認定化学遺産 第005号
ビスコース法レーヨン工業の発祥を示す資料
ビスコース法レーヨンは1901年にドイツで、1904年にイギリスで工業化されたが、日本では、鈴木商店の金子直吉の支援のもと、米沢高等工業学校教授秦逸三と大学同窓の久村清太の共同研究によって紡糸に成功し、1916(大正5)年に米沢に設立された東レザー分工場米沢人造絹糸製造所において初めて工業化された。この事業はやがて現在の帝人株式会社につながっていった。
本認定化学遺産はこの最初期の研究および米沢工場での工業化を示す、次の3資料である。
(1)旧米沢高等工業学校(現山形大学工学部)旧秦研究室遺留品のレーヨン糸、ガラス製ノズル、実験器具
(2)米沢工場初期の人絹糸
(3)米沢人造絹糸製造所創業時の木製紡糸機模型
 | 左半は旧秦研究室遺留のレーヨン糸、 右端は初期のレーヨン紡糸に用いられたガラス製ノズル(ガラス瓶の中) (山形大学) |
 | 米沢人造絹糸製造所初期のレーヨン糸 (山形大学) |
 | 創業初期の紡糸機模型(帝人滑竝総H場) |
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