2018年8月28日
東邦大学理学部教員養成課程と日本化学会共催による「第5回化学実験研修会」が8月26日(日)、千葉県船橋市の東邦大学習志野キャンパスで開催された。中学・高等学校の若手理科教員を対象に、安全で教育現場で役立つ化学について指導するもので、教員および教職を目指す学生25名が参加した。
実験研修会は東邦大学理学部教員養成課程の今井泉教授が主導して開催され、日本化学会が共催として協力している。実験スキルの向上や化学の授業を進める上での要点などを、後の理科教育を担う若い教員の指導能力、実験指導のスキルアップを図ることが目的に開催している。
最初に齊藤幸一 先生(開成学園中学校高等学校 教諭)より大学入試の出題問題を通した授業内容の要点についての講演があり、続いて寺田光宏 先生(岐阜聖徳学園大学 教授)による学習指導要領の改訂と新しい大学入学共通プレテストとの関係について化学教育を視点に分析と提言の講演があった。
実験研修のプログラムは田村定義 先生(慶應義塾女子高等学校 教諭)が講師となり、ソルベー法の演示実験を含めた授業展開例の紹介や、アルギン酸ナトリウムゲル膜による「人工イクラ」に溶液を内包させての指示薬や膜の選択透過性の確認、高吸水性高分子ゲルを使った電気分解、ショ糖水溶液の旋光性を調べるなどの、身の回りの素材を用いて安全に行うことができる各種の実験が行なわれた。
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