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【開催報告】夏休み化学実験教室「国際周期表年2019特別企画~メンデレーエフが元素の周期律を発見してから150年!~」(山梨県)

2019年7月25日

 7月14日(日),山梨県の湯之奥金山博物館で化学実験教室を開催した。この実験教室は日本化学会実験体験小委員会で実施するもので,今年で11年目となり,毎年満員となる人気企画である。実験講師は実験体験小委員会副委員長の宮本一弘教諭(開成中学校・高等学校)が務めた。特に今年は国際周期表年でもあり,「国際周期表年2019特別企画~メンデレーエフが元素の周期律を発見してから150年!~」と題して行った。

 実験メニューは「水の上を動く紙!?」,「氷釣りをしよう」,「冷却パックを作ろう!」,「シャボン玉を浮かべよう!」,「消える絵!?」,「色の魔法! ~酸とアルカリの実験~」で,参加者は多くの実験を行った。「水の上で動く紙!?」では,水の上に浮かべた紙に消毒用エタノールを滴下して紙を動かし,水の上を動き回る紙を見て子どもたちはビックリしていた。「シャボン玉を浮かべよう!」では,重曹とクエン酸を反応させて二酸化炭素をつくり,その上にシャボン玉を浮かべる実験を行った。「消える絵!?」では,ヨウ素を含んだうがい薬を用いて,ヨウ素デンプン反応,酸化還元反応で色の変化を観察した。「色の魔法! ~酸とアルカリの実験~」では,ムラサキイモ色素の溶液を酸,アルカリで色を変えた。ムラサキイモ色素の溶液が,緑,青,紫,赤と色を変える様子を見て,子どもたちはとても驚いていた。実験後のアンケートでも「アルコールで紙が動くのがすごいと思った。」,「氷釣りは本で読んだことがあったけど,今回はじめておこなって成功した。」,「二酸化炭素が酸素より重いことは知っていたけど,シャボン玉を使って分かったのがよかった。」,「ビタミンCで絵が消えるのが驚いた。」,「酸とアルカリで色が変わって楽しかった。」と子どもたちも実験を楽しめたようである。保護者からも「ドライアイスなどを利用していて,工夫された実験が良かった。」という感想もあった。

 実験教室の最後には「一家に1枚周期表」を使い,実験内容を絡めて周期表の見方や意味をクイズを交えながら説明した。参加者した子どもたちは楽しそうに周期表を見ていた。

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