2021年8月10日
「女子中高生夏の学校2021」(主催:女子中高生理工系キャリアパスプロジェクト 協力:男女共同参画学協会連絡会 後援:日本化学会 など)が8月8日(日)~9日(月)の2日間、オンライン(Zoom)で開催された。「女子中高生夏の学校」は研究者・技術者・理工系大学生との対話、交流を通して女子中高生が科学・技術の分野に自分の新しい可能性を見出すことを狙いとした、合宿形式の体験型サイエンスプログラムである。今年は、新型コロナウィルスの影響によりオンラインで開催された。
日本化学会は、8月9日(月)開催の実験・実習「ミニ科学者になろう」、「研究者・技術者と話そう」(ポスター展示・キャリア相談)に参加し、化学研究の面白さや日本化学会の取り組みを伝えた。
「ミニ科学者になろう」では、普及・交流委員会の田村定義慶應女子高等学校教諭が「カラフルな人造イクラを作ろう-マイクロカプセルの化学」のミニ授業・化学実験を行い、10名の参加者が体験した。生徒は事前に送付された実験キットを使用して、田村教諭の指導のもと、実験を行った。
「研究者・技術者と話そう」では、「女性化学者の活躍」「化学グランプリ・国際化学オリンピック」などのポスターを紹介した。男女共同参画推進委員会から帝人ファーマ株式会社の上村みどり氏、三菱ケミカル株式会社の小島優子氏、化学グランプリ・オリンピック委員会から松本真哉同委員会普及広報小委員会委員長(横浜国立大学教授)が参加した。生徒からは、現在の進路のきっかけや大学や企業での研究の様子などについて、いろいろな質問(「創薬の醍醐味は何でしょうか」「企業研究と大学の研究はどう違うのか」「化学を勉強したら、将来どういった仕事ができるのか」「化学の分野での女性研究者の活躍について」「進路をきめた動機や時期について」など)が寄せられ、参加者がそれぞれの体験を基に回答した。