15:35-
プラズモニック太陽電池の新展開(九大先導研)岡本 晃一
16:10-
金属ナノ構造における光反応場のナノ光学イメージング(分子研)岡本 裕巳
16:45-
プラズモニック太陽光エネルギー変換システムの構築(北大電子研)三澤 弘明
17:20-
おわりに(北大院理)村越 敬

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エネルギー・環境問題と材料化学構築学

趣旨 材料化学構築学(テクトニクス)では原子・分子レベルからマイクロ・ミリメートルのオーダーまで、広い空間領域における階層構造を精密に構築し、各階層に特徴的な物性・特性を効率的に引き出し、それらの相乗効果を利用して新規な特性・機能を実現することが目的の一つとなる。本シンポジウムでは、昨今、社会的にも重要な課題となっているエネルギー・環境に関連する様々な問題を解決できる新しい材料の開発に材料化学構築学の概念をいかに適用できるかを討論の対象とする。特に、高性能電池、燃料電池、熱電変換、光電変換、太陽電池など低環境負荷を実現する新エネルギー創製・変換材料の機能の向上に対して材料化学構築学がどのように寄与できるかを議論する。

実施日時  
3月25日(日) 午後
プログラム
 
13:30-
化学的ナノ構造構築による熱電変換材料の創製(名大院工)河本 邦仁
14:00-
ハイブリッド電解液を用いてポストリチウムイオン電池の開発(産総研エネルギー技術)周 豪慎
14:30-
分析電顕を活用した燃料電池SOFC用材料研究(物材機構)森 利之
15:00-
無機固体電解質を用いた全固体リチウム二次電池(阪府大院工)辰巳砂 昌弘
15:30-
構造制御したチタニア関連ナノ材料の光電変換と太陽電池への応用(筑波大数理物質)鈴木 義和
16:00-
銅酸化物(Cu2O,CuO)半導体の特性と太陽電池への応用(豊橋技科大)伊崎 昌伸
16:30-
太陽電池・水分解水素製造光触媒応用を目指した窒化物のバンド構造制御(京工繊大院工芸)園田 早紀

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直截的分子変換手法の開発:有機分子の新活性化法

趣旨 これまで有機合成化学者は、目的とする物質変換を行う際、反応性の高い使いやすい有機分子だけを利用してきた。そのため、標的化合物の合成に多段階の変換反応が必要とされることが常であった。しかし最近になって、これまで活性化が難しく有効に利用されてこなかった有機分子の斬新な活性化法が次々と開発され、従来法では不可能と考えられていた直截的な分子変換が実現されるようになり、有機合成化学の体系を一変させるほどの大きな影響力をもつようになってきている。本シンポジウムでは、最先端でこれら研究を行っている若手研究者を中心に、その最新の成果について紹介していただくとともに今後の展望を語っていただく。

実施日時  
3月26日(月) 午後
プログラム
 
13:30-
趣旨説明(阪大院工)茶谷 直人
13:40-
窒素分子の脱離を起点とするトリアゾール類の新しい分子変換反応(京大院工)三浦 智也
14:10-
10族遷移金属上での四フッ化エチレンの炭素-フッ素結合の活性化とクロスカップリング反応への応用(阪大院工)大橋 理人
14:40-
直感的な分子構築を志向した炭素-水素結合直接官能基化反応の開発(岐阜大工)芝原 文利
15:10-
長鎖脂肪酸水酸化酵素の基質誤認識誘導によるガス状アルカンの水酸化反応(名大院理)荘司 長三
15:40-
CO2ユニットの求核的導入を基軸とするカルボキシル化反の構築(東工大院理工)榧木 啓人
16:10-
不活性フェノール誘導体の炭素−酸素結合の触媒的直截変換(阪大院工)鳶巣 守

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特別講演

本会会員の皆様より、年会会期中に日本に滞在される外国人講演者の推薦をお願いしておりましたが、本年会では次の方々に講演をお願いすることになりました。(発表日時、発表部門は現時点で未定。プログラムにてご確認下さい。)

  1. Prof. Dr. Richard R. Ernst(ETH Zurich, Switzerland)
     "Fascinating Insights in Chemistry, Biology and Medicine by NMR"
  2. Full Prof. Reiner ANWANDER(Universitat Tubingen, Germany)
     "Aspects of Rare-Earth Metal Alkyl Chemistry"

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特別企画

本会会員の皆様からご提案頂きました特別企画は、年会実行委員会で検討し、以下の17テーマを採択いたしました。

  1. 分子集合を利用した「柔らかい」電子デバイス
  2. 遷移金属元素と典型元素のマリアージュ
  3. 有機合成化学を起点とするものづくり戦略
  4. エキゾチック自己組織化材料:特異な形態の構築と機能解析
  5. 液相高密度エネルギーナノ反応場の化学
  6. フロンティア生命化学研究が拓く次世代低分子創薬
  7. 天然物ケミカルバイオロジー
  8. ソフト界面を活かした先端化学
  9. 次元性がもたらす新しい分子機能
  10. 化学者のための放射光ことはじめ−粉末材料構造解析 基礎理論と測定の実際
  11. 化学者のための放射光ことはじめ−粉末材料構造解析 応用とその成果
  12. 無機−有機複合系光機能の最前線
  13. 分子デバイスと次元制御空間
  14. 持続可能な社会を支える化学と化学技術
  15. ソーラ燃料生成を実現する人工光合成
  16. 有機スピントロニクスの新展開
  17. グリーンケミストリーへの新戦略

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分子集合を利用した「柔らかい」電子デバイス

趣旨 環境・エネルギー、ライフサイエンス等、広範な分野でフレキシブルな電子デバイスが注目されている。これまでは産業発展のために、コンピューターなど「固い」機械に人間が合わせてきたが、これからは人々の生活を快適にするために、機械が人間の動きや生活リズムに合わせる時代を迎えつつある。電子デバイスを「柔らかく」するには、従来のシリコンに代わる新電子材料の創製や、フレキシブル化に向けた新しい素子構成の発明が必要である。本特別企画では、分子集合をうまく利用した電子デバイス開発に携わっている研究者にご講演頂き、将来の電子デバイス研究の方向性と化学が果たす役割について討論することを目的とする。

実施日時  
3月25日(日) 午後
プログラム
 
13:30-
趣旨説明(物材機構)樋口 昌芳
13:35-
有機エレクトロニクス(東大工)関谷 毅
14:00-
貼って巻いてバイオ発電:柔軟な酵素電極シールの開発(東北大院工)西澤 松彦
14:25-
新規フラーレン誘導体を用いた有機薄膜太陽電池(東大院理)松尾 豊
14:50-
カーボンナノチューブを使ったフレキシブルデバイス(産総研ナノチューブ応用研セ)畠 賢治山田 健郎
15:15-
配位プログラミングしたボトムアップ法による分子デバイス構築(中央大理工)芳賀 正明
15:40-
導電性フィルムの最新動向(帝人化成株式会社)伊藤 晴彦
16:05-
エレクトロクロミック型表示デバイス(物材機構)樋口 昌芳

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遷移金属元素と典型元素のマリアージュ

趣旨 19世紀前半には無機化学と有機化学の分類すらなかったが、その後に炭素の有機化学、dブロック元素の錯体化学・有機金属化学、sブロック元素とpブロック元素の典型元素化学へと分かれ、独自の発展を遂げた。しかし、特定の元素に固執した化学では達成し得る機能・性質に限界があるため、単独元素ではなし得ない機能、反応性、物性の実現に向けて、各元素で解明された知見を再融合し、遷移金属元素と典型元素を効果的に一体化させた分子・錯体・システムを構築する全元素利用化学の再構築が望まれる。本企画では、錯体化学、有機金属化学、典型元素化学、有機合成化学、生物無機化学からのアプローチによる、遷移金属元素と典型元素の双方を有効利用した最新の研究を紹介する。

実施日時  
3月25日(日) 午前
プログラム
 
09:30-
趣旨説明(東大院理)狩野 直和
09:35-
高配位典型元素と遷移金属元素の結合形成(東大院理)狩野 直和
10:00-
安定低配位典型元素化合物を配位子にもつ遷移金属錯体の探索(東北大院理)岩本 武明
10:25-
低配位リン化合物を配位子とする銅錯体の合成と電子的性質(京大化研・JSTさきがけ)中島 裕美子
10:50-
典型元素と遷移金属元素を骨格に含む新しい芳香族化合物の合成(埼玉大院理工)斎藤 雅一
11:15-
[NiFe]ヒドロゲナーゼ活性部位のモデル構築と機能の模倣(名大院理)大木 靖弘
11:40-
ホウ素-ホウ素結合の銅触媒による活性化を利用した有機ホウ素化合物合成(北大院理)伊藤 肇
12:05-
元素化学で切り拓く合成化学・材料化学・生命科学(東大院薬・理研)内山 真伸

