2019年6月3日
東京大学生産技術研究所、先端科学技術研究センターは今年も例年通り5月末~6月初にかけて、キャンパス公開事業を行った。各研究室、研究センターなどが工夫を凝らし、日頃の研究内容および研究成果を近所の小学生からご高齢者、地方からの中高生、大学に入りたての学生、会社の研究員、会社役員クラスの方々に至る非常にワイドスペクトルな来場者に対して詳細説明およびデモなどを通じて理解していただくことを目的としている。キャンパス公開には延べ1万人が訪れ、参加者は化学を含めた様々な分野の研究に触れた。
小倉研究室では、ミクロ多孔体であるゼオライトを用いた触媒化学について、自動車排ガス処理、炭化水素資源開拓、エネルギー貯蔵、の観点から研究を推進しており、今回の公開事業ではそれらの成果を説明パネルにより、主に大学院生が来場した全ての方々に説明をさせていただいた。目に見えない分子を扱っているため、分かりやすくなるように分子モデルを組み立てた内容説明とともに、来場者にゼオライト・モデルを作製してもらい、理解を深めてもらうよう努力している。来場の記念として、完成できたらゼオライト・モデルとともに、国際周期表150周年に当たる周期律表およびクリアファイル(日本化学会製)をお土産に持って帰ってもらった。
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