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【開催報告】「君たちの将来と化学の未来-東大で過ごす化学な週末」

2019年10月30日

「化学の日」の催しの一環として、「君たちの将来と化学の未来-東大で過ごす化学な週末」(日本化学会関東支部、東京大学大学院理学系研究科、同工学系研究科が 主催、国際化学オリンピック日本委員会が共催)が10月26日(土)、東京大学小柴ホールで行われ、中学生、高校生を中心に約150名が参加した。

 小倉賢日本化学会関東支部長(東京大学生産技術研究所教授)の主催者代表挨拶のあと、北森武彦東京大学工学系研究科教授が「科学者のお仕事」の題で基調講演し、最先端の研究成果を例に、科学者の仕事は「わからないことをわかるように」「できな いことをできるように」することで社会に貢献することだと説明した。そのうえで 「科学者は素晴らしく、楽しい仕事。大学入試はゴールではなくスタートだ」とメッセージを送った。
 続いて原子番号113のニホニウムを発見した理化学研究所の羽場宏光仁科加速器科学研究センターRI応用研究開発室長が「新元素を探そう!」のテーマで原子と元素をやさしく解説、ニホニウム発見時の苦難や喜び、さらに元素119発見という新しい挑戦について熱く語った。
 国際化学オリンピック日本委員会からは西原寛組織委員会副委員長(東京大学理学 系研究科教授)が講演し、2021年7月に近畿大学で開催する国際化学オリンピック日本大会や、今期開催のパリ大会の様子、国際化学オリンピック日本代表になるにはなにをすべきかなど話した。
 トークイベント「その後の未来、働くこと、目指すもの」では東京大学を卒業した渡部英司氏(三井化学研究開発本部研究企画管理部主席部員)、鈴木健吾(ユーグレナ 執行役員)、廣井卓思東京大学理学系研究科助教の3名が登壇、東京大学卒業時の進路選択、現在の仕事と今後の目標などについて語った。
 また会場前のピロティでは国際化学オリンピックや元素周期表のポスター、日本人ノーベル賞受賞者パネルが掲示されており、参加者は講演前後や休憩時間に見入って いた。


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