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【開催報告】企業現場見学会2023:三菱ケミカル(株) Science & Innovation Center見学

2023年12月1日

日本化学会産学交流委員会人材交流小委員会主催の企業現場見学会が11月10日、三菱ケミカル(株) Science & Innovation Center見学(神奈川県横浜市)にて開催された。

企業現場見学会は、日本を支える重要な産業である化学産業の現場である工場や研究所を見学してもらい、さらには現場で企業の方から話を聞くことにより、化学分野の研究者、技術者を志す学生の方々の将来の指針を考える一助として欲しいという思いから企画されたもの。今年度は6社にご協力頂いている。

三菱ケミカル(株)の現場見学会では、14名の参加者が昨年オープンしたScience & Innovation Center(横浜市青葉区、以下「SIC」と省略)を訪問し、三菱ケミカルの研究開発の場を見学した。

まず、全体で会社および研究開発組織についての紹介を行い、その後、施設・設備の見学を実施した。見学は、実際に研究員が普段使用しているラボと、カフェに併設されている図書エリアを訪れる前半パートと、新たにオープンしたSICの注目エリア、"KAITEKI Palette"を訪れる後半パートの2部構成とした。
"KAITEKI Palette"はイノベーションを創出するきっかけの場となるよう、単なる展示場ではなく、双方向的なコミュニケーションの場としてデザインされた空間である。参加者には、シアター視聴に加え、実際の展示に触れていただき、社員との対話を通して三菱ケミカルの様々な技術を体感いただいた。
見学会の後は、多様なバックグラウンドを持つ若手研究員6名と知財部員1名の合計7名の社員との座談会の場を設けた。座談会では、研究員による簡単な業務紹介の後、小テーブルに分かれて参加者と社員を分散させる形式で行い、各参加者は少なくとも5名以上の社員と話せるようにタイムテーブルを組んで実施した。会場は大いに盛り上がり、研究所の雰囲気や普段の研究活動などについて理解を深めていただけた。

参加した学生からは、『ラボの見学では、設備がとても揃っていることに驚いた。また、オープンな空間にこだわって、技術者たちが意見交換しやすい環境が整っていることを実感し、とても印象に残った。』、『どの方との座談会も非常に有意義であり、素材開発メーカーとして社会を支える基盤となる使命ややりがいを感じ、会社で働くイメージ持つことができた。また、勤務地や実際の作業に対する自ら働く際の疑問点を払拭することができた点が非常に良かった。』といったコメントが寄せられた。
当日のプログラムはこちら



画像1.jpgScience & Innovation Centerの見学風景

画像2.jpg座談会風景

画像3.jpgScience & Innovation Centerでの集合写真