日本化学会

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Vol.67, No.11 2014年

特集:ダイヤモンドの化学
本特集では,近年関心が高まっている炭素系材料の中でも,主にsp3 炭素により構成されるダイヤモンドに焦点をあてる。ダイヤモンドは,高校化学の教科書にも炭素の同素体として取り上げられており,宝飾品や工具など生活に密着した用途があることからも親しみのある物質・材料である。ダイヤモンドに関する研究の新しい展開として,特に化学電極としての利用の可能性が注目を集めている。例えば,バイオセンサーをはじめとした様々な物質センサーとして,環境改善の水処理電極として,CO2 還元による物質合成電極として,など多様な応用展開の可能性が示されており,一部は実用化レベルに至っている。
このような展開には,精密かつ容易にダイヤモンドを作製できる技術や,デバイスの視点から見た材料設計も不可欠である。本特集では,今後の化学界においてホットトピックに発展する可能性を持ったダイヤモンドの化学について,第一線の研究者に最新の研究
成果をご紹介いただく。

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