2023年8月8日
日本化学会 環境・安全推進委員会主催の「化学安全スクーリング2023 ―化学実験室における安全管理指導者の養成―(労働安全衛生規則 化学物質管理者(大学や試験研究機関等)の講習に最適)」が8月7日(水)、8日(木)の二日間、東京都文京区本郷の東京大学で4年ぶりの現地での開催となった。
化学安全スクーリングは、化学のみならず広く科学分野で化学実験をおこなう大学、研究機関、企業研究所等の研究チーム指導者および環境安全管理担当者、化学物質を取り扱うすべての研究者・技術者・学生を対象として化学実験に関わる安全と衛生に関して総合的に学ぶ講習会です。
今年度から内容を更新し、化学物質が有する3つのハザード(フィジカルハザード、健康影響、環境影響)およびリスクアセスメント・マネジメントの解説をより充実させるとともに、労働安全衛生規則の改正に伴い化学物質管理者(安衛則12条の5)の選任が必要となりますが、本講習は大学や試験研究機関など(リスクアセスメント対象物の製造事業場以外の事業場)の化学物質管理者が受講することが望ましい内容*を含むとともに、より分かりやすく解説する講習として実施しました。
*厚生労働省労働基準局長通達(令和4年9月7日付け基発0907第1号)
いずれの講義も
受講者のアンケートからは「今回学んだ内容は、部内の実験業務のリスクアセスメント実施と安全教育に活用したい。(40代・企業・研究職)」、「リスクアセスメントから、その対策を講じることの重要性を再認識しました。安全管理について多方面から勉強できるこのような機会は、化学物質を日常的に取り扱う者としては非常に有意義でした。今回学んだことを自身の職場に戻り、今一度振り返ることが重要だと思っています。(40代・大学・技術職)」「化学会のセミナーは化学物質の実際に即した多くの知識が得られて大変勉強になりました。(60代・企業・技術職)」といったコメントが寄せられた。
なお、化学安全スクーリングは来年も夏の実施を予定しております。
当日のプログラムはこちら。