日本化学会

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Vol.71, No.11 2018年

オープンサイエンス・オープンデータ
ここ数年でオープンアクセスジャーナル等が急速に立ち上がり,オープンサイエンスの時代に入りつつあることを実感する。すでに48%の論文がオープンアクセスとの統計もある。
RSC では今世紀初頭からオープンサイエンスやオープンアクセスジャーナルについて議論を始めていて,すでにオープンアクセスを実施し,今後はオープンデータに本格的に動こうとしている。スタンスは多少異なるが,ACS でも同様である。「サイエンスは本来オープンである」という議論ではなく,オープンサイエンスは国家の科学技術戦略の重要な柱であり,ステークホルダーは学術,行政,産業に広がる。このままでいくと,我が国の国費で進めた研究の優れた成果は論文として欧米に流れるだけでなく,データまで流出することになる。さらに,ビッグデータとして物質化学情報が蓄積されれば,マシンラーニングとマイニングで創薬は実験なしで進められるとさえ言われている。RSC やACS は出版事業で大きな売り上げがあるため,行政や産業と議論を進め自前で施策を立案実施できるが,本会の財政難ではとても対応できない。こうした危機的な状況について本会ではあまり認識されていないように見受けられる。受け取り方の世代格差も大きい。本特集では,オープンサイエンスの状況について会員間で情報共有し,認識を新たにすることが目的である。
「話題」欄も合わせてお読みいただきたい。

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