日本化学会

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世界の化学会を目指して

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                      川合 眞紀
                      Maki KAWAI
                 2018年度・2019年度日本化学会 会長

 日本化学会は140 年以上の歴史を持ちかつ70年前に工業化学会と合併して以来産官学の化学に携わる者が協力して化学の振興と若手の育成を担っています我が国の学会の中では基礎科学から応用科学そして産業応用までを学会活動の範疇としていることは誇るべき特徴です

(1)科学には国境はない科学者には祖国があるルイパスツールの言葉です研究者の国際交流は日常的になりましたが海外の研究者がこぞって出席するほどには日本化学会の年会は普及していません年会の英語化は定着しつつあり国際的な交流の場としての機能をさらに強化します我が国は人口減少の時代を迎えこれまでとは違った意味でもグローバル化は欠かせません国際交流戦略を強化して海外から招くだけでなく積極的に海外を巻き込み世界の中で見える日本の化学を目指しますそして世界的に解決すべき問題に対して国内外の知恵を集めて課題の抽出と解決に向けて協力して参ります

(2) 国内外の異分野の学会との交流の場を提供して学際的協力の要として機能する仕組みを作ります学問の進化には学際的協力が必要です材料創成の中核である化学がこの役割を果たす理由があります

(3) 化学研究には産業界の知恵が不可欠です産学の真を尽くした議論からイノベーションに貢献する活動を継続しますまた産業界と学生をつなぐ活動は支部活動としても定着しつつあり若手の育成のためにも一層の効果が望まれます

(4)日本化学会は,「日本化学会英文化学と工業の改革に取り組んできました化学情報を提供する学会誌として,「Bulletin of the Chemical Society of Japanはインパクトファクターがを超える一流誌になりました国内の学会誌としては画期的なことです学会誌改革に取り組んでこられたご担当会員の皆さま質の良い論文を投稿されてきた皆さまの努力の賜物ですこれからも世界に誇れる論文誌としての評判を堅持して行くことに期待します今年度から学会誌は紙媒体からWeb 媒体へ移行します時代に即した会誌のあり方についての検討をさらに進めていきます

日本化学会は会員の皆さまに寄り添い活動を支えて参ります引き続き積極的なご支援をお願い申し上げます

日本化学会2019年度基本活動方針(一部抜粋)

1 グローバリゼーション
国際周期表年IYPT2019の企画と実行
国際交流委員会を軸とした国際交流戦略の推進
年会の英語化と国際化の推進

2 産学連携活動
産業界のニーズを捉えたイベントの見直し企画展開

3 ジャーナル改革とビジビリティ向上
ビジビリティ向上と収益の両立に向けた戦略の実行
国際情報発信強化のための新たな施策の推進

4 人材育成と教育普及活動
次世代化学人材の育成に向けた活動の推進
中高生会員からシニアまでのシームレスな活動の推進

5 150周年(2028年)に向けた改革
化学会館の将来計画の策定と実行
他学会協会との交流深化と拡大
春季年会のあるべき姿の検討と実行

6.化学会の組織基盤の強化
会員の維持増強に向け組織的な取り組みの強化
財務体質の強化