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【開催報告】第7回「光の子どもの家」実験教室

2019年8月26日

2019年8月22日(木)に日本化学会普及交流委員会は,埼玉県加須市にある児童養護施設,社会福祉法人「光の子どもの家」で,化学実験教室を実施した。この実験教室は今年で7回目となり,恒例のイベントとなっている。参加者は,幼児から中学生,そして職員の方々で,合計30名近くが参加した。講師は,齊藤幸一教諭(開成中学校・高等学校),宮本和歌子さん(女優),宮本一弘教諭(開成中学校・高等学校)の3名が担当した。

齊藤幸一教諭は,「虹」をテーマに「虹の7色は世界共通か?」などを参加者とやり取りした後,プリズムで天井に連続スペクトルを見せた。酸塩基反応で,メスシリンダーに入れた紫芋の色素の色水を,きれいな色の層にする演示実験を行った。参加者からは,「きれいだね。」と歓声があがっていた。           

次に英語のナレーションもしている宮本和歌子さんが,参加者全員でできる数字や誕生日を使った英語ゲームを実施し,なごやかな時間を過ごした。子どもたちは,元気よく英語で答えていた。

最後に宮本一弘教諭が,2つの参加型実験「光るものを探そう!」,「シャボン玉を浮かべよう!」を実施した。「光るものを探そう!」では,ブラックライトを使って,身近な光るものを探した。参加者たちは,合成された蛍光物質が私たちの生活で如何に役立っているか知ることができたと思う。「シャボン玉を浮かべよう!」では,重曹とクエン酸を反応させて二酸化炭素をつくり,その二酸化炭素の上にシャボン玉を浮かべる実験を行った。普段見ることができない二酸化炭素を,この実験によって実感することができたと思う。難しいと思われる実験操作も,班ごとに協力して,年長者が指導しながら,楽しみながら実験をしていた。

「光の子どもの家」での実験教室は,今年で7年目になり,しっかりと定着してきた。今後も,子供たちに理科の面白さを伝えていければと思う。まさに「継続は力なり」である。

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