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有機合成化学を起点とするものづくり戦略

趣旨 本特別企画は、日本化学会・新領域研究グループ「有機合成化学を起点とするものづくり戦略」の提案である。分子変換プロセスにおける従来の有機合成化学のアプローチに対して、本企画では、革新的な有機合成反応の開発を“研究の起点”に据え置き、画期的な機能性材料から医療診断分子の創製に到るまで多方面研究領域にその方法と適用範囲、および技術情報を発信する。特に、(1)高効率エネルギー変換機能性材料、(2)生理活性天然有機化合物、(3)疾患診断分子および(4)機能付加超生体高分子の創製に対して、独自の有機合成反応を以て複合領域研究を展開されている先生方に“最先端ものづくり戦略”をご紹介いただき、有機合成反応を起点とした次世代学際領域の開拓を討議する。

実施日時  
3月25日(日) 午前
プログラム
 
09:30-
趣意説明(阪大院理)田中 克典
09:40-
「何をつくるか」「どうやってつくるか」(九大先導研)友岡 克彦
10:05-
生細胞適用可能な光機能性分子の精密設計とその応用(東大院医)浦野 泰照
10:30-
有機合成を基盤とした高分子の精密合成(京大化研)山子 茂
10:55-
小員環の反応性を利用した低pH応答DNA切断分子の設計と合成(京大院薬)高須 清誠
11:20-
天然物の合成研究:高度に官能基化された多環式骨格の構築を目指して(東大院薬)横島 聡
11:40-
光・電子機能性分子の新デザイン(名大院理)山口 茂弘
12:05-
有機合成化学と糖鎖生物学(理研基幹研)伊藤 幸成

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エキゾチック自己組織化材料:特異な形態の構築と機能解析

趣旨 近年、分子の階層的組み上げ、すなわち自己組織化によって機能材料を創出する研究が活発に行われている。これまでに多くの研究者が、自己組織化性分子の設計、自己組織化によるナノ構造体の構築、ソフトマテリアルの構造解析、さらに電子機能・バイオ機能創発、などの独創的な研究を展開してきた。これらの研究の多くは限られた学問領域のなかで議論されてきており、今後新たなブレークスルーや研究の新潮流は生まれ難い。本企画では、他の手法では得難いオリジナルな(エキゾチックな)手法で自己組織化分子材料を創製し、それらの物性評価を行っている第一線の研究者による講演を通じて、『自己組織化による機能材料創出』のための共通理解の場を提供し、未開拓サイエンスの創成を志向した情報交換を行う。

実施日時  
3月28日(水) 午後
プログラム
 
13:30-
趣旨説明(九大院工)松浦 和則
13:35-
エネルギー散逸系で生まれるマイクロチューブル群の構造秩序(北大院生命科学)角五 彰
13:55-
DNAナノ構造のためのモチーフ設計(東北大院工)村田 智
14:20-
液晶性とナノ相分離を利用した有機半導体の機能化(香川大工)舟橋 正浩
14:40-
有機薄膜太陽電池のナノスケール電荷キャリア移動度(阪大院工)佐伯 昭紀
15:00-
シグマ共役高分子ポリシラン;界面、キラル、エキゾチック自己組織化能(奈良先端大物質)内藤 昌信
15:20-
ナノ触診技術によるソフトマテリアル物性解析(東北大WPI-AIMR)中嶋 健
15:45-
多様なバイオミネラルにならう自己組織化材料の作製(慶大理工)緒明 佑哉
16:10-
エキゾチック自己組織化材料の商品化のためには何が必要か?(富士フイルム先端研)西見 大成

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液相高密度エネルギーナノ反応場の化学

趣旨 原子や分子の集合体であるナノ粒子は、化学、物理、材料など様々な分野で利用されつつある。ナノ粒子の作製手法としては化学的合成法がよく知られているが、近年、液体中の固体ターゲットに高強度レーザーを照射する、「液中(液相)レーザーアブレーション」が、従来手法とは異なる新しい作製技術として注目されている。実際には、レーザー光のエネルギーを液中や固液界面に集中させると、原子・分子クラスターやナノ粒子、不安定化学種が微小空間に閉じ込められることになる。つまり、従来の溶液化学とは全く異なる高密度・高エネルギー状態の液相反応場が形成されることになり、これを利用した新規ナノ材料の創製が期待されている。本特別企画では、液相高密度エネルギーナノ反応場の化学について産学官の様々な立場から議論したい。

実施日時  
3月25日(日) 午前
プログラム
 
09:30-
液相レーザーアブレーション法の発展(東大総合文化)真船 文隆
09:45-
液中レーザーアブレーションを用いたクエン酸安定化金、銀ナノ粒子の作製と形状操作(九大先導研・徳島大院工・産総研・香川大院工)○辻 剛志・辻 正治・橋本 修一・越崎 直人・石川 善恵
10:10-
液中レーザーアブレーションによる無機ナノ粒子の作製(東工大院総理工)和田 裕之
10:35-
金属ナノコロイドのレーザー合成と応用(豊田中研)○西 哲平・鈴木 教友・杉山 英彦・矢野 一久・伊藤 明生・日置 辰視
11:00-
液相レーザー溶融法によるサブミクロン球状粒子作製−ナノ粒子作製法との比較−(産総研ナノシステム)越崎 直人
11:25-
添加物フリーの有機ナノ粒子水分散液の作製とその応用(愛媛大院理工)朝日 剛
11:50-
溶液光化学の新局面:超高速時間分解X線散乱と相分離溶媒中の化学反応(東北大院理)福村 裕史

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フロンティア生命化学研究が拓く次世代低分子創薬

趣旨 フロンティア生命化学領域における最近の顕著な研究成果が、合成低分子による医薬品開発に新しい時代をもたらそうとしている。分析装置の高度化や先端化、創薬ターゲットに対するより深い分子論的理解は、ラショナルドラッグデザインを高度化し、ドラッグスクリーニングを加速化している。最先端IT関連技術の積極的導入は、国際的競争の段階に入っている。生命科学研究の出口として、低分子による制御から次世代創薬の潮流も産まれてきている。今後、化学者の積極的なアプローチが生命科学、創薬においてますます期待されるものと思われる。そこで、本企画では、フロンティア生命化学研究が拓く次世代低分子創薬研究について、新しい方向性に挑戦している最先端研究者に、その動向をご紹介頂き、生命化学の新たな時代について議論する。

実施日時  
3月25日(日) 午前
プログラム
 
09:30-
趣旨説明(東大医科研)津本 浩平
09:35-
タンパク質ネットワーク解析から低分子化合物の標的決定へ(産総研)夏目 徹
10:15-
ヘリックス摸倣化合物を用いたタンパク質間相互作用を標的にした創薬(PRISM BioLab)小路 弘行
11:05-
抗体医薬の作用を低分子経口剤で実現する(分子設計アドバイザー/インタープロテイン)○松崎 尹雄・森島 甫・肥塚 靖彦・島 徹・伊藤 学・小松 弘嗣・細田 雅人
11:45-
FBDDを基盤としたリード化合物の創製(アステラス製薬)新美 達也
12:25-
総括(味の素製薬)辻 尚志

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天然物ケミカルバイオロジー

趣旨 天然物リガンド(生物から得られる生理活性分子)は、標的分子と「鍵と鍵穴」の関係で結合すると考えられてきた。しかし、近年、天然物リガンドは単一の標的と結合する「鍵」というよりは、複数の標的と結合する「鍵束」の性質をもち、複雑な生理活性を示すことが明らかになった。天然物リガンドの標的を決定し、複合体の解析から「鍵束」を分解して各々の「鍵」部分を取り出すことが出来れば、望まない活性を低減し、複雑な生理作用を自在に制御できる。本特別企画では、天然物リガンドの標的同定を中核として、生物活性制御の新しい概念の発見や自在な活性制御の実現を目指す進学術分野について、産学官の研究者による現状の報告と問題提起を行う。

実施日時  
3月25日(日) 午前
プログラム
 
09:00-
趣旨説明(東北大院理)上田 実
09:05-
植物鉄輸送体のケミカルバイオロジー(北大院理)難波 康祐
09:30-
ケミカルスペースを大規模探索するインシリコスクリーニング(慶大理工)榊原 康文
09:55-
抗癌活性リガンドのケミカルバイオロジー(筑波大院数理物質)木越 英夫
10:20-
天然物のハイスル―プットランダムスクリーニングへの応用(産総研)新家 一男
10:45-
配糖体型天然物リガンドのケミカルバイオロジー(東北大院理)上田 実
11:10-
複合糖質リガンドのケミカルバイオロジー(阪大院理)深瀬 浩一
11:35-
細胞死制御リガンドのケミカルバイオロジー(理研)袖岡 幹子

