日本化学会

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Vol.62, No.6 2014年

ヘッドライン:高耐久性と修復技術のサイエンス

身の回りのあらゆるものは,様々な要因によってダメージを受け,機能が低下してしまう。軽度の損傷であれば,生体は元の状態に回復できるものの,工業製品や美術工芸品などは意匠性が損なわれることにより価値が低下してしまう。また,インフラのメンテナンスは,事故防止などの観点からも重要である。近年,長寿命化を実現する様々なメカニズムが提唱されているだけでなく,正確な損傷状態の評価に基づいた修復技術が開発されている。本企画では,自己修復機能を有する高分子材料の設計,漆成分の機能材料への展開,生分解性フィルムを用いた口腔用治療材料の開発,そして高耐久性コンクリートの開発に関する先導的研究を紹介する。

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