日本化学会

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Vol.72, No.1 2024年

スマートフォンを活用した化学実験の試み

現在,ほとんどの生徒・学生が所持しているスマートフォンなどの携帯情報デバイスは,単なる通信機器にとどまらず高解像度カメラや各種センサーを内包した計測装置でもある。
近年,化学分析の分野では,これらを簡便で安価な測定装置として活用する種々の試みが報告されている。近年の教育現場でのBYOD(Bring Your Own Device)の方向性と合わせて,実験教育にこれらを活用することで高価な分析機器が必要であった実験を低コストかつ簡便に行える可能性がある。また,これらのデバイスの持つ通信機能を効率的なデータ共有などに利用することで,より高い教育効果を上げるための試みも報告されている。そこで本企画では,こうした試みや応用が期待できる事例について紹介する。

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