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ソフト界面を活かした先端化学

趣旨 有機分子からなる界面は無機材料の界面と大きく異なり、刺激によって性質が大きく変化する、ソフトな特性を持っており、ソフト界面と定義される。有機分子界面の中でも、高分子材料、液晶、ゲル、生体材料はこの軟らかい性質を活かして機能を発揮し、産業上で重要な位置を占めるようになってきている。動的な性質を持つ界面の自由な構築や特殊分光法などを使った界面の解析、生体認識性を含む生体機能性の展開のすべてを総合的に展開することによって、次世代に求められるしなやかで高機能な材料の開発が可能と考えられる。本研究企画ではソフト界面を利用した先端化学の展開について発表の場を設け、活発な議論を行い、本分野の発展と交流に役立てる。

実施日時  
3月28日(水) 午前
プログラム
 
09:30-
ソフト界面を活かした先端化学(九大院工)三浦 佳子
09:35-
ソフト界面構築による強磁性ナノ粒子の機能化(慶大理工)栄長 泰明
10:00-
ソフト界面設計による表面プラズモン励起増強蛍光分光(SPFS)免疫測定の高感度化(コニカミノルタテクノロジーセンター株式会社)彼谷 高敏
10:25-
ソフト界面への微粒子吸着現象を利用した気-液分散系の安定化(阪工大工)○藤井 秀司・中村 吉伸
10:50-
ソフト界面が形成誘起する超薄分子組織体の構造化学-ポリマーナノフィルムからポリマーナノスフィアまで-(埼玉大院理工)藤森 厚裕
11:15-
液体に接した高分子ソフトナノ界面における高分子鎖シミュレーション(産総研ナノテク)森田 裕史
11:40-
高分子ソフト界面の構造・物性制御に基づく新規バイオ材料の構築(九大院工)松野 寿生
12:05-
電子線リソグラフ加工した基質界面の微細構造による細胞挙動操作(早大理工)武田 直也

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次元性がもたらす新しい分子機能

趣旨 「ナノスケール分子デバイス」と「低次元無機?有機複合系の光化学」の2つの日本化学会新領域研究グループは、単分子素子の実現を目指した分子設計や物性制御、光の高度利用を目指した次元制御されたナノスペースの創製や利用という新しい研究領域で世界をリードしてきた。本企画では、「低次元無機−有機複合系の光化学」の研究者による講演のみならず、次元制御、自己集積、ナノ等をキーワードに他の新領域研究グループ「金属と分子集合」「エキゾチック自己組織化材料」から講演者を招き、新領域研究グループに共通する課題を抽出し、将来への展望を議論する。本企画により、境界領域を対象に発足した各グループの研究のさらに境界にある研究領域、すなわち、「ナノスケール場の次元制御による新しい分子デバイス機能の創出」とでも言える新しい研究分野の開拓を狙う。

実施日時  
3月28日(水) 午前
プログラム
 
09:30-
はじめに〜次元制御によりもたらされる新しい機能〜(山口大院医)川俣 純
09:45-
無機ナノシートが形成する異方的柔構造と光機能(九工大院工)中戸 晃之
10:10-
分子間相対配置の操作による光化学反応の制御(首都大院都市環境・JSTさきがけ)高木 慎介
10:35-
金属錯体が形成する低次元ナノ空間内での高分子化学(京大院工)植村 卓史
11:15-
超分子エンジニアリングによるエキゾチック色素集合体の創製(千葉大院工)矢貝 史樹
11:40-
分子メカニカルデバイスの創製(東北大多元研)芥川 智行
12:05-
白い粒子と黒い粒子で赤富士を描く(名大院工)竹岡 敬和

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化学者のための放射光ことはじめ−粉末材料構造解析 基礎理論と測定の実際

趣旨 化学者にとって,自身の化合物の関与する反応・物性を議論する際に,原子分解能での3次元構造情報を基に行うことは必須であり,特に高強度・高並行の放射光を利用したX線回折を始めとする最先端分析技術は、研究遂行の趨勢を左右する決定的手段となりつつある.今回、SPring-8利用推進協議会「SPring-8粉末材料構造解析研究会」の協力の元,放射光未経験の学生,若手研究者から企業研究者まで広く「化学者」一般に対しての講演会を開催する。放射光による構造解析の基礎理論,実験方法詳細を「基盤編」としてそれぞれの分野を代表する研究者より、実例も含めて丁寧にかつ詳しく紹介する。

実施日時  
3月28日(水) 午前
プログラム
 
09:30-
放射光利用による粉末構造解析の基礎(JASRI)坂田 誠
10:00-
物質科学のためのSPring-8粉末回折法の先端活用(理研/SPring-8)加藤 健一
11:00-
蛍光体材料におけるRietveld解析事例の紹介(三菱化学科学技術研究センター)伊村 宏之
11:30-
有機超分子材料の粉末X線構造解析(京大化研)高谷 光
12:00-
SPring-8での極微小結晶による単結晶構造解析(JASRI/SPring-8)木村 滋

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化学者のための放射光ことはじめ−粉末材料構造解析 応用とその成果

趣旨 高強度・高並行の放射光を利用したX線回折は新物質創製にかかわる研究遂行の趨勢を左右する決定的手段となりつつある.特に粉末X線構造解析は半導体・燃料電池分野から医療材料までをカバーする応用範囲の広い解析手法である.大型放射光施設SPring-8では化学産業分野における粉末解析の普及に積極的な取組みを行ってきた.今回、「SPring-8粉末材料構造解析研究会」の協力の元、SPring-8利用者である化学者を招き,最近の応用・産業利用成果について、その成功につながった背景も含めて丁寧に講演頂く。それらをケーススタディとして放射光X線利用のメリットを、幅広い「化学者」に参考にしてもらうことを念頭に、多数の具体例を詳しく紹介する。

実施日時  
3月28日(水) 午後
プログラム
 
13:30-
分子性化合物を対象とした放射光粉末構造解析-手法開発・高度化・適用例(名大院工)西堀 英治
14:20-
SPring-8の粉末X線実験が解き明かす先端材料の機能(JASRI)金 廷恩
15:00-
ニッケル水素電池用ポリタイプ積層合金のX線結晶構造解析(GSユアサ)尾崎 哲也
15:30-
放射光X線回折を利用した発光性有機塩結晶の構造解析(阪大院工)藤内 謙光
16:00-
柔軟性錯体ナノ空間の構造解析と高分子化学への応用(京大院工)植村 卓史
16:30-
閉会挨拶(JASRI)山川 晃

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無機−有機複合系光機能の最前線

趣旨 無機・有機物質を巧みに組み合わせることにより様々な機能性物質が合成されている。特に光機能性に関しては、発光材料、色素増感太陽電池、磁性材料、光触媒など多様な分野での応用研究が活発に行われており、金属錯体に代表されるように、励起状態を精緻に操ることによって興味深い性質を示す新しい物質が次々に見出されている。本特別企画では、このような無機−有機複合系光機能に関する最先端の研究成果を講演していただき、基礎研究成果をどのように応用研究へ生かすか、またこの分野におけるこれからの方向性について探りたい。

実施日時  
3月25日(日) 午後
プログラム
 
13:30-
趣旨説明(富山大院理工)野崎 浩一
13:35-
環境感応型発光性金属錯体の新展開(北大院理)加藤 昌子
14:00-
混合化による銅(I)および銀(I)配位高分子の発光性制御(富山大院理工)柘植 清志
14:25-
希土類錯体ネットワークの構築と光機能(北大院工)長谷川 靖哉
14:50-
無機-有機ハイブリッド応力発光材料とその応用展開(産総研九州センター)徐 超男・○寺崎 正
15:15-
外場応答磁性物質の合成(九大先導研)佐藤 治
15:40-
光機能性ルテニウム−ペプチド錯体:光電子移動からCO2還元(北里大院理・JSTさきがけ)石田 斉
16:05-
半導体-錯体ハイブリッド触媒を用いた水を電子源とした選択的なCO2光還元反応(豊田中研)佐藤 俊介

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分子デバイスと次元制御空間

趣旨 「ナノスケール分子デバイス」と「低次元無機?有機複合系の光化学」の2つの日本化学会新領域研究グループは、単分子素子の実現を目指した分子設計や物性制御、光の高度利用を目指した次元制御されたナノスペースの創製や利用という新しい研究領域で世界をリードしてきた。今春の年会では、この2グループが中心となって、境界領域を対象に発足した各新領域グループのさらに境界にある研究領域、すなわち「ナノスケール場の次元制御による新しい分子デバイス機能の創出」とでもいえる新しい研究分野の開拓を目指した、特別企画を連続して実施する。このうち本企画では、「ナノスケール分子デバイス」の研究者を中心に、自己集積、ナノ、分子デバイス等をキーワードに他の新領域研究グループ「金属と分子集合」「液相高密度エネルギーナノ反応場」「有機合成化学を起点とするものづくり戦略」から講演者を招き、新領域研究グループに共通する課題を抽出し、将来への展望を議論する。

