認定化学遺産 第006号
カザレー式アンモニア合成装置および関連資料
日本窒素肥料株式会社は、1923(大正12)年10月に日本で初めてアンモニアの工業的製造を開始した。これは肥料製造、銅アンモニア法によるレーヨン製造などアンモニアを基本とした化学工業の展開の礎となった。
当時の合成塔、清浄塔、圧縮機が、旭化成ケミカルズ(株)愛宕事業場(宮崎県延岡市旭町)敷地内の「カザレー記念広場」に移設され保存されている。初合成時の運転日誌、創業期の写真などの資料も保存されているので、これらを一括して化学遺産に認定する。
 |
カザレー式アンモニア合成装置 |
|
 |
1923年の日本窒素肥料(株)工場と会社幹部(中央がカザレー その右は野口遵) |
参考文献
化学史学会編『20世紀の日本の化学技術―21世紀が見えてくる―』(発行:ティー・アイ・シー、2004年6月)、第1章 第1節「アンモニア合成技術の歴史」(亀山哲也・江崎正直)
リンク
九州ヘリテージ No.35 カザレー式アンモニア合成塔
http://kyushu-heritage.jp/map/35kazare/35kazare.html
当サイト掲載写真および記事の無断転用はご遠慮願います。
表紙へ戻る
第001号 第002号 第003号 第004号 第005号 第006号
|