2025年11月13日
日本化学会産学交流委員会人材交流小委員会主催の企業現場見学会が11月7日、(株)日本触媒 吹田地区研究所(大阪府吹田市)にて開催された。
企業現場見学会は、日本を支える重要な産業である化学産業の現場である工場や研究所を見学して頂き、さらには現場で企業の方から話を聞くことにより、化学分野の研究者、技術者を志す学生の方々の将来の指針を考える一助として欲しいという思いから企画されたもの。今年度は7社にご協力頂き、全8回開催している。
株式会社日本触媒の現場見学会では、14名の参加者が主要な研究開発拠点の一つである吹田地区研究所を訪問した。はじめに会社概要およびR&Dの取り組みについて説明を受けた。その後、研究所見学として、安全に製造プロセスを組むためのデータ取得を専門に検討するラボ設備、ラボとベンチスケールの間を担う実験棟であるPIC棟(Process Incubation Center)、有機・無機分析や物性評価・形態観察等の分析装置を保有している評価解析センター、高純度材料検討のための実験・評価設備のクリーンルーム棟を見学し、コア技術をベースに事業へと展開する研究開発の現場を体感した。若手研究員と座談会では、4名の社員による、自身の業務遍歴や自社に関するイメージの説明を受けた後に、3-4名のグループに分かれ、参加者からの質疑応答を行った。一日の業務の流れや会社の雰囲気、入社後のキャリアや各種社内制度について等、数多くの質問が出た。細かな疑問点についても質問することが出来、企業における研究活動について理解を深めることが出来た。
参加した学生からは、『企業の研究所、大学では見られないスケールアップのプラントを見学できたことが印象に残った』、『座談会で、社員の方とたくさん話ができたのが有意義であった』といったコメントが寄せられた。
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