実施日時  
3月28日(水) 午後
プログラム
 
13:30-
はじめに~分子デバイスと次元制御空間~(阪大産研)谷口 正輝
13:45-
1次元単分子ワイヤの創成およびその電子伝導特性の解明(東工大理工)木口 学
14:10-
電極表面における金属錯体の2次元組織化(熊本大院先導機構)吉本 惣一郎
14:35-
新反応が拓く新規有機エレクトロニクス材料(東大院理)辻 勇人
15:15-
金ナノ粒子とパルスレーザーの相互作用を利用したナノ加工(徳島大院工)橋本 修一
15:40-
第一原理シミュレーションによる実在系分子伝導理論(産総研ナノシステム)中村 恒夫
16:05-
ナノスケールの分子配線素子の合成と分子エレクトロニクスへの応用(京大院工)寺尾 潤

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持続可能な社会を支える化学と化学技術

趣旨 グリーン・サステイナブル ケミストリー ネットワーク(GSCネットワーク)では、人と環境にやさしく、持続可能な社会の発展を支える化学および化学技術であるGSCの推進に貢献のあった個人、法人、任意団体にGSC賞をお贈りし、その栄誉を称えてまいりました。また、GSCの普及、促進のためシンポジウムを開催し、35歳以下の若手研究者で優秀なポスター発表にはGSCポスター賞を授与してまいりました。この度、最新のGSC賞受賞者及びGSCポスター賞受賞者が集合することで、GSCの実績を築き上げたベテランの視点とGSCに磨きをかけ持続可能な未来社会を見つめる若手の想いと、そして、かけがえのない地球の上を共に歩む参加者の皆様の協奏が会場に響きわたることでしょう。これにより、GSC活動のより一層の推進とさらなる浸透が進むことを期待します。

実施日時  
3月25日(日) 午前
プログラム
 
09:30-
GSCの現状と課題(産総研)原 重樹
09:45-
固体酸触媒を用いた低環境負荷型アダマンタン製造プロセスの開発(出光興産株式会社)間瀬 淳
10:15-
環境調和性に優れた有機ラジカル電池の研究開発(日本電気株式会社)岩佐 繁之
10:45-
太陽光と水から水素を製造する粉末光触媒の開発(東理大理)工藤 昭彦
11:15-
環境にやさしい香料の新製法の開発(宇部興産)○杉瀬 良二・土井 隆志・白井 昌志・吉田 佳宏・佐直 英治
11:45-
ポリプロピレンサクシネートをバイオベースソフトセグメントとするポリ乳酸ブロック共重合体の開発(京工繊大院)○西脇 誉真 ・ 木村 良晴
12:00-
原子間力顕微鏡を用いたポリ乳酸とポリ乳酸ステレオコンプレックス薄膜の結晶成長観察(東大院農)信岡 俊宏
12:15-
チタン酸ナノチューブの構造制御と酸触媒特性(東工大応セラ研)○齊藤 達也・北野 政明・中島 清隆・原 亨和

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ソーラ燃料生成を実現する人工光合成

趣旨 植物や藻類に見られる光合成反応は水と二酸化炭素を原料とし、太陽光エネルギーの助けを借りて、酸素とグルコースを合成する反応系である。これまでに光合成反応について生物学を中心とした学理的な研究が進められ、一番困難とされてきた水を光分解し、酸素を発生する触媒部位も明らかにされつつある。一方、光合成反応は水と二酸化炭素を原料として有機分子を合成できることから、この系を人工酵素・分子触媒等を基盤とし模倣することによって、二酸化炭素を光還元しメタノールや水素等の低炭素燃料に変換可能な人工光合成系の創製ができる。過去5年にわたり日本化学会春季年会において光合成の機構解明と工学応用に関する特別企画講演を実施し,いずれも100名以上の聴衆を集め、この分野の関心度の高さを証明している。本年度は、低炭素社会構築が望まれている昨今、特に太陽光エネルギー、二酸化炭素還元、低炭素燃料生成を同時に達成するためには不可欠な人工光合成系の最先端研究を中心とした趣旨に重点を移行した特別企画講演とし,環境・エネルギー産業界に情報発信する場としたい。

実施日時  
3月28日(水) 午前
プログラム
 
09:30-
はじめに(阪市大複合先端研・大分大工・JSTさきがけ)○南後 守・天尾 豊
09:40-
ソーラ燃料生成のための人工光合成系の現状(阪市大複合先端研・大分大工・JSTさきがけ)○南後 守・天尾 豊
10:10-
人工金属タンパク質をモチーフとした新規ヒドロゲナーゼモデルの創製(阪大院工)林 高史
10:50-
金属錯体を用いた水の酸化と人工光合成への挑戦(分子研・JSTさきがけ)正岡 重行
11:30-
二酸化炭素を高効率で還元する光触媒システムの創製(東工大院理工)石谷 治
12:10-
総括(阪市大複合先端研)南後 守

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有機スピントロニクスの新展開

趣旨 近年、磁場と有機半導体を組み合わせた研究が興味をもたれている。関連した研究は古くからおこなわれていたが、ナノスケール技術の発展により洗練され、高感度の磁気センサーの開発が、現実に視野に入ってきた。一方で、この分野は、基礎科学と応用科学の接点にあり、大部分の現象は依然として未解明な状況にある。このような現状を考慮して、本特別企画においては、「励起状態のスピン化学」、「有機半導体へのスピン注入」、「磁場を利用した有機半導体の物性測定」、「有機半導体薄膜における磁場効果」、「単分子量子磁石を用いた」など、有機スピンと有機半導体の電気物性に関連した種々の最先端の話題を提供する。

実施日時  
3月28日(水) 午後
プログラム
 
13:30-
はじめに(東大物性研)田島 裕之
13:40-
分子を介したスピン依存伝導と巨大磁気抵抗効果の発現(阪大院基礎工)白石 誠司
14:15-
有機スピン系の光励起状態とスピン化学に関連する最近の話題(阪市大院理)手木 芳男
14:40-
光電変換有機半導体におけるスピン化学(新潟大院自然)生駒 忠昭
15:05-
有機ラジカルの光電流変換や非線形光学効果(名大物質国際セ)阿波賀 邦夫
15:30-
有機薄膜における光電流磁場効果(東大物性研)田島 裕之
15:55-
電子スピンをプローブとする有機半導体薄膜の電荷輸送(産総研)長谷川 達生
16:20-
単分子量子磁石を用いた量子分子スピントロニクスの最前線(東北大院理)山下 正廣

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グリーンケミストリーへの新戦略

趣旨 環境にやさしいものづくりは,現代の化学研究の最優先目標のひとつである.本企画母体のグリーンケミストリー(GC)研究会は1999年に日本化学会に設けられ,GCを達成するために必要な化学技術や成功例を紹介し情報を交換する活動をつづけてきた.今回は,大学研究からは,酸触媒,酸化触媒としてのゼオライトの利用で達成された化学品の新しいグリーン合成例,ファインケミカルズ合成手法として期待される高活性な不均一系遷移金属触媒の開発とその意義を解説していただく.また企業研究からは,ポリマー合成を例にして,低環境負荷,省資源・省エネルギー化の実現に必要な考え方や戦略を中心に,日本で開発された新化学技術が,持続可能な社会の構築に向けてどう貢献できるか,GCの観点から考える。

実施日時  
3月25日(水) 午後
プログラム
 
13:30-
趣旨説明(東大院総合文化)尾中 篤
13:35-
ゼオライト触媒による化学品のグリーン合成(東工大資源研)辰巳 敬
14:30-
触媒技術開発-資源・環境・エネルギー分野での貢献を目指して(三井化学シンガポールR&Dセンター)藤田 照典
15:35-
グリーン・ケミストリーを実現するための金属固定化触媒(東大院理)小林 修

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アジア国際シンポジウム

学術研究活性化委員会では、春季年会の活性化を目的として、我が国とアジア諸国の産学若手研究者によるシンポジウムを企画・実施しています。第92春季年会(2012) では、以下4つのディビジョンによる開催が予定されています。招待講演者およびプログラム等は化学と工業1月号および本ページにてご案内いたします。

  1. 理論化学・情報化学・計算化学ディビジョン
  2. 錯体化学・有機金属化学ディビジョン/無機化学ディビジョン
  3. 触媒化学ディビジョン
  4. ナノテク・材料化学ディビジョン

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Asian International Symposium -Theoretical Chemistry, Chemoinformatics, Computational Chemistry-

