2024年11月21日
日本化学会産学交流委員会人材交流小委員会主催の企業現場見学会が11月8日、(株)クラレ くらしき研究センター(岡山県倉敷市)にて開催された。
企業現場見学会は、日本を支える重要な産業である化学産業の現場である工場や研究所を見学してもらい、さらには現場で企業の方から話を聞くことにより、化学分野の研究者、技術者を志す学生の方々の将来の指針を考える一助として欲しいという思いから企画されたもの。今年度は7社にご協力頂いている。
(株)クラレ くらしき研究センターの現場見学会には13名が参加した。くらしき研究センターは、有機・高分子・無機合成、触媒、炭素材技術や分析技術などを基盤とした先端的・独創的な製品の研究開発、および、クラレグループ全体の分析・解析拠点として、技術課題の本質的解決に向けたグローバルな取り組みを実施している。参加者は、まずクラレの全体概要および研究センター設立の目的・ミッション、研究概要についての説明を聴講した。その後、センター内の分析・解析機器を中心に見学し、研究員の日常業務を観察することで、センターの研究環境を体感した。さらに、3グループに分かれて実施した座談会では、若手研究員との対話を通じて、一日の仕事内容や困難な研究開発業務の中に感じる仕事のやりがいや楽しさを知ることができ、企業の研究職として働くことに対するイメージを深めていただいた。
参加した学生からは、『社員の方々の柔和な雰囲気が大変印象に残りました』、『学校設備をはるかに超える研究設備に驚かされました』、『初めて訪れましたが、立地とテラスから見える景色に感動しました』といったコメントが寄せられた。
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