2022年9月9日
日本化学会産学交流委員会人材交流小委員会主催の企業現場見学会が9月7日、花王(株)和歌山工場内・花王エコラボミュージアム(和歌山県和歌山市)にて開催された。
企業現場見学会は、日本を支える重要な産業である化学産業の現場である工場や研究所を見学してもらい、さらには現場で企業の方から話を聞くことにより、化学分野の研究者、技術者を志す学生に将来の指針を考える一助として欲しいという思いから企画されたもの。今年度は5社にご協力いただいている。
花王株式会社では、グループ最大の研究開発拠点がある和歌山工場・花王エコラボミュージアムにて、感染対策を徹底したうえで現地での見学会を実施した。19名の参加者は、会社概況、和歌山工場、製品のライフサイクルによる展示の説明を受けた後、3グループに分かれて花王エコラボミュージアム内の、アタマ・カラダ・ココロを刺激する展示物や映像を交えて説明を受け、地球環境のいまや、花王のエコ技術についての取り組みを学んだ。また、花王のESG戦略「Kirei Lifestyle Plan(キレイライフスタイルプラン)」についても理解を深めた。講演会では、天然資源からのケミカル素材の開発事例を聴講し、企業における研究開発の進め方について具体的な知見を得た。
参加者は、実物を見て手に取り熱心に話を聞き、研究開発の重要性を学び、感心しながら見学した。さらに活発な質疑応答も交えて、企業における研究や仕事への理解を深めた。最後に、続可能な社会の実現に貢献する企業姿勢や取り組みを伝えるメッセージの、「もったいないを、ほっとけない。」の前で一瞬の間マスクを取り、記念写真を撮りました。
参加した学生からは、『身近な商品を開発過程や環境負荷などいつもとは違った視点で見ることができ、新鮮に感じました。』、『化学を学んでいる人が集まる見学会で、化学に特化した実際の取り組みを多く紹介していただけた。大学の研究と違う企業における研究を深く理解出来た。』、『見学会を通じて、花王(株)の魅力、社会貢献性などを学ぶことができ、大変有意義な1日でした。』といったコメントが寄せられた。
当日のプログラムはこちら
花王エコラボミュージアム・エコラウンジで距離を空けて着席しオープニングの説明を聴講
花王エコラボミュージアム・エコデザインコーナーで説明を受ける1グループ
花王エコラボミュージアム・「もったいないを、ほっとけない。」の前で記念撮影