実施日時  
3月26日(月) 午後
プログラム
 
13:20-
Opening Remarks: NAKAI, Hiromi
13:30-
Keynote Lecture: Computational understanding of physics and chemistry of graphene-based systems (National Univ. of Singapore) ZHANG, Chun
14:00-
Invited Lecture: Photo-excited non-adiabatic dynamics in nano materials (Kyoto Univ.) KIM, Hyeon-Deuk
14:20-
Invited Lecture: Frontiers in electronic structure calculations for single molecular junctions (Univ. of Tokyo) TADA, Tomofumi
14:50-
Invited Lecture: Theoretical study on multiply core ionized states generated by short-wavelength free electron laser (Waseda Univ.) IMAMURA, Yutaka
15:10-
Invited Lecture: Theoretical investigation of the positron binding to molecules with quantum Monte Carlo method (Yokohama-City Univ.) KITA, Yukiumi
15:30-
Invited Lecture: Energy relaxation and spectral diffusion of intermolecular motions in liquid water (Institute for Molecular Science) YAGASAKI, Takuma
15:50-
Invited Lecture: Differences in hydration between cis- and trans-platin: Quantum insights by ab initio fragment molecular orbital-based molecular dynamics (FMO-MD) (Ochanomizu Univ., AIST, Rikkyo Univ.) ○MORI, Hirotoshi; HIRAYAMA, Natsumi; KOMEIJI, Yuto; MOCHIZUKI, Yuji
16:20-
Keynote Lecture: Development of first-principles based multi-model methods to design novel materials for energy applications (Institute of Atomic and Molecular Sciences, Academia Sinica) KUO, Jer-Lai
16:50-
Invited Lecture: Computational modeling of polymer electrolyte membranes for fuel cell applications (National Institute of Advanced Industrial Science & Technology) CHOE, Yoong-Kee
17:10-
Invited Lecture: First-principles analysis on proton transport pathways of cytochrome c oxidase (Osaka Univ.) SHIGETA, Yasuteru
17:30-
Closing Remarks: TORII, Hajime

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Asian International Symposium -Coordination Chemistry, Organometallic Chemistry, Inorganic Chemistry-

実施日時  
3月27日(火) 午後
プログラム
 
13:00-
Keynote Lecture: Creating Nothing Out of Something: Thermolabile Groups in Metal-Organic Frameworks (MOFs) (Massey Univ., New Zealand) Telfer, Shane G.
13:30-
Invited Lecture: Soft Optical Materials Composed of Organometallic Rotaxanes (National Tsing Hua Univ., Taiwan) HORIE Masaki
13:50-
Invited Lecture: Porous Coordination Networks Composed of a Newly Designed Multi-interactive Ligand (Pohang Univ. of Sc. and Tech., Korea) YAKIYAMA Yumi
14:20-
Keynote Lecture: Towards Conducting Metal-Organic Frameworks (Univ. Sydney, Australia) D'ALESSANDRO Deanna M
14:50-
Keynote Lecture: Assembly Chemistry and Magneto-Structural Correlations of 3d-4f Molecular Nanomagnets (Sun Yat-sen Univ., China) TONG Ming-liang
15:20-
Invited Lecture: Structure and Dynamics of Porous Coordination Polymers Derived from Exotic Metals (Kyoto Univ.) FOO Maw Lin
15:50-
Keynote Lecture: Low-valent Metal Chemistry for Small Molecule Activation (KAIST, Korea) LEE Yunho
16:20-
Invited Lecture: Biosynthesis of the Iron-Guanylyl-Pyridinol (FeGP) Cofactor of [Fe]-Hydrogenase (Max-Planck-Institute, German, PRESTO) SHIMA Seigo
16:40-
Invited Lecture: Design and Activity Control of Water Oxidation Catalysts Based on Photoisomerization of Mononuclear Ruthenium (II) Monoaquo Complexes (Niigata Univ., PRESTO) YAGI Masayuki
17:00-
Invited Lecture: Multinuclear Copper Complexes as Bio-inspired Models for O2-activation (Nagoya Inst. Tech., PRESTO) FUNAHASHI Yasuhiro

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Asian International Symposium -Catalysts and Catalysis-

実施日時  
3月27日(火) 午後
プログラム
 
13:00-
Invited Lecture: Aerobic oxidation of sulfides to sulfoxides over manganese oxides prepared by different methods (Tokyo Metropolitan Univ.) Ayako Taketoshi
13:30-
Invited Lecture: Progress toward nanowire device assembly technology (The Univ. of Tokyo) Yanbo Li
14:00-
Invited Lecture: Photocatalytic conversion of carbon dioxide into methanol over layered double hydroxide catalysts (Chiba Univ.) Naveed Ahmed
14:50-
Keynote Lecture: Hydrothermal Synthesis of Zeolites with Three-Dimensionally Ordered Mesoporous-Imprinted Structure (Univ. of Massachusetts Amherst) Wei Fan
16:00-
Invited Lecture: Intermetallic Pt3Ti Nanoparticles: Efficient Catalytic Centers for Exhaust Purification and Energy Applications (NIMS) Govindachetty Saravanan
16:30-
Invited Lecture: Development of functional graphene-based electrodes for supercapacitor and advanced Li-ion battery (Tohoku Univ.) Marappan Sathish

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Asian International Symposium -Materials Chemistry-

実施日時  
3月26日(月) 午後
プログラム
 
13:00-
Keynote Lecture: Organometallics for Energy Conversion in Solar Cells and OLEDs (Hong Kong Baptist Univ., P.R. China) Wai-Yeung Wong
13:30-
Invited Lecture: Self-assembly under nonequilibrium conditions: Emergence of kinetically controlled superstructures of cyanine J-aggregates (Kyushu Univ.) Masa-aki Morikawa
13:50-
Invited Lecture: Vector control of electron transfer through potential-programmed dendrimers (Tokyo Institute of Technology) Takane Imaoka
14:10-
Invited Lecture: Proton-induced Cyclization of Donor (D) Acceptor (A), Arylethynylanthraquinone and D A D, Bis(arylethynyl)anthraquinone to Form Pyrylium and Dipyrylium Salts with Unique Properties (Kyoto Univ.) Koya Prabhakara Rao
14:30-
Invited Lecture: Synthesis and Photochemical Behaviors of Platonic Hexahedron Composed of Six Organic Faces with an Inscribed Au Cluster (Univ. Tsukuba) Masanori Sakamoto
14:50-
Invited Lecture Formulation of novel lipid-based materials via molecular assembly in phospholipid/cholesterol/water system (Tokyo City Univ.) Takashi Kuroiwa
15:10-
Invited Lecture: Electrocatalytic oxidation of ethanol on AuPd alloy nanoparticles prepared by sputter deposition in ionic liquid (Nagoya Univ) Ken-ichi Okazaki
15:30-
Keynote Lecture: Surface structure control of metal nanocrystals (Xiamen Univ, P.R. China) Nanfeng Zheng
16:00-
Invited Lecture: Nanocoatings and 3D Architectures Prepared via Layer-by-Layer Self-Assembly (Univ. Hyogo) Yusuke Daiko
16:20-
Invited Lecture: Coordination Programming of Photofunctional Molecular Materials (Univ. Tokyo) Ryota Sakamoto

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市民公開講座〜科学で未来をきり拓く〜

春季年会実行委員会では,一般市民の方々を対象とする恒例の「市民公開講座」を下記の内容で企画いたしました。今回も市民の方々の生活に密接に関連した身近な話題を,専門の先生方にやさしくお話していただきます。どの先生もそれぞれの分野でご活躍の著名な先生方ですので,十分楽しんでいただける半日になると思います。奮ってご参加下さい。

実施日
3月25日(日) 午後
プログラム
 
13:20-14:10
宇宙は無数にあるのか?-物理学の描く新たな宇宙像-(自然科学研究機構・機構長/東大・名誉教授)佐藤 勝彦

「宇宙は“無”の状態から量子効果で生まれ、インフレーションと呼ばれる急激な膨張を経てビッグバン宇宙が作られた。」 素粒子物理学に基づいた現代のこの宇宙創生論は宇宙が無数に創生されることも同時に予言しています。さらに究極の物理法則の統一理論と考えられている超弦 理論も 無数の宇宙を予言します。この講演では研究の歴史を振り返りながら、新たに生じた課題等を紹介します。


14:10-15:00
東日本大震災と巨大津波(東京大学 大学院情報学環総合防災情報研究センター・教授)古村 孝志

東日本大震災は謎に満ちています。なぜM9.0にもなる巨大地震が発生し、甚大な津波被害が起きたのでしょう。一方、地震の揺れによる被害の規模は、津波による被害に比べると小さかった可能性が指摘されています。これらの謎を解き明かすために、地震・津波観測記データの分析と、スパコンによる再現計算により、津波と揺れを可視化します。緊迫する首都圏直下地震や、東海・東南海・南海地震への備えを考え直します。


15:20-16:10
眠る植物と食虫植物の科学-不思議な生物現象の化学-(東北大学大学院理学研究科・教授)上田 実

動くものと書いて「動物」というように、一般に植物は「動かない」ものであると考えられています。しかし、マメ科植物が夜になると葉を畳む「就眠運動」や、オジギソウの「お辞儀(接触傾性運動)」、食虫植物ハエトリソウの「捕虫運動」など、実際には植物の世界にも、動物とはちょっと違った運動が見られます。筋肉を持たない植物の運動はどのように起こるのでしょうか?これらを支配する植物体内の化学物質を使った最先端の研究についてお話ししたいと思います。


