2018年8月28日
8月21日、浦和学院高等学校(埼玉県)にて2018年埼玉私学教育研究大会 理科教育分科会が開催された。「埼玉私学教育研究大会」は、例年、8月下旬に開催されている教員向けの大会である。本年のテーマは「高大接続改革に応え、新しい学びを創造する埼玉私学教育」であった。午前中は柳川幸二氏(JAXA(宇宙航空研究開発機構・元有人宇宙技術部長))による講演(於:ラフレさいたま)、そして午後は9つの分科会に分かれての協議があった。分科会の一つである「理科教育分科会」には34名が参加し、「珪藻観察を中心とした生物・地学の研修(倉成,浦和学院)」、「ボルタの電堆とマンガン電池の製作(佐々木ほか、高純度化学研究所)」、そして「(株)ナリカ」による教材展示が行われた。浦和学院の敷地には関東ローム層の露頭があり、学内にはボーリング調査のサンプリングコアが保管されていた。このような試料を利用して、学内の土壌などの珪藻を顕微鏡で観察した。化学系の実験としては、直径30 mm、厚さ7 mmの銅板と亜鉛板を複数枚重ねてボルタの電堆を作成し、LED等で電池としての働きを確認した。また、グラファイトシートや亜鉛板を用いて、平面型のマンガン電池を作成し、モーターが動くことなどを確認した。どの教員も熱心に実験研修を受講していた。記念品として、日本化学会で作成している「 "化学の日"缶バッジ」と「周期表クリアファイル」そして「一家に一枚周期表」などのお土産が配布された。