主催:日本化学会産学交流委員会
会期:2023年1月12日(木)・13日(金)(ライブ配信)及び 1月12日・13日の講義のオンデマンド配信(2週間程度)
会場:オンライン開催(Zoomを利用したリアルタイム配信、2週間程度のオンデマンド配信の併用)
主査:田代 孝二(豊田工業大学)
趣旨:高分子材料の物性を深く理解しようとする場合、最も基本的な、重要な構造情報(化学構造、分子量、分子立体構造、分子鎖集合状態など)の詳細を知ることが不可欠です。皆さんは、そのために様々の装置を駆使して沢山のデータ収集を行なっておられると想像します。しかし、その山積みのデータをきっちり定量的に「解析」できていますか?解析結果を上手く「解釈」できていますか?この講座は、単なる入門講座ではありません。キャラクタリゼーションを上手に行えば、様々の構造情報を深く掘り下げて得ることが出来る!この点を強く実感していただくことを目指しています。各講義は「基礎・応用篇」と「実践篇」の2段階に分けています。「基礎・応用篇」は、初心者には装置の理屈、使用に際しての考え方を理解していただくため、経験者には昔の学習内容を思い出していただくために設けました。「実践篇」では実際の測定法、試料づくりのコツ、データ解析法など装置を使いこなすためのノウハウを徹底的に教授します。
対象:当該分野の化学的知識を基礎から学びたいと考える技術系新入社員。人事異動や配置転換、新規事業の開始等で、新たに当該技術の知識獲得を目指す中堅技術者および研究者。化学企業へ就職を希望する化学系学生。
参加費:個人正会員(法人会員含む)32,000円、学生会員 10,000円、非会員 50,000円
※法人会員企業一覧はこちらよりご確認下さい。
法人会員企業のグループ会社、子会社、連結会社等は「非会員」になります。但し、非会員のグループ会社等にご在籍でも、出向元が法人会員であれば「法人会員」扱いとなりますので、その旨ご連絡下さい。
募集人員:50名(10名より催行)
申込:チケット申込サイト「Peatix」よりお申込みを行って下さい。
尚、Peatixからのお申し込みは「各種クレジットカード、コンビニ、ATM(ペイジー)、Paypal」でお支払い頂けます。
オンラインでの開催にあたっての注意事項:
①「オンライン講演利用規約」を必ず確認・同意の上お申込み下さい。
(お申込みに伴い、本規約についても同意したものとします。)
②1/10 9:00までに、お申し込みをお済ませ下さい。(これ以降オンデマンド配信のみ希望の方がいらっしゃいましたら、事務局まで個別にご連絡下さい。)
③ Web会議サービスZoomを使用します。(参加者の皆様の映像は共有されません。)
④ 参加者の皆様には、接続先の情報を前日までにメールにて案内します。記載されたURLをクリックしてご参加下さい。Zoomの接続テストサイトにて、事前に動作確認をいただけると安心です。
⑤ 当日は参加者の方のお名前を確認いたします。Zoomでの参加者名は、「氏名+ご所属名」として下さい。お申し込みの「氏名」とZoomでの「氏名」は必ず同じ設定にして下さい。セキュリティ上、一致しない方にはご参加いただけない場合がございますのでご了承下さい。※接続の問題等で視聴できない場合のご返金はできません。
⑥ ライブ配信の講義を視聴される場合は、講師に質問することができます。
⑦ 1/12、13のライブ配信の講義の動画をオンデマンドとして2週間程度公開致します。但し講師への質問については、ライブ配信での講義のみ可能となりますのでご了承下さい。オンデマンド配信のURLは、参加者の皆様に会期後にご連絡致します。
【禁止事項】本講座は、申込者本人のみの視聴に限らせていただきます。Zoomの接続先URLの転送、視聴中の録画・録音は固く禁じます。また講義資料は申込者本人の使用に限り、再配布等は固く禁じます。
有機材料、高分子材料はさまざまな分野の製品として使われている。新機能を発現する材料の開発では、ますます高度な分子設計、金属・無機材料との複合化、ハイブリッド化が進められ、多くのイノベーションを起こしている。これら材料発のイノベーションを支えてきた高分子キャラクタリゼーションについて、事例紹介も交え、新製品開発に携わる方に必要なマインドセットを解説する。
溶液と固体NMRスペクトルの特徴とその見方、解析の仕方についての基礎を解説する。測定法によるスペクトルの違いなどを通して、NMRスペクトルから情報を読み解く力がつくように原理などをわかりやすく解説する。また、NMRを測定する際の注意するべきパラメータや、緩和時間の測定法について基礎から講義する。
固体NMRスペクトルを測定する時の準備段階から、試料の取り扱い方、測定終了時までの流れを中心に、実際に測定する実践段階について解説する。スペクトルの解釈と解析については、結晶相高分子材料の結晶化度の求め方と、ポリマーブレンドのドメインサイズの算出方法について実際の解析の仕方を中心に解説する。
赤外ラマンスペクトルは高分子の官能基の同定にだけ使われるのではない。高分子鎖の形態や集合状態、さらに驚くことにはナノスケールのモルフォロジーをも敏感に反映する。振動分光の基本ならびに高分子への応用について分かりやすく、かつ高度なレベルで解説するとともに、試料づくり、測定法ならびにデータ解析・解釈法について、実践的ノウハウを教示する。
高分子を特徴づける量である分子量と分子量分布についてその定義と概念について説明する。その上でこれらの量の種々の測定方法について、それぞれの測定原理と特徴を示し,各測定から得られるデータの見方や解析法について,いくつかの例を用いて解説する。
分子レベルから高次構造まで高分子のもつ階層構造を明確にすることは、高分子材料のマクロスコピックな特性をミクロスコピックな分子設計によって実現するための鍵といえる。広角および小角X線散乱法は、そのような高分子の複雑な凝集構造を調べる上で不可欠である。X線散乱法の基礎を解説するとともに、放射光を用いた最先端の構造研究にまで言及する。
高分子を分子量の観点からどのように理解するのか、分子量と分子量分布と物性とのかかわりについてその基礎から最先端までを分かりやすく解説する。
高分子は分子量の定まらない、かつ極めて複雑な集合組織を呈する「不可思議な」材料である。従って構造の詳細など分かるはずがない...そんな風に初めからあきらめている人が数多くいる。残念ながら、それは誤解である。高分子の複雑な構造と運動性そして物性との関わりを様々のレベルから明らかにすること、これこそがキャラクタリゼーションの本命である。高分子材料の高度化と高分子キャラクタリゼーション技術の進展は車の両輪のように相まって今日に至っている。ここでは最先端の高分子キャラクタリゼーションの応用事例を紹介する。また、この二日間で学んだ種々のキャラクタリゼーション実施に際して「あまり気づかない」注意事項などについて、参加者および講師全員で質疑応答する。
会期 | 2023年1月12日(木)13日(金) |
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行事名 | 化学技術基礎講座2022(オンライン) 高分子キャラクタリゼーション講座 -複雑な構造もやり方一つでここまで分かる!入門から応用まで徹底講義- |
会場 | オンライン開催(Zoom) |
連絡先 | 日本化学会企画部 担当:矢部・河瀬 E-mail: sangaku@chemistry.or.jp |