16:10-17:00
太陽光と水からつくる無限のクリーンエネルギー-人工光合成への挑戦-(東京大学 大学院工学系研究科化学システム工学専攻・教授)堂免 一成

現在地球規模の環境問題・エネルギー問題が益々深刻になりつつあります。これらの問題を解決する為には、クリーンで再生可能なエネルギー源の開発が必要ですが、太陽エネルギーは最も期待される持続可能な1次エネルギーです。本講演では、太陽エネルギーと水から水素をつくる人工光合成型のエネルギー変換の研究の現状を紹介します。


参加費
無料
申込方法
事前申込不要。当日会場にて受付
問合せ先
日本化学会 企画部 年会係
電話(03)3292-6163  E-mail: nenkai@chemistry.or.jp

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委員会企画

例年、春季年会では日本化学会の委員会主催の行事が執り行われてます。 第92春季年会(2012) での企画は現在検討中です。確定次第本ページにてご案内いたします。

  1. 中西シンポジウム2012
  2. 第6回化学遺産市民公開講座
  3. 企業で活躍する博士たち
  4. 未来を拓く社会からのメッセージ 〜あなたのキャリアデザインのために〜
  5. 第19回化学教育フォーラム 新教育課程への期待とその課題
  6. 第2次先端ウォッチング:イブニングセッション シングルセル解析による生命科学の新潮流
  7. 第2次先端ウォッチング:イブニングセッション 高次実在分子システムのための分子科学:実験と理論による機能発現の分子論的理解
  8. 3.11被災地の復興への歩みー安全な教育・研究環境を求めて
  9. 新しい研究評価時代の情報発信とは 日本化学会論文誌シンポジウム2012
  10. JST国際シンポジウム 「人類の危機に挑む研究開発:光と太陽エネルギー」
  11. 化学の夢ロードマップ
  12. 第29回化学クラブ研究発表会
  13. ケミカルレコード・レクチャー The Chemical Record Lecture 2012
  14. Reaxysセミナー〜合成化学研究の効率化を目指して〜

中西シンポジウム2012

主催:日本化学会 天然物化学・生命科学ディビジョン、中西シンポジウム実行委員会

中西シンポジウムは、日本化学会と米国化学会との取決めにより偶数年度は日本で、奇数年度は米国にて選考されるナカニシプライズの受賞講演を含み、該当国で交互に開催されている。本プライズは生物活性天然物の単離、構造解析、生物機能、生合成および全合成分野での顕著な研究業績を対象に選考され、本年度は本化学会に設置された選考委員会によって、上村大輔教授(神奈川大学教授)に授与されることに決定した。よって本企画は選考理由である「海洋天然物の生物有機化学的研究における貢献」に基づき、受賞者による講演に加えてこれに関連する最新の研究成果を周辺分野の研究者に紹介していただく。

実施日
3月25日(日) 13時30分〜17時30分
プログラム
最新のプログラムは『併催行事・シンポジウム情報』でご確認下さい。
13:30- 
ナカニシプライズ授賞式
14:00- 
海綿由来の新しい医薬シーズの探索 (阪大院薬)小林 資正
14:30- 
ラジカル反応を基軸とする複雑天然物の合成 (東大院薬)井上 将行
15:10- 
感染症の制御に向けた化学からのアプローチ (東北大院生命)有本 博一
15:40- 
Retrospect on the Stereochemistry Assignment of the Marine Natural Product Palytoxin (ハーバード大) 岸 義人
16:20- 
受賞講演 生物現象に着目した生物活性天然物の探索研究 (神奈川大理) 上村 大輔
参加費 
無料
申込方法 
事前申し込み不要、当日会場にて受付
問い合わせ 
日本化学会 企画部 井樋田
電話:03-3292-6163 E-mail:ihida@chemistry.or.jp

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第6回化学遺産市民公開講座

企画:日本化学会化学遺産委員会
主催:日本化学会・化学史学会
共催(予定):日本化学工業協会

化学遺産委員会では、一昨年度から化学関連の学術遺産あるいは化学技術遺産の中で特に歴史的に高い価値を有する貴重な史料を認定する『化学遺産認定制度』を開始し第1回として6件を、また第2回として4件をそれぞれ認定・顕彰した。平成23年度も前年度同様に化学遺産認定候補を一般市民・会員諸氏より公募するとともに、委員会でも認定候補として相応しいものを選定し、対象候補20数件を委員会でさらに調査・検証作業を行った。今回の市民公開講座では、本年度第3回化学遺産として認定予定の具体的内容を紹介する。

実施日時 
3月25日(日) 13時-17時
プログラム
最新のプログラムはこちらでご確認下さい。
1.
開会挨拶・紹介 『日本化学会化学遺産委員会その活動の現状』(日本化学会化学遺産委員会委員長/京都大学名誉教授・岡山理科大学教授) 植村 榮
2.
講演1.認定化学遺産11:真嶋利行ウルシオールの発見と研究資料
3.
講演2.認定化学遺産12:田丸節郎関連資料
4.
講演3.認定化学遺産13:鈴木梅太郎ビタミンB1関連の発見と遺業を示す資料
5.
講演4.認定化学遺産14:我が国初期の塩化ビニル樹脂成形加工品
6.
講演5.認定化学遺産15:合成染料工業発祥に関するベンゼンの精製装置
7.
講演6.認定化学遺産16:ビニロン工業の発祥を示す資料
8.
講演7.認定化学遺産17:セメント工業産業の発祥を示す資料
9.
閉会挨拶
参加費 
無料。講演資料代:1,000円(予価)
申込方法 
化学遺産市民公開講座参加希望と標記し、氏名・所属・連絡先住所・電話番号・FAX、e-mailを明記し下記あてお申し込みください。当日参加もできます。
申込先 
日本化学会 企画部 化学遺産委員会係
FAX:03-3292-6318 E-mail:chemarch@chemistry.or.jp

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企業で活躍する博士たち

主催:日本化学会 産学交流委員会 産学人材交流小委員会

科学技術で生き残りを図る日本において、科学技術を推進する原動力、イノベーションの担い手として、学においても産においても高度な知識と研究開発力を持った博士人材が非常に期待されています。一方で、博士課程在学生に企業・社会を実際に学ぶ機会が少なく、産に目を向ける場面が少ないのが実情です。また、産においても博士の活用に敷居が高い企業がまだあります。日本化学会では、平成19年度より、化学系学生を対象に「博士セミナー」を開催し、産業界をもっと知ってもらう試みを行ってきました。今回は、企業の中で活躍する博士たちを紹介することで、より一層産業界での博士の活躍の場を増やしたいと考えております。  なお、セミナーの対象者は、博士課程在籍者、博士課程進学希望の修士課程在籍者、ポスドク研究者および博士セミナーに関心をお持ちの産学官の皆様とともに、博士の採用を検討している企業関係の方を考えています

実施日時 
3月25日(日) 13時〜17時20分
プログラム
最新のプログラムは『併催行事・シンポジウム情報』でご確認下さい。
13:00- 
博士研究者に対する期待(産学人材交流小委員会委員長、東レ株式会社)長瀬 公一
13:40- 
イノベーションの期待(福井工業大学教授、元旭化成)府川伊三郎
14:50- 
企業の若手博士研究者による研究開発事例紹介とパネル討論
参加費 
無料
申込方法 
事前登録不要。直接会場にお越しください。
問い合わせ 
日本化学会 企画部 松原
電話:03-3292-6163 E-mail:matsubara@chemistry.or.jp

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未来を拓く社会からのメッセージ 〜あなたのキャリアデザインのために〜

主催:日本化学会男女共同参画推進委員会

 男女共同参画社会の実現を目指して日本化学会ではこれまでに11回のシンポジウムを開催するとともに提言を行ってきました。国際社会と比較して一層の努力が必要であるものの,日本においても男女共同参画社会実現に向けた組織と意識の変化が進んでいるのも事実です。一方,東日本大震災をきっかけとして,日本は新たな生活スタイルや価値観の構築を模索しています。  本シンポジウムでは,これまでの女性の社会進出を振り返りつつ,男女共同参画が進む組織の運営とその実施経験から学び,今後の展望を共有します。特に,これから社会へ飛翔する若手の人生選択においてヒントとなる知識や価値観の提供を目指します。

実施日時 
3月25日(日) 14時〜17時
プログラム
最新のプログラムは『併催行事・シンポジウム情報』でご確認下さい。
14:00- 
開会挨拶 平成24年度日本化学会会長(予定)
14:05- 
趣旨説明 (シンポジウム実行委員長)宍戸 厚

