2019年3月7日
3月6日(水)日本化学会にて第99春季年会記者会見を開催いたしました。
記者会見では八島栄次広報委員長のご挨拶の後、近藤輝幸第99春季年会実行委員会委員長より概要説明をいたしました。また、年会がどのようなものなのかをイメージして頂くため、年会内で発表する講演(4,532件)の中から6件をハイライトプレゼンテーションとして選出し、発表頂きました。また、併せて第10回化学遺産認定についても発表させて頂きましたのでここにお知らせいたします。会見には15社17名の記者さまにご出席いただきました。
【記者会見プログラム】
開会挨拶 八島 栄次広報委員長(名古屋大学教授)
1.第99春季年会について
(1)概要説明 近藤 輝幸 第99春季年会実行委員会委員長(京都大学大学院教授)
(2)ハイライトプレゼンテーション
①「窒素ガスと水からのアンモニア合成法の開発に成功!」
-アルコールおよび水をプロトン源とする触媒的アンモニア合成法の開発-
西林 仁昭 東京大学大学院教授
②「とっかかりのない結び目分子を合成する革新手法」
-オールベンゼンカテナンおよびトレフォイルノットの合成-
瀬川 泰知 名古屋大学大学院特任准教授
③「培養による供給が途絶えた中分子抗がん剤候補、コチレニンAの化学合成による供給を目指して」
中田 雅久 早稲田大学大学院教授
④「AIと高分子合成を駆使してイオン電導性プラスチックを作る」
-機械学習に基づくリチウムイオン電導ポリエーテルの探索と合成-
畠山 歓 早稲田大学講師
⑤「脱フランを志向したバイオマス資源の新戦略 」
-穏和な水熱反応による炭素5員環化合物の創製と有用化合物への展開-
笠井 均 東北大学教授
⑥「体内で有機合成を行い治療することに成功!」
-生きた動物内での金属触媒反応によるがん転移・増殖抑制-
田中 克典 理化学研究所 主任研究員
2.第10回化学遺産認定について(第047号~第050号)
植村 榮 日本化学会化学遺産委員会 委員長(京都大学名誉教授)