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イベントカレンダー

「R&D懇話会247回」 ソフトクリスタル研究の最前線と産業応用

主催 公益社団法人日本化学会 産学交流委員会

【会期】 2026年1月21日 15時~17時

【開催形式】 Zoomを利用したオンラインセミナー(ライブ配信・見逃し配信)
※会期後約2週間の見逃し配信を予定。

【企画概要】 ソフトクリスタルは分子やイオンが規則正しく配列した結晶構造を持ちながら、弱い刺激によって容易に構造変化や相転移を引き起こす物質群です。外部からの弱い刺激に反応して、色や発光などの目に見える性質が変化するため、学術界だけでなく産業界においても様々な応用の可能性が検討されています。本企画では、ソフトクリスタル研究の第一線で活躍されている講師の先生をお招きし、ソフトクリスタルに関する最新の研究開発状況と応用展開の可能性についてご講演いただきます。

【プログラム】
15:00-15:05 開会挨拶、趣旨説明
山田 裕貴(産学交流委員会 懇話会小委員会・副委員長/大阪大学 教授)

15:05-15:50 「外部刺激に応答して発光を変化させる金属錯体結晶の開発」
吉田 将己 氏(大阪大学大学院理学研究科/准教授)
 熱、蒸気曝露、力学刺激などの外部刺激によって物性・機能を制御できる材料は分子スイッチやセンサー、発光デバイスなどの幅広い分野で注目を集めている。講演者らは金属錯体の分子間・分子内相互作用の精密制御に基づき、多彩な外部刺激で発光性・光物性を変化させる金属錯体結晶を数多く報告してきた。本講演ではこれらの最新の成果を紹介するとともに、応用可能性についても議論を行う。

16:00-16:45 「アントラセン類を基盤とした結晶機能化制御」
林 正太郎 氏(高知工科大学/教授)
 アントラセンは1-10位まで多様な官能基修飾が可能であり、その化学的多様性を利用することで結晶構造からフォトニクスーダイナミクスを制御し、体系化できる可能性がある。すなわち、このアントラセンを主戦場とした結晶機能設計は配列設計に基づく応用に向けた格好の足場として期待される。発表者はこの古典的でありながら魅力的な分子系を化学的"設計"を行うことで、フレキシブルフォトントランスポートや熱―光ダイナミクスを実現した。ここでは、"分子レベルから結晶構造制御"による機能化への破壊的イノベーションについて解説する。

16:55-17:00 まとめ、閉会挨拶
下嶋 敦(産学交流委員会 懇話会小委員会・委員長/早稲田大学 教授)

【参加費】 R&D懇話会会員9,000円(R&D懇話会無料参加券が利用可能)、日本化学会会員(個人・法人)9,000円、非会員12,000円。※いずれも「税込」で、課税区分は「課税」です。
【申込】    チケット申込サイト「Peatix」より、お申込みおよび事前決済を行ってください。
【問合せ】 日本化学会企画部 田口・河瀬 sangaku@chemistry.or.jp

会期 2026年1月21日(水)
行事名 「R&D懇話会247回」 ソフトクリスタル研究の最前線と産業応用
会場 オンライン(Zoom)