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化学遺産認定事業と化学語り部:オーラルヒストリー

化学遺産とは

平成20年3月発足した「化学遺産委員会」では、現在、(1)化学関連の研究・技 術等で大きな功績を残された高名な化学関係諸先達にインタビューを行い、そ れを映像と音声及び冊子体で後世に残す事業[化学語り部:オーラルヒストリー 事業]、(2)会員及び一般市民を対象とする化学・化学技術史に関する普及・啓 発事業の実施[化学遺産市民公開講座・化学史料展示会の開催]、を重点的な活 動として行っています。

平成22度からは新たに、(3)世界に誇る我が国の化学関連の文化遺産を認定 し、それらの情報を社会に向けて発信する「化学遺産認定事業」を理事会の承 認を得て開始しております。以降、毎年、 化学遺産委員会では化学遺産認定 候補の推薦をお願いしております。

なお、化学遺産委員会は皆様のご寄附にて成り立っております。活動にご賛同 いただけます方はご寄附を賜りますようお願い申し上げます。

  • 化学遺産認定候補の推薦についてはこちら
    (当該年度分は5月末で〆切。6月以降に受付けた推薦書は次年度分とします)
  • 寄付のお申込みはこちら

 ※本ページに掲載している写真の使用については所蔵元へお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。

 

認定化学遺産一覧

第1回化学遺産認定

第001号 杏雨書屋蔵 宇田川榕菴化学関係資料

第002号 上中啓三 アドレナリン実験ノート

第003号 具留多味酸 試料

第004号 ルブラン法炭酸ソーダ製造装置塩酸吸収塔

第005号 ビスコース法レーヨン工業の発祥を示す資料

第006号 カザレー式アンモニア合成装置および関連資料

第2回化学遺産認定

第007号 日本最初の化学講義録―朋百舎密書(ポンペ化学書)

第008号 日本学士院蔵 川本幸民化学関係資料

第009号 日本のセルロイド工業の発祥を示す建物および資料

第010号 日本の板ガラス工業の発祥を示す資料

第3回化学遺産認定

第011号 眞島利行ウルシオール研究関連資料

第012号 田丸節郎資料(写真および書簡類)

第013号 鈴木梅太郎ビタミンB1発見関係資料

第014号 日本の合成染料工業発祥に関するベンゼン精製装置

第015号 日本初期の塩化ビニル樹脂成形加工品

第016号 日本のビニロン工業の発祥を示す資料

第017号 日本のセメント産業の発祥を示す資料

第4回化学遺産認定

第018号 小川正孝のニッポニウム研究資料

第019号 女性化学者のさきがけ 黒田チカの天然色素研究関連資料

第020号 フィッシャー・トロプシュ法による人造石油製造に関わる資料

第021号 国産技術によるアンモニア合成(東工試法)の開発とその企業化に関する資料

第022号 日本における塩素酸カリウム電解工業の発祥を示す資料

第5回化学遺産認定

第023号 日本の近代化学の礎を築いた櫻井錠二に関する資料

第024号 エフェドリンの発見および女子教育に貢献のあった長井長義関連資料

第025号 旧第五高等学校化学実験場および旧第四高等学校物理化学教室

第026号 化学技術者の先駆け 宇都宮三郎資料

第027号 日本のプラスチック産業の発展を支えたIsoma射出成形機及び金型

第028号 日本初のアルミニウム生産の工業化に関わる資料

第6回化学遺産認定

第029号 早稲田大学蔵 宇田川榕菴化学関係資料

第030号 工業用高圧油脂分解器(オートクレーブ)