基調講演

14:10- 
夢と化学とライフデザイン(男女共同参画推進委員会委員長・東海大名誉教授)佐々木政子

依頼講演
〜組織の仕組み,育児と仕事の両立経験,新たな展開〜

14:50- 
資生堂リサーチセンターにおける男女共同参画の取組み(資生堂 研究管理部 総務室長)石野章博
15:10- 
演題未定(NTT)上野祐子
15:30- 
共働きのワークライフバランスについて〜イクメン研究者の日常〜(豊田中研無機材料研究部)濱口 豪
15:50- 
人材戦略としての女性社員の活躍推進(三井化学人事部)小林 洋子
16:10- 
大学等の"男女共同参画推進"の状況と、私自身の仕事と生活バランス(東工大産学連携推進本部)林 ゆう子
16:30- 
閉会挨拶(男女共同参画推進委員会担当理事)栗原和枝
参加費 
無料
申込方法 
メール又は当日受付
問い合わせ 
日本化学会 企画部 井樋田
電話:03-3292-6163 E-mail:danjo@chemistry.or.jp

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第19回化学教育フォーラム 新教育課程への期待とその課題

主催:日本化学会 教育・普及部門 化学教育フォーラム企画小委員会

趣旨 中・高等学校では、来年度より新教育課程に移行する。新しい学習指導要領では、小・中・高等学校の系統性が重視されるとともに、理科学習の柱の一つとして「粒子」が挙げられ、中学校3年ではイオンが復活した。現行の教育課程において、中学校でイオンが削除された際には、高等学校の化学や生物でイオン学習やそれを前提とした内容が扱いにくいとする意見があった。現在、中学校では移行措置が3年目に入り、中学校でイオンを学習した生徒が高等学校にも入っている。そこで、イオンなど粒子概念を導入し、一連の問題解決の能力を育んだことによる影響を、中・高等学校の先生方を中心に検証し、さらに、小学校から大学までを通して、新しい教育課程への期待とその課題を探りたい。

実施日時 
3月25日(日) 13時30分〜17時30分
プログラム
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1
開会の挨拶 教育・普及部門 部門長 下井 守
2
趣旨説明 化学教育フォーラム企画小委員会 委員長 松原静郎

全体司会 化学教育フォーラム企画小委員会 委員 鮫島朋美

<13:35〜14:55>

3
新学習指導要領をめぐる理科(化学)教育の課題と展望(仮題) 初等中等教育局教育課程課教科調査官 林 誠一
4
中学校における新学習指導要領の実際について(仮題) 東京学芸大学教育学部附属世田谷中学校 教諭 宮内卓也

<15:05〜15:55>

5
高等学校からの意見(仮題) 千葉県立千葉東高等学校 教諭 北川輝洋
6
小学校からの意見(仮題) 講演者調整中
7
大学からの意見(仮題) 筑波大学 教授 筑波大学 教授 守橋建二
8
大学からの意見(仮題) 法政大学 教授 法政大学 教授 山ア友紀

<16:15〜17:30>

9
フォーラム 司会 化学教育フォーラム企画小委員会 委員 荘司隆一、柳澤秀樹
10
閉会の挨拶 普及・交流委員会 委員長 齊藤幸一
参加費 
無料
申込方法 
事前申込不要。直接会場にお越し下さい。
問合せ先 
日本化学会 企画部 大倉
TEL:03-3292-61613 E-mail:ohkura@chemistry.or.jp

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第2次先端ウォッチング:シングルセル解析による生命科学の新潮流

主催:日本化学会学術研究活性化委員会
共催:シングルサーベイヤ研究会

 生命科学分野の解析技術はここ10年で飛躍的な進歩を遂げている。これらの先端技術を駆使することによって未知なる細胞機能が明らかになってきた。そのなかから、細胞個々に特性があることが見いだされ、シングルセルの生物学の必要性が指摘されている。  本企画では、シングルセルバイオロジーに必要な、化学、工学、生物学等の幅広い分野の先生方に、シングルセル解析技術の現状と展望、さらにはアウトプットの側面から、シングルセル解析による医学、生物学研究の進展に関して報告していただく.

実施日時 
3月26日(月) 13時30分-17時30分
プログラム 
最新のプログラムはこちらでご確認下さい。(3/10更新)
13:30- 
はじめに(早大理工)竹山春子
13:50- 
1細胞中のmRNA計測技術(日立製作所 中央研究所)神原秀記
14:20- 
細胞内生体分子動態の網羅的実測定量への挑戦(京大院農)植田充美
14:50- 
ES細胞分化プロセスのバイオセンシング:1細胞解析から細胞チップ開発まで(阪大院工)民谷栄一
15:20- 
Microcavity arrayを用いた単一細胞集積化技術(東農工大)松永 是
16:00- 
抗原特異的リンパ球の単一細胞レベルでの解析とその利用(富山大院医学薬学・生命融合科学教育)岸 裕幸
16:30- 
造血幹細胞の1細胞網羅的遺伝子解析(東京女子医大院医)大和雅之
17:00- 
血液を循環するエクソソームによる 新規診断方法の可能性(国立がん研究センター研究所)落谷孝広
17:30- 
終わりに(日立製作所 中央研究所)神原秀記
参加費 
無料
申込方法 
事前申込不要。直接会場にお越し下さい。
問い合わせ 
日本化学会 企画部 美園電話:03-3292-6163 E-mail:misono@chemistry.or.jp

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第2次先端ウォッチング:高次分子システムのための分子科学:実験と理論の挑戦

主催:日本化学会学術研究活性化委員会

近年、生体系や超分子化学などで極めて高い機能を実現する高度な分子システムの存在が明らかになってきている。これらは複数の分子が協調的に連動することで極めて効率よく精緻な機能が実現されており、この高次な機能を実現する機能のメカニズムを分子論的に解明する事は21世紀の化学が担う大きな命題である。そこで高次分子システムに対する研究の現状とその展望を論じる先端ウォッチングを企画する。実験側からは分子科学とその関連分野で発達した計測法とその成果、理論からは高次分子システムを解明するための最新の分子科学理論を概観し、両者の協調による高次分子システムへの挑戦を展望する。

実施日時 
3月26日(月) 13時〜17時30分
プログラム
最新のプログラムは『併催行事・シンポジウム情報』でご確認下さい。
13:00- 
趣旨説明 (東工大資源研)藤井正明
13:10- 
界面の高次分子システムを観る-プローブ顕微鏡(神戸大院理)大西 洋
13:30- 
シミュレーションとNMRの融合研究による水中の糖鎖構造ダイナミクスの解析(理研)杉田有治
13:50- 
凝縮系ダイナミックス (分子研)斉藤真司
14:10- 
クラスター分光で探る水の構造 (東北大院理)藤井朱鳥
14:30- 
芳香環ナノ空間を作る高次分子システム(東工大資源研)吉沢道人
15:10- 
生体高次分子システムー実験からの挑戦(阪大院理)水谷泰久
15:30- 
低温一分子分光によるタンパク質へのアプローチ(東工大院理)松下道雄 
15:50- 
1分子実験を読み解くための新しい実践型分子理論を目指して(北大電子研)小松崎民樹
16:10- 
同符号マクロイオン間の実効引力とSupraparticle Chemistry (九大院理)秋山 良
16:30- 
光生物学システムの励起状態と機能の理論的アプローチ(京大院工)長谷川淳也
16:50- 
パネルディスカッション:高次分子システムへの挑戦
パネリスト:田原太平(理研)、北尾彰朗(東大分生研)、関谷博(九大院理)、藤井正明(東工大資源研)
参加費 
無料
申込方法 
事前申込不要。直接会場にお越し下さい。
問い合わせ 
日本化学会 企画部 美園
電話:03-3292-6163 E-mail:misono@chemistry.or.jp

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3.11被災地の復興への歩み ー安全な教育・研究環境を求めて

主催:日本化学会東日本大震災被災者支援委員会
共催:日本化学会東北支部

日本化学会東北支部大会で「東北地方の化学教育・研究の被災状況に関する情報交換と今後の対策」を目的として開催されたシンポジウム(9月16日)の内容を基に、年会の場を借り東北支部の共催を得て、同様の趣旨のシンポジウムを全国の会員向けに計画したものです。先のシンポジウムでは、実験室の被害の状況や地震に対する備えなどの紹介はもちろんのこと、免震構造を導入して被害を免れた東北薬科大学の取り組みや、地盤の弱い旧北上川沿いにある石巻専修大学が90 m まで鉄杭を打ち込んでいたため被害を受けなかったという報告が話題になりました。これら免震構造建築や堅牢な建物についての報告では、建築設計の工夫によって地震被害が有効に軽減できることを示しており、今後の化学実験棟設計に対する指針に大きく活用できる内容です。このような事実をもっと広く会員に知ってもらうとともに、さらには小中高校の被災状況と理科教育の現実等も考慮した化学に特徴的な問題や課題などを具体的かつ包括的に議論し、今後の実効性のある防災対策への一助となることを目指しています。

実施日時 
3月26日(月) 9時〜12時
プログラム
最新のプログラムは『併催行事・シンポジウム情報』でご確認下さい。
1.
震災への備えとその後の対応:東北大学・大学院理学研究科の場合(東北大大学院理学研究科)寺田 眞浩 
2.
東日本大震災での石巻専修大学の状況(石巻専修大学理工学部)指方 研二  
3.
東日本大震災で威力を発揮した免震機構−東北薬科大学の事例(東北薬科大学)吉村 祐一
4.
東日本大震災からの復興を目指して−福島県立高等学校の被災の状況とその後の対応.(福島県教育庁学習指導課)桑折 淳
5.
日本化学会の化学教育復興への取り組み(筑波大学)赤阪 健
参加費 
無料
申込方法 
不要
問い合わせ 
日本化学会 東北支部 事務局
電話:022-224-3883 E-mail:nikka.tohoku@chemistry.or.jp

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新しい研究評価時代の情報発信とは 日本化学会論文誌シンポジウム2012

主催:日本化学会学術情報部門

日本化学会学術情報部門では、論文誌の在り方についてここ数年真剣な議論を繰り返しています。欧米に数々の有力誌がある中で、日本からの化学情報発信の意義とは何でしょうか。 一方電子ジャーナル等学術情報の電子化とwebを通じた相互連携が浸透するにつれて、機関や個人の研究評価も複合的に定量化される時代となりました。さらに、日本学術振興会が長年に渡って行なってきた学術誌の支援も大きな改革が予定されています。 新たな研究評価環境と支援体制を見据えながら、日本化学会の論文誌はどのような道を目指すべきか、会員や関係者の皆様を交えた議論を行いたいと思います。

実施日時 
3月26日(月) 9:30-12:30
プログラム
最新のプログラムは『併催行事・シンポジウム情報』でご確認下さい。
1
研究評価の定量化をめぐる動き
2
日本化学会論文誌の在り方についてのこれまでの議論
3
日本の学協会の論文誌の動向と文科省等行政の動き
4
ディスカッション
参加費 
無料
申込方法 
ejournals@chemistry.or.jp宛に「論文誌シンポジウム参加希望」の題名で、お名前、所属、と共にご連絡をお願いします。
問い合わせ 
日本化学会 学術情報部 論文誌シンポジウム係
電話:03-3292-6165 E-mail:ejournals@chemistry.or.jp

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JSTさきがけ研究領域合同国際シンポジウム「持続する社会を先導する光科学:環境・エネルギー・機能材料」

主催 科学技術振興機構(JST)・日本化学会
共催(予定):日本化学工業協会

太陽光エネルギーなど自然再生エネルギーの本格的な利用が喫緊の課題となっている。平成20〜22年度発足した科学技術振興機構さきがけ4研究領域「光の利用と物質材料・生命機能」「太陽光と光電変換機能」「光エネルギーと物質変換」「藻類・水圏微生物の機能解明と制御によるバイオエネルギー創成のための基盤技術の創出」では、光の利用とエネルギー、物質変換」を共通項として、人類にとって最大の危機とされる資源・エネルギー、環境問題に積極的に取り組んでいる。このうち「光エネルギーと物質変換」研究領域では、昨年3月の日本化学会第90春季年会で第1回国際シンポジウム「光エネルギーと物質変換:人工光合成の未来」を開催し、日本化学会会員を中心に500名を超える参加者を集め、この問題への関心の高さが示され好評を博した。そこで第2回目となる今回は、化学関連のさきがけ4研究領域合同のシンポジウムを企画した。具体的には、1) 2010年ノーベル化学賞受賞者による特別メッセージ、2) 4研究領域を含む広く若手研究者へのメッセージとしての基調講演、3) さきがけ4研究領域における世界最先端研究者による特別講演、4) 研究領域の研究総括による研究領域の紹介、5) 4研究領域研究者による研究の現状と将来展望の研究発表・討論、で構成する。これにより、さきがけ4研究領域の研究の現状と研究課題の重要性および研究領域への参画を春季年会参加若手研究者に広く情報発信し、4研究領域を含む化学関連研究者への科学的刺激と更なる研究推進に資する。

実施日時 
3月26日(月)・27日(火)

最新のプログラムはこちらでご確認下さい。

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化学の夢ロードマップ

主催:日本化学会 学術研究活性化委員会

環境・エネルギー・医療など、人類が抱える諸問題の解決は、今や焦眉の急となっている。その回答を用意し得る学問として、化学に寄せられている期待は極めて大きい。一方で、他学問分野との融合・連携、産業構造の変化、アジア諸国の台頭など、化学を取り巻く環境は急速に変化している。  こうした状況を受け、日本化学会では「30年後の化学が目指す姿」を設定すべく、「化学の夢ロードマップ」の編纂に取り組んできた。ここに寄せられたアイディアを元に、今後化学が成し得ること、成すべきことは何か、本セッションにおいて討論を行う。

実施日時 
3月27日(火) 13:30-16:30
プログラム
最新のプログラムは『併催行事・シンポジウム情報』でご確認下さい。
13:30- 
趣旨説明(神奈川大理)上村大輔
13:40- 
日本学術会議「わが国初の科学の夢ロードマップ:科学者が描く現在・未来の課題」(日本化学会会長、21期日本学術会議第3部(理学・工学)部長)岩澤康裕
14:10- 
化学の夢ロードマップ:化学の貢献(学術研究活性化委員会委員長、東大院理教授)中村栄一
14:40- 
論文データから見た日本の化学の動向分析(トムソン・ロイター社)古林奈保子
15:20- 
パネル討論
参加費 
無料
申込方法 
当日直接会場にお越しください。
問い合わせ 
日本化学会 企画部 美園
電話:03-3292-6163 E-mail:misono@chemistry.or.jp

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第29回化学クラブ研究発表会

主催:日本化学会関東支部
後援:文部科学省(予定)

趣旨 当支部では化学振興事業の一環として,中学校・高等学校の化学クラブや理科クラブの化学に関係ある研究成果の発表の場として,化学クラブ研究発表会を開催しており,今回,第29回を開催します。

実施日時 
3月27日(火) 9時〜16時
プログラム 
最新のプログラムはこちらでご確認下さい。
参加費 
無料
問合せ先 
日本化学会 関東支部
TEL:03-3292-6163 E-mail:kanto@chemistry.or.jp

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ケミカルレコード・レクチャー The Chemical Record Lecture 2012

主催:日本化学会・Wiley VCH

日本の化学関係8学協会の雑誌として刊行した総合論文誌 ”The ChemicalRecord”が、2011年より日本化学会の雑誌としてリニューアルしました。山本尚編集委員長による新しい編集体制の元、Wiley-VCHとの本格的な提携によりインパクトファクターも着実に向上しております。本年も年会時にTCR Lectureを開催いたしますので、多くのみなさまのご参加をお願い致します。

実施日時 
3月27日(火) 10時30分〜11時20分
プログラム
 
10:30-11:20
Non-Covalent Synthesis of Complex Supramolecular Systems
Prof.dr. E.W. Meijer(Institute for Complex Molecular Systems,Eindhoven Univ. of Technology)
参加費 
無料 (年会登録者に限る)
申込方法 
事前申込不要
問い合わせ 
日本化学会 学術情報部 TCR係
電話:03-3292-6165 E-mail:tcr@chemistry.or.jp

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Reaxysセミナー〜合成化学研究の効率化を目指して〜

主催:エルゼビア・ジャパン株式会社

本セミナーでは、世界最大規模の反応・化合物データベース,Reaxys(リアクシス)の最新情報をご案内するとともに,ユーザーの先生方から実際の研究における活用例をご紹介いただきます。現在お使いの皆様には活用方法の新たな発見を,導入をご検討中の方々には研究効率の飛躍的な改善のヒントをご提案します。

Reaxysは,有機化学,無機化学,有機金属・錯体分野の合成反応や実測物性値を収録し,2009年にリリースされた世界最大規模のデータベースです。ケミストの皆様が日々直面する様々な課題の解決――確実で最適な合成法の選択,条件違いの反応の比較検討,類似反応の抽出,ノイズの除去など――をサポートし,同時利用者数の制限がなく使い勝手のよいベンチサイドツールとして,大学や企業での導入が進んでいます。

実施日時 
3月25日(日) 10時〜11時40分
プログラム
 
10:00-10:10
開会挨拶(慶大理工・教授)垣内史敏
10:10-10:30
Reaxys最新情報(エルゼビア)齋藤美里
10:30-11:00
事例1) 天然物の全合成研究におけるReaxys活用法(仮)(慶大理工・助教)佐藤隆章
11:00-11:30
事例2) 有機金属・錯体の研究におけるReaxys活用法(仮)(阪大院工・助教)大橋理人
11:30-11:40
Q&A
参加費 
無料
申込方法 
直接会場にお越しください
問い合わせ 
エルゼビア・ジャパン株式会社 マーケティング 
      電話(03)5561-5034 E-mail: jp.pr@elsevier.com
書籍展示ブース(日吉記念館)のReaxysデモにもぜひお立ち寄りください。

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