日本化学会

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触媒と合成の新展開

New Developments in Catalysis and Synthesis

2026年新緑の頃,東京科学大学・大岡山キャンパスにて3名の先生による講演会を開催した。本講演会は,生産技術・製品開発ディビジョンの幹事勉強会として年に2回開催しているものである。2025年度は,7月に京都大学桂キャンパス1),10月に大阪大学豊中キャンパス2)で開催された。本会のコンセプトは「未来の」生産技術と製品開発についての情報を共有化し,議論することである。「未来の」と冠しているは,現時点では基礎研究段階であってもよい,という意味を込めている。今回は,触媒と合成分野で活発に研究を進めておられる先生方に,その熱意を語っていただいた。有機触媒の分野から,北海道大学触媒科学研究所の浦口大輔先生,錯体触媒の分野から京都工芸繊維大学の大村智通先生,さらに,難易度の高い材料合成で知られる龍谷大学の岩澤哲郎先生に講演をお願いした。
いずれのご講演も,コンセプトの段階から新規性に富み,成果も驚くべきものばかりであり,期待を大きく上回る内容であった。質疑応答では学生中心に多数の質問が寄せられ,会は大いに盛り上がった。本来であれば,講師を囲んだ懇親の場を設けたかったが,今回はその準備が整わず,代わりにコーヒーブレイクの時間を30分設け,講師と聴講者,特に,学生さんとの交流が深まるよう配慮した。
なお偶然だが,3名の講演者はいずれも同じ大学で学位を取得されており,興味深い共通点となった。
人が生きている限り化学技術への関心が尽きることはない。次回は10月に京都工芸繊維大学での開催を予定している。

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  1)    a)楊井伸浩,化学と工業 202578,812; b)福井識人,化学と工業 202578,813; c)鷹谷 絢,化学と工業 202578,813.
  2)    a)田中 健,化学と工業 202679,032; b)金本和也,化学と工業 202679,033; c)藤本ゆかり,化学と工業 202679,033.

北山健司  生産技術・製品開発ディビジョン主査