主 催 公益社団法人 日本化学会 産学交流委員会
会 期 12月13日 17時~19時
会 場 オンライン開催(Zoomを利用したリアルタイム配信)
【企画概要】
材料開発においては、基材としての機械的、電気的、熱的性質などが中心に検討されていますが、実際、人がものを使用する際には、衣服では着心地、口紅ではつけ心地など、人の心や体の反応(感性)をものづくりに生かす「感性工学」が大切となります。本企画では、デザインと感性(視覚、聴覚、触覚、味覚、臭覚)が素材の新たな価値を生む、そんな新たな潮流のテーマに注目し、感性工学がご専門の2名の講師をお招きし、感性を生かした素材・製品開発についてお話しいただきます。
【プログラム】
田村 英子 氏(花王株式会社・上席主任研究員/(社)日本レオロジー学会 理事)
口紅はメイクアップ製品でありながら、「うるおい性能」が高く求められる。唇の構造的特徴に由来するためであるが、我々は、唇をすり合わせた時の塗膜の厚み感から「うるおい感触」を感じるという、唇特有の行動に着目した。またそのような塗膜はレオロジーにおいて第一法線応力差を発現することが明らかとなった。本講演では、口唇の実態や特徴を解説し、レオロジー特性を利用した新感触口紅の開発について紹介する。
ふかふかして心地が良いは、厚みがある繊維製品が持つ大きな特長である。しかしながら、繊維製品の評価において、人に積極的に心地よさを与える特長を評価するための基準が規定されていない。これは、繊維製品に限らず、多くの製品において、人に対して積極的に心地良さを提示する特長を活用できている事例はほとんどない。人の心地が良さを主体に考えた評価方法を検討した感性工学における研究を紹介し、今後の世の中において、感性工学が必要であることをお伝えしたい。
参加申込締切 開催日の1営業日前の正午
参加費 R&D懇話会個人会員・同法人会員6,000円(R&D懇話会無料参加券が利用可能),日本化学会会員(個人・法人)7,000円(税込),一般8,000円(税込)
参加申込方法 チケット申込サイト「Peatix」よりお申込みおよび事前決済を行ってください。詳細は申込サイトにてご確認ください。
会期 | 2021年12月13日 |
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行事名 | 「R&D懇話会219回」感性を生かした素材・製品開発 |
会場 | オンライン(Zoom) |
連絡先 | 日本化学会企画部 高塚/河瀬 sangaku@chemistry.or.jp |
URL | https://rd219.peatix.com/view |