2019年8月15日
8月1日に,化学だいすきクラブの夏のイベントとして,"活躍する化学"見学ツアー「日本発113番元素Nhへの道!」(埼玉県和光市)が開催された。対象は中学生で,当日は中学生17名,保護者,引率者を含めると32名で定員いっぱいの参加があった。当日,和光市駅に集合し,和光市駅から理化学研究所の路面に埋設された元素記号のプレートを確認しながら,ニホニウム通りをたどって理化学研究所に向かった。
理化学研究所では,はじめに理化学研究所の概要説明の映像を観て,広報室の荻原康之氏から,原子の構造など見学に必要な「原子の基礎知識」を説明していただいた。その後,仁科加速器センターの加速器見学を行った。難しい内容をかみ砕いて説明していただき,中学生は,とても熱心に説明を聞いていた。見学後の感想も,「ちょっと難しかったけど分かりやすく説明してくれたのでよかった。」,「加速器を見学して,見たこともない機械を見ることができた。大きくて迫力があった。」,「Nhを合成した加速器を見られて,本当にいい体験でした。今後の科学の学習に生かしていこうと思います。」,「核図表を初めて見て,陽子と中性子の組み合わせがたくさんあり,興味を持ちました。そして,新しい元素をつくることは,たくさんの実験をしなければならない訳が分かりました。」など,参加者にとって,とても有意義な見学であったようである。また,「今度は,研究者として,この場所に来たいです。」という頼もしい声も聞かれた。