認定化学遺産 第004号
ルブラン法炭酸ソーダ製造装置塩酸吸収塔
欧米先進諸国と同様、日本の近代化学工業も硫酸とソーダの生産から始まった。わが国のソーダ灰製造は官営事業として1881年大阪造幣局から始まるが、民営事業としては山口県小野田に1889年7月、日本舎密製造会社が設立され、1891(明治24)年から生産が開始された。この創業時の工場は、現在の日産化学工業(株)小野田工場(山口県山陽小野田市)として継続され、同工場内に創業時の製造装置の一部が保存されている。本認定化学遺産は、食塩と硫酸から硫酸ナトリウムを製造する工程で副生する塩化水素ガスの吸収塔(塩酸吸収塔)で、花崗岩製である。

ルブラン法炭酸ソーダ製造装置塩酸吸収塔(日産化学工業株式会社 小野田工場)
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