2025年9月8日
日本化学会産学交流委員会人材交流小委員会主催の企業現場見学会が9月1日、(株)クラレ つくば研究センター(茨城県つくば市)にて開催された。
企業現場見学会は、日本を支える重要な産業である化学産業の現場である工場や研究所を見学してもらい、さらには現場で企業の方から話を聞くことにより、化学分野の研究者、技術者を志す学生の方々の将来の指針を考える一助として欲しいという思いから企画されたもの。今年度は7社にご協力頂き、全8回開催している。
当日、18名の参加者がつくば研究センターを訪問した。東日本を拠点とするつくば研究センターでは、ポリマー開発、成形・加工を中心とした研究開発を行うとともに事業部の開発部も在籍して開発を行っている。㈱クラレの全体概要及びつくば研究センター設立の目的・ミッション、研究概要について説明を行い、事業環境や研究開発の状況について昨年以上に活発な質問がされた。研究センター見学では、分析・解析機器や成形・加工設備を中心に見学をしてもらうとともに、研究員の日常業務を見てもらうことで、つくば研究センターの研究環境を知るよい機会となった。最後に、4グループに分かれて実施した研究員との座談会においては、研究開発の難しさや製品化に至るまでのプロセスに関する質問などがあり、参加者にとって非常に有意義な座談会となった。
参加した学生からは、『座談会を通じて、若いうちから新しいことに挑戦できる環境が整っていることが伝わり、とても印象に残りました』、『各部屋をまわった際に、その部屋の社員の方に詳しい業務内容等を説明していただいたことが印象に残っています。実際に機器を見てその業務に携わっている方の説明を聞くことで、自分が業務に携わる想像がしやすかったです』といったコメントが寄せられた。
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