主 催 公益社団法人 日本化学会 産学交流委員会
会 期 2023年4月24日 17時~19時
会 場 オンライン開催(Zoomを利用したリアルタイム配信)
【企画概要】
含フッ素有機化合物の中でも全フッ素化物質(PFAS)は、撥水撥油性や低誘電率など炭化水素にはない特異な物性を示し、スマート社会の実現に役立つ化合物群として広く活用されています。一方、PFASは環境中での分解の遅さや生体内蓄積が問題視され、残留性有機汚染物質(POPs)として世界中で今後の扱いが政策面で議論されています。本企画では、PFASの化学物質としての最新の分子論に加えて、POPsの環境および人体での疫学を扱う第一線の講師の先生方をお招きし、PFASをめぐる環境と産業の持続可能性についてご講演いただきます。
【プログラム】
抗生物質をはじめ、化学物質は人類を健康にし、生活を便利にしてきた。化学物質は、安全性試験が実施され、各国に登録されている。現在、数百万種の化学物質が登録され、数十万種が日常的に使用されている。一方、医薬品を除く化学物質は、必ずしも健康影響を理論的に理解した上でデザインされておらず、使用開始後に健康影響が指摘される例が後を絶たない。化学物質の健康影響についての現状の理解と、健康を害さない化学物質の使用に向けた取り組みについて紹介する。
PFASは、炭化水素には実現できない高機能で高い衛生環境に寄与する物性を示し、多数の関連化合物が開発されてきた。しかし、従来、PFASの物性は炭化水素の考え方の延長線上で議論され、説明できない多くの物性が謎となっていた。最近、PFASにはまったく別の科学があることが階層双極子アレー(SDA)理論として提案され、謎を統一的に説明することに成功した。PFASを抜本的に見直し、有機フッ素化合物の学理再構築に向けた取り組みをお話しする。
参加申込締切 開催日の1営業日前の正午
参加費 R&D懇話会会員9,000円(R&D懇話会無料参加券が利用可能)、日本化学会会員(個人・法人)9,000円、非会員12,000円。※いずれも「税込」で、課税区分は「課税」です。
参加申込方法 チケット申込サイト「Peatix」よりお申込みおよび事前決済を行ってください。詳細は申込サイトにてご確認ください。
会期 | 2023年2023年4月24日 17時~19時 |
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行事名 | 「R&D懇話会227回」有機フッ素材料の環境影響・規制と物性モデル |
会場 | オンライン(Zoom) |
連絡先 | 日本化学会企画部 齋田/河瀬 sangaku@chemistry.or.jp |
URL | https://rd227.peatix.com/view |