日本化学会

閉じる

トップ >イベント >カレンダー >第19回技術開発フォーラム:ナノポーラス材料開発の最前線

イベントカレンダー

セミナー・講座

第19回技術開発フォーラム:ナノポーラス材料開発の最前線

主催 公益社団法人日本化学会 産学交流委員会

CoverArt_Nanoporous.jpg

【会期】 2026年2月9日 13時~17時30分

【開催形式】 Zoomを利用したオンラインセミナー(ライブ配信・見逃し配信)
※会期後約2週間の見逃し配信を予定。

【企画概要】 ナノ多孔体材料は、触媒、吸着・分離、ガス回収・貯蔵、エネルギー変換、センサーなど、さまざまな分野で利用可能であり、近年ますます注目を集めています。本フォーラムでは、2025年のノーベル化学賞の対象となった多孔性配位高分子/金属有機構造体(PCP/MOF)を含め、多様な組成・構造・結合・物性・機能を有するナノ多孔体材料について、最新の研究動向や産業応用の新たな展開、社会実装における課題など、技術開発の観点から議論を行います。

【プログラム】
13:00-13:10 開会挨拶・趣旨説明
下嶋 敦(産学交流委員会 懇話会小委員会 委員長/早稲田大学)

13:10-13:50 「共有結合性有機骨格(COF)の新構造創出と応用可能性
村上 陽一 氏(東京科学大学/教授)

共有結合性有機骨格(COF)は最近ノーベル賞受賞対象となったMOFの約10年後に誕生した比較的新しい結晶性多孔体である。COFは周期表の2段目まで(H, C, O, N)のみから基本的になり、安定性が高い。共有結合からなる長所の裏返しとして以前は結晶性の向上が困難だったが最近は解決されつつある。講演ではCOFの概要、講演者らが取り組んできたCOFの新構造創出、高結晶化、それらの応用可能性が紹介される。

13:50-14:30 「電荷補助型水素結合を用いた戦略的なHOF構築と機能開発
藤内 謙光 氏(大阪大学 大学院工学研究科/教授)

多孔質材料は吸着・分離・触媒など幅広く利用されており、近年は構成要素に有機分子を導入した次世代材料も大きく注目されている。一方で水素結合を基盤とするHOFなどの有機系多孔質材料は構造安定性と機能性の両立が課題となってきた。本講演では、スルホン酸とアミンからなる超分子複合体を強固な構成ブロックとし、戦略的に多様なネットワークを構築することで、空間制御された安定な多孔質有機塩(POS)の設計・構築、さらにその機能開発について紹介する。

14:30-15:10 「多孔性金属錯体(MOF)の商業化最新動向2026.2
樋口 雅一 氏(京都大学 高等研究院物質ー細胞統合システム拠点(アイセムス)/ 特定拠点准教授)

多孔性金属錯体(MOF)は、金属イオンと有機配位子による自己集合構造で、吸着性・分離能・触媒能等を発現する機能性材料である。本講演では、反応槽の耐性向上、有害ガスの除去、機能性ガス分離、エネルギーガス貯蔵タンクなどMOF商業化の最新動向、世界のスタートアップの潮流、量産化・規制面での課題などについて述べる。

15:10-15:20 休憩

15:20-16:00 「グラフェンから成るナノポーラス材料
西原 洋知 氏(東北大学/教授)

グラフェンは黒鉛を構成するシート状物質であり、導電性、耐熱性、耐酸化性に優れ軽量で強じんかつ柔軟といった優れた特性を持つ。これらの利点をもつナノポーラス材料を構築するため、グラフェンの多孔化は以前から多く検討がなされてきたが、グラフェンの単層化が困難、エッジなど劣化部位の除去が困難、マクロポーラスで嵩高い、などの問題があった。本講演ではこれらの課題を解決したカーボン新素材「グラフェンメソスポンジ」の合成法、特徴、応用について解説する。

16:00-16:40 「ゼオライトの高機能化とカーボンニュートラルへ向けた応用展開
伊與木 健太 氏(東京大学大学院新領域創成科学研究科/准教授)

結晶性の無機多孔質材料であるゼオライトは、触媒や吸着材、イオン交換材などとしてこれまでも広く用いられてきた。一方、近年の用途拡大に伴って、過酷条件下での使用や、極低濃度物質の除去など、これまでは困難であると考えられてきた条件へも対応が求められている。本講演では既存のゼオライトをさらに高機能化させる後処理手法開発や、それらを用いた応用展開について紹介する。

16:40-17:20 「規則性メソポーラス材料の組成設計と用途開拓
木村 辰雄 氏(産業技術総合研究所 材料・化学領域/上級主任研究員)

孔径が250nmの範囲に分布する多孔質材料がメソポーラス材料に分類される。両親媒性有機分子が溶液中で自己集合する性質を利用して合成する規則性メソポーラス材料は他の規則性多孔体とは本質的に異なる構造上の特徴を有する。本講演では、高品質の規則性メソポーラス材料を合成するための方法論を解説するとともに、独自開発した非シリカ系メソポーラス材料を利用する用途開拓の事例を紹介する。

17:20-17:30 まとめ、閉会挨拶
山田 裕貴(産学交流委員会 懇話会小委員会 副委員長/大阪大学) 

【参加費】 R&D懇話会会員9,000円(R&D懇話会無料参加券が利用可能)、日本化学会会員(個人・法人)12,000円、非会員15,000円。※いずれも「税込」で、課税区分は「課税」です。
【申込】チケット申込サイト「Peatixよりお申込みおよび事前決済を行ってください。
【問合せ】 日本化学会企画部 田口・河瀬 sangaku@chemistry.or.jp

会期 2026年2月9日(月)
行事名 第19回技術開発フォーラム:ナノポーラス材料開発の最前線
会場 オンライン(Zoom)