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産業技術総合研究所見学会 ~次なるビジネスの探索~

 化学経済・経営・研究管理・MOTディビジョン及び生産技術・製品開発ディビジョンは,企業の個人会員を中心に構成され,両者の目的に合致する効率的な活動として,平成26 年9 月10 日につくばの(独)産業技術総合研究所(産総研)において講演会と見学会を実施した。今回の企画の趣旨として,新事業や事業の横展開のヒントになる技術,製造技術・製品開発につながる技術シーズの調査を目的に,講演と研究室見学を産総研のご厚意で準備をしていただいた。
 生産技術・製品開発ディビジョンの籠谷主査((株)ダイセル)の挨拶の後,化学経済・経営・研究管理・MOT ディビジョンの渡利主査((独)産総研)の司会のもと,バイオメディカル研究部門の大石勝隆グループ長により「食による体内時計の積極的制御と睡眠の改善を目指して」の講演が行われた。現代社会の急激な変化とそれに伴うヘルスケアビジネスへの関心の高まりから,興味深い研究紹介であった。
 ナノエレクトロニクス研究部門の原史朗グループ長により「ミニマルファブ~研究・開発・生産を同一システムで行う超小型半導体工場」の題目で,現状の半導体産業における課題の紹介と多品種少量生産に対応するプロセス開発について講演いただいた。
 その後,「小型軽量な非破壊検査装置(超小型X 線源)」,「地圏微生物の研究関連装置」,上記講演の「超小型半導体工場」(写真は見学の様子)の見学を行い,現場で丁寧な技術説明を受けた。参加者からは多数の質問が行われ,活発な意見交換がもたれた。なお,参加者は37 名であった。

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田中紳一郎 住友化学(株)技術・経営企画室