第031号 日本の工業用アルコール産業の発祥を示す資料

第032号 日本の塗料工業の発祥を示す資料

第033号 日本のナイロン工業の発祥を示す資料

第7回化学遺産認定

第034号 日本の写真化学の始祖「上野彦馬」関連資料

第035号 明治期日本の化学の先駆者・化学会初代会長 久原躬弦関係資料

第036号 野副鐵男の化学遺産―非ベンゼン系芳香族化合物資料と化学者サイン帳

第037号 日本の高圧法ポリエチレン工業の発祥を示す資料

第038号 日本の近代的陶磁器産業の発展に貢献したG. ワグネル関係資料

第8回化学遺産認定

第039号 日本の油脂化学生みの親―辻本満丸関連資料

第040号 日本の酸素工業の発祥と発展を示す資料

第041号 日本における殺虫剤産業の発祥を示す資料

第042号 近代化粧品工業の発祥を示す資料

第043号 天然ガスかん水を原料とするヨウ素製造設備および製品木製容器

第9回化学遺産認定

第044号 グリフィス『化学筆記』およびスロイス『舎密学』

第045号 モノビニルアセチレン法による合成ゴム

第046号 化学起業家の先駆け 高峰譲吉関係資料

第10回化学遺産認定

第047号 学習院大学南一号館ドラフトチャンバー

第048号 我が国初のNMR分光器用電磁石

第049号 島津製作所 創業記念資料館および所蔵理化学関係機器・資料等

第050号 銅アンモニウムレーヨン製造装置「ハンク式紡糸機」および関連資料

第11回化学遺産認定

認定化学遺産 第051号 『タンパク質(チトクロムc, タカアミラーゼA)の3次構造模型』

認定化学遺産 第052号 『日本の近代化学教育の礎を築いた舎密局の設計図(大阪開成所全図)』

認定化学遺産 第053号 『日本初の純国産「金属マグネシウムインゴット」』

認定化学遺産 第054号 『日本初の西洋医学処方による化粧品「美顔水」発売当時の容器3点』

第12回化学遺産認定

認定化学遺産 第055号 『日本の石油化学コンビナート発祥時の資料 』

認定化学遺産 第056号 『苦汁・海水を原料とする臭素製造設備と磁製容器』

認定化学遺産 第057号 『再製樟脳蒸留塔』

第13回化学遺産認定

認定化学遺産 第058号 『日本の放射化学の先駆者 飯盛里安のIM泉効計』

認定化学遺産 第059号 『日本の科学技術文献抄録誌の先駆け:『日本化学総覧』』

認定化学遺産 第060号 『日本の合成香料工業創成期の資料』

第14回化学遺産認定

認定化学遺産 第061号 『アジア初のノーベル化学賞:福井謙ー関係資料』

認定化学遺産 第062号 『群馬大学理工学部染料コレクション』

認定化学遺産 第063号 『京都舎密局関連資料』

認定化学遺産 第064号 『日本の無機フッ素化学品製造関係資料』

化学遺産市民公開講座

 毎年、春季年会中に開催されます「市民公開講座」では、専門家が最新の認定化学遺産について分かりやすい講演を実施しております。聴講は無料ですのでぜひご参加ください。

   2024/04/13 第17回化学遺産市民公開講座(ハイブリッド開催 化学会館/オンラインZoom)
   2023/04/08 第16回化学遺産市民公開講座(オンラインZoom)
   2022/03/19 第15回化学遺産市民公開講座(オンラインZoom)
   2020/03/22 第14回化学遺産市民公開講座(東京理科大学野田キャンパス→中止)
   2019/03/17 第13回化学遺産市民公開講座(甲南大学岡本キャンパス)
   2018/03/21 第12回化学遺産市民公開講座(日本大学船橋キャンパス)
   2017/03/18 第11回化学遺産市民公開講座(慶應義塾大学日吉キャンパス)

化学語り部:オーラルヒストリー

「化学遺産委員会」では、著名な化学者にインタビューを実施し、冊子・DVDを作成しております。インタビューの中では多くの領域で世界をリードする我が国の化学分野において、現在に至るまで如何に先導的な立場から研究を指導し、科学技術を生み出し、また、多くの優れた人材を育成してきたのか、などについて伺っております。著名な化学者の姿を映像と音声、小冊子として残すことにより、次代を担う化学者・化学技術者の人材育成の一助となることを願っております。冊子ご希望の方は、お申込用紙にご記入のうえ、メールにてお申込みください。着払いにて送付させていただきます。
 インタビューは次のような項目で行っています。1)生い立ち、2)大学生活の思い出、3)大学教師あるいは企業の指導者としての研究・教育観や交友関係、4)次代を担う若者に対するメッセージ、5)大学や企業、日本化学会に対して感じていること、望むことなど。

お申込用紙は こちら(エクセルファイル) お申込先 chemarch@chemistry.or.jp

  1. 芝 哲夫 氏  ⇒ 在庫なし
  2. 立花 太郎 氏
  3. 関 集三 氏
  4. 吉田 善一 氏
  5. 鶴田 禎二 氏 ⇒ 在庫なし
  6. 田丸 謙二 氏 ⇒ 在庫なし
  7. 本多 健一 氏
  8. 石坂 誠一 氏
  9. 向山 光昭 氏
  10. 千原 秀昭 氏
  11. 田中 郁三 氏
  12. 山本 明夫 氏
  13. 中西 香爾 氏
  14. 瀬谷 博道 氏
  15.  二郎 氏
  16. 進藤 昭男 氏
  17. 安井 昭夫 氏
  18. 藤原 鎮男 氏
  19.  作成中
  20. 作花 済夫 氏
  21. 櫻井 英樹 氏
  22. 井上 